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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#299 恋愛関係

 尺八などは音を出せるようになるだけでも相当な日数がかかる。その点、オカリナは吹けばとりあえず音は出る。だから手軽でやさしい楽器だとよく言われる。ところが、いざ始めてみれば、良い音を出すことがたいへんむずかしい楽器だと思い知らされる。だからこそ、自分に合ったオカリナを選ぶことが大切なのだ。前便 #298 では、オカリナ選びのポイントと、試奏の重要性について書いた。オカリナは奏者と音色との相性が特に大切だとも書いた。今便ではその点をくわしく。

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#298 お見合いの行方

 よくオカリナの生徒さんから、「新しいオカリナを買いたいんですけど、どこのメーカーのものが良いですか」とたずねられる。とたんにしどろもどろになるセンセイ。なぜなら、楽器、ことにオカリナは、奏者との相性がたいへん大切だからだ。いくらワタシが生徒さんのくせや特徴を把握していたとしても、その人が出したいと思っている音色や、オカリナを吹いているときの感触まではつかみきれないので、嬉々としてお見合いの相手を勧める妙齢のご婦人の心境にはなかなかなれないのだ。

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#297 捨てられた巣とたまごのその後

「はいおく」と聞けば、何を思い起こすだろう。ガソリン代急騰のこのご時世では、やはり「ハイオク」だろうか。ウチの中古車は、5年前によく調べずに買ってしまってから、ハイオク仕様車だとわかってガクゼンっ。で、今はひーひー言っている。そして4年前、京都府下の農山村で家を探して回っていたときは、頭には古民家のことしかなく、ガソリンスタンドで従業員に「ハイオクですねっ」と確認されると「・・・? 否、『廃屋』ではなく、すぐに住める家を探しているのである」と答えていたものだ。

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#296 文明の色と白ふんどし

 前便の続編。奥丹後・琴引浜の海岸は、見た事もないようなきめ細かな白砂でおおわれていた。踏むと「きゅっ、きゅっ」と音がすることから鳴き砂と呼ばれている。浜のはずれの岩場に、水中メガネとシュノーケルを付けて潜ってみた。はたしてそこは、生い茂る海草と色とりどりの貝が陽光にきらめく別世界であった。そのすき間をコバルトブルーの海と同じ色をした魚がすり抜けるように泳いでいる。手を伸ばすと、ブルーに紫の横縞が鮮やかなその魚は、恥ずかしそうにするりと逃げた。

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#295 水深20m

 波打ち際に横たわって、コバルトブルーの海から打ち寄せてくる白い波に身をゆだねた。小波が当たるたびに、身体はごろごろと転がる。波という自然のリズムに身をまかせるのは実に気持ちがいい。口から鼻からしょっぱい海の水が入ってくるが気にしない。が、どう見ても打ち上げられた水死体だ。実はこれはワタシが子供のころに考え出した遊びで「土左衛門ごっこ」という。いい年して人騒がせなので、ほどほどに切り上げて、母なる海へと泳ぎ出した。

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#294 鐘の音

 京都で育ったせいか、お寺の鐘の音にはうるさい。鐘つき男になろうかと思ったことがあるくらいだ。
 これまで聴いた鐘の音でいちばんきれいだと思ったのが、以前住んでいた山里のお寺のものだった。無住の寺だったため、集落の人が毎日交代でついていた。その澄んだ音色を毎日聴けたことも、その地に長く住んでいた理由のひとつだった。高知の四万十中流のお寺の鐘も美しかった。南山城の岩船寺の小さな鐘も味わいがあった。で、きょうはひとしお美しい鐘の音が全国に流された。

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#293 夜明けのスキャット

 イントロを聴いただけで「あっ、あの歌だっ」とわかる曲は多い。イントロだけ憶えているという曲すらあるくらいだ。曲を人に印象付けるためには、それくらいイントロというものは大切だということになる。だから、音楽が電波に乗せられるようになり、大量販売が可能になった時代が始まると、印象付けの戦術としても、メロディーだけではなく、編曲、ことに印象深いイントロの作成に力が入れられるようになった。

