#152 さとわのほかげ -- 2

#152　さとわのほかげ -- 2

　当ブログ #146「さとわのほかげ」で、ＣＭ音楽の録音に参加したと書いた。そのＣＭ、チーフエンジニアだったＴさんから「もうオンエアしてるそうです」とメールがきた。

　スポンサーはお米の販売会社最大手の「株式会社神明」、 曲は「朧月夜」、歌っているのは Yae さん。画面右下に名前が出る。6小節目から揚琴が加わる。そして、あっと言う間に消えてゆくのがもの悲しい。30秒バージョンと15秒バージョンがあるそうだ。
　現時点でわかっている放映番組は、毎週火曜日午後8時54分からテレビ東京系列で放映中の「何でも鑑定団」だそうだ。
　あとは、いつどこで流れているのか皆目わからない。ワタシもいったいいつ出会えることやら。乞目撃情報。

　それにしても、お米屋さんのＣＭで朧月夜の演奏とは、なんともワタシにぴったりではないかというばかりではない。歌の Yae さんは、千葉県Ｋ市でご家族やスタッフのみなさんやおともだちと田んぼをしているそうだ。Ｋ市は棚田で有名で、全国棚田百選にも選ばれている地域だ。これ以上のキャスティングはあるまい。
　ちなみに、Yae さんは加藤登紀子さんの娘さんである。

　ワタシの Yae さんの印象は、とてもピュアでクレバーな人、というものだった。どことなく菩薩的だ。ほとんどすっぴんに近いお顔、ラフないでたちで、まだ小さいお子さんを抱いてスタジオにやってこられた。音楽への理解・フィーリングはさすがだった。妥協せずに自ら何度もやり直す姿勢も真面目真直流石。

　ところで、先日、ワタシとほぼ同じ頃にこの地域に入植してきたＫさんから、「ウチの田んぼが空いてるんだけど、やりませんか？」と持ちかけられた。Ｋさん一家は無農薬有機栽培手植え手刈り天日干しという昔ながらの手法でお米作りにチャレンジしている。そればかりか、自分の手で古民家を改造して住んでいる田舎暮らしのつわものだ。

　昔ながらの手法でのお米作りはウチの夢でもある。が、野菜作りもままならなくなりつつある今の生活パターンではとても無理だとあきらめて今日に至っている。でも、このＣＭ録りでのスポンサーさんや Yae さんとの出会いや、Ｋさんからのお声がけなど、次第にお米作りが近付いてきているように思えてならない。

　そのうち、いっちょがんばってみっか・・・そうか、雨乞い師への道は、お米作りのためにあったのかっ！

　おしまい。　

実るほど　頭を垂れる　稲穂かな

2007/10/11 (Thu) 揚　琴 TRACKBACK() COMMENT(1)