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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#144 最前列の悲劇

 白熱の現地リポート・・・となっているかどうか。なれない他所のぱそこんで執筆。

「源氏物語ひとり芝居」三日目、そのクライマックスが目前に迫ったとき、それは現れた。
 黒い影は客席上手から畳に座っている多数の人々の間をすり抜けて、最前列で物語に没入しているご婦人方の前方に忍び寄った。揚琴の前で地蔵となって次のパートの演奏を待っているワタシはその動きの逐一に気づいていたが、もちろんどうすることもできない。

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#143 放蕩は時を超える??

 源氏物語が記録の上で確認されてから来年で千年になる。今年は千年紀のプレイベントが各地で盛んだ。ワタシも9月22日から4日間、源氏物語生誕の地とされる大津市・石山寺でのイベントで、三田乙絵さんのひとり芝居の音楽を揚琴の生演奏で担当する。

 源氏物語とはこういうものだ。
 宮廷というたいへん閉鎖的な世界で、色気違いの男が権力と美貌を利用して放蕩の限りを尽くし、それを女どもが喜んで受け入れたり嫉妬したりするというなんともばかばかしいストーリーが延々と綴られているにすぎない。そんなものがなぜか時を超えて受け継がれている。

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#142 ゴミの山をかき分けて

 まったくひょんなことでわかったのだが、検索エンジンで「訪問販売 航空写真」で検索すると、ワタシが以前にサイトに書いた記事が上位に出てくる。Google では該当1,080,000件中トップに出てきた。「鵜の目鷹の目」という記事だ。
「訪問販売 航空写真」についてなんらかの役に立つ情報を得ようとして検索してこの記事に行き当たった人は、さぞがっかりするだろう。なんの役にも立たないのだから。この記事は笑い話だが、笑えもしないにちがいない。

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#141 狂い咲き情報

 先日、ウチの近くで藤の花がたくさん咲き、それをテレビが取材に来たそうだ。放映は見ていないが、やはり例によって「今ごろめずらしいですね〜」的な軽いコメントですませてしまったのだろうか。
 近頃、狂い咲きがやたらに多い。ウチの周囲を見渡しただけでも、今狂い咲きしている花は、藤、アザミ、山吹、ネジ花がある。いずれも春から夏のはじめの花であり、今年はすっかり姿を消して久しかった花だ。

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#140 コンサートの翌日は

「揚琴演奏的生活20周年感謝的自主コンサート」から、はや一週間がたった。

 コンサートの翌日は、たいていホームページとブログのアクセス数が伸びる。でも、何も更新されていないことが多い。だって、それは無理です。文章家じゃないんだから、そんなに簡単に作文モードには入れません。おゆるしください。

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#139 波紋の広がり方

 9月9日の揚琴演奏的生活20周年感謝的自主コンサートと比べると、20年前の8月15日の浄土院での演奏会は、お客さんはずっと少なかった。本堂は広々としていた。

 この9月9日には、その日に来てくれていた人も駆け付けてくれた。揚琴を通して知り合った人だった。その人を通して、公私ともに大切な縁が広がった。

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#138 三度目のなんとやら

 とんでもないことを思い出してしまった。

 あれはいつのことだったか、京都・永観堂の本堂で「波紋」を演奏したときのこと、開演後にしとしととふり始めた雨が、曲のクライマックスで突然土砂降りになった。クライマックスの崩壊からカタルシスへといざなう長いピアニッシモの箇所では、かすかに時を刻みつづける揚琴の響きを、あたり一面の激しい雨音が包み込んだ。会場のすべての人の心が静まりかえっているのを感じた。揚琴のリズムと雨音だけが世界だった。