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#292 穴男のその後

 穴男はその後もちょくちょく現れる。きょうは、夕方のまだ陽が高い頃合いに堂々と現われ、野菜くずを捨てに裏庭に出た同居のよく知ったご婦人の顔をちらりと一べつして、悠然と去って行ったそうな。先日、暗闇にフラッシュを当てて写真を撮ることに成功したのだが、黄色く光る目と身体の輪郭がなんとか見て取れるくらいにしか写らなかった(本文末尾)。赤外線レンズがいるわい。

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#291 チャイノススメ

 よく冷えて、ジンジャーが効いた甘いアイス・チャイを飲みながら、「使い捨て」について考えた。とうとう人までが使い捨てられる時代になったからだ。
 南インドでは、食事のときに大きなバナナの葉をお皿として使う。食べ終わったら、バナナの葉は捨てる。おまけにスプンやはしは使わずに手づかみで食べるので、食事のあとには何も残らないという寸法だ。
 昔の日本では、握り飯を竹の皮で包んで持ち歩いた。
 このバナナの葉と竹の皮は「使い捨て」だ。が、それは自然にも人間社会にもなんの迷惑もかけなかった。どちらも捨ててもすぐに土に還り、自然のサイクルの中に組み込まれているからだ。

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#290 ノアの時代

 天から大量の水が落ちてきた。夕立っ、cats&dogs。ひさしぶりの本格的な雨だ。開け放った窓から、雷鳴にまぎれてひんやりとした極上の風が流れ込んでくる。雨はますます激しく、風はうなり、雷鳴は天然サラウンドサウンドとなって天空をゆるがす。もっと、もっとだ。すべてを冷やせ。すべてを洗い流せ。
 気がつけば、開け放った窓から雨が吹き込み、部屋の中まで洗い流されていた。ひさしぶりにたたみのふき掃除ができてそれはよかった。

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#289 アニー・ローリー

 アンコールにもいろいろある。客席がアンコールを要求しなければ損だと考えている場合、司会者などにアンコールの要求をなかば強要されてする場合、形式的にする場合、演奏者へのお情けでする場合、そして心からのアンコールだ。昨夜(7月26日)は、心からのアンコールをいただいて感激した。久しぶりの2時間近いフル・ソロコンサートだったが、ラストの「波紋」も響きのいい会場にごう音となって響き渡り、怒濤の拍手と「ブラボー!」のうれしい声につづいてアンコールとなった。ワタシが取り上げた曲は「アニー・ローリー」だった。

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#288 海が呼んでいる

 今までに見た日本の海でいちばん美しかったのは、沖縄の海だ。飛行機の窓から沖縄本島が見えたとき、その周囲の抜けるようなコバルトブルーの海の美しさに目を見張った。それまで知っていた海の色は、深い青緑か灰色がかった浅いブルー、または雨の日の灰色の海、そして冬の日本海の漆黒の海だったから、そのときの感激といったらなかった。そして、沖縄の海に匹敵するくらい美しい海がすぐ近くにあったのを知ったのは、つい最近だった。

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#287 もしもハチに刺されたら

 おでこをハチに刺された。麦わら帽をかぶって家の前の斜面に張り付き、放ったらかしになっていた深い草むらを鎌で刈っていたときだ。深い草むらを刈るときは、草陰に巣を作っているハチとアブに注意することは常識だ。わかっていても、やられるときはやられる。実は毎年やられている。ワタシに常識なんぞが通用するものか。

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#286 瑶族舞曲と北京五輪

 雲南省は中国の西南部に位置する緑豊かな地域で、北西はチベット、南はミャンマー、ラオスと接しており、それぞれの地域との文化的共通項も多い。そして北側の雲嶺山地を越えると、大地震があった四川省だ。
 雲南省では複雑な地形が生む多様な生態系の中で、古来多くの少数民族が暮らしており、今も昔ながらの暮らしと文化を守り続けている。そのひとつの瑶族(ヤオ族)に伝わるメロディーを元に作られたのが「瑶族舞曲」だ