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#137 二度の偶然はない

 ずいぶん暑い日となった9月9日、京都・浄土院での「揚琴演奏的生活20周年感謝的自主コンサート」が終わりました。ワタシの願いであったこのコンサート開催を、浄土院さん、ご来場いただいたみなさま、同居のよく知ったご婦人始め多くの方に叶えていただいた幸せな日となったことを改めて感謝いたしております。うれしい再会もありました。この日にいてほしい人が、そこにいました。
 そんなわけで、思いがけずおおごとになってしまいましたが、いみじくもコンサートの最後に口から発してしまった「過去よりも未来よりも、現在を大切にしたいと思います」は、ワタシの本当の願いだったと思うのです。

 では、いつもの調子で。

 最後の曲は「波紋」だった。水の神の化身である龍を呼ぶ祈りの曲でもある。「波紋」のためにチューニングをしているとき、突然大きな雨音が聞こえ始めた。それは、焼けた大地を潤わす慈雨であり、「波紋」の最高のイントロダクションであった。

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#136 こだわりの果てに

 ワタシの揚琴のバチは、竹のお箸を改造したものだ。中国製で「天竺箸」という名が付けられていた。天竺とはインドのことだが、そういえばそのような柄が施されている。根元には金メッキされていた金具がはめ込まれているが、今ではメッキはすっかりはげ落ちてしまっている。

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#135 Flowering

 身のまわりのあらゆる動作を、ていねいに行なってみる。機械的にことを運ばない。ひとつひとつの動作を努めて「注意深く」「意識的に」行なう。そうすることで、その動作の質は高まり、やがて心は静まる。

 人とのつきあいも同じことだろう。意識的にていねいに接することで、関心は持続される。

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#134 どこで暮らせば幸せになれるのか

 先日、お寺でこんな法話を聞いた。

 目蓮尊者(モッガーラナ。釈迦の十大弟子のひとりで「神通第一」とされる)が、神通力を使って地獄の様子を見に行った。地獄ではちょうど食事どきで、ごちそうが山のように並べられた長いテーブルの前に、地獄の亡者たちが向かい合って座っていた。

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#133 「陽 琴」

 9月になった。9月9日がすぐそこに見えてきた。
 この日は五節句の最後を締めくくる「重陽の節句」の日だ。古来、月の数字と日の数字が重なる日は縁起がいい大切な日とされてきた。中国の陰陽思想では奇数は陽、偶数は陰とされてきたので、9月9日は、9という陽の最大数が重なる日、つまり陽が極まる日としてことに大切にされてきたのだそうだ。
 菊の節句ともいわれるが、太陽暦の現代では9月9日は菊の見頃にはちと早すぎる。

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#132 Oh,能!

 夏の夜の薪能が好きだ。少しは涼しい風情が楽しめるというばかりではない。
 能面が好きだ。中でも、女性の顔の能面に惹かれる。能を見るとき、ほとんど能面ばかり見ている。世界が能面を中心に動いているように見えてくる。
 去年、能面を題材にした創作民話を書いた。見知らぬ木から生まれた白と黒の能面が、見る人の心の真実を映し出すという物語だった。

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#131 ようこそ、ようこそ

 見なれないやつが、夜にワタシの家の開け放たれた玄関から中をのぞいている。そっとうしろに立ち「おい」と声をかけた。あわてて振り返ってワタシに向き直ったそいつは、ワタシの顔を見て、驚きと威嚇が混じった「フンッ」という鼻息をひとつ残し、家の中に飛び込んだ。
「こりゃこりゃ」としかると、すぐに出てきて、ワタシの足元を走り抜けて戸外へどたどたと飛び出した。逃げなくてもいいのに。

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#130 しんぞうおじさん

 神戸オカリナフェスティバルを鑑賞した。二日間で計100組のオカリナ愛好家の演奏は、百花繚乱、個性あふれるグループも数多かった。ゲストのオカリナ奏者大澤聡さんの演奏スタイルは、どうしてもあの方の物真似をしてみたいという欲求をワタシに持たせた。
 すばらしく息の合った演奏を聴かせてくれたグループもいくつもあった。一方で、今年は達者なソロ演奏もふえた。

 さて、キラ星のごときある奏者があった。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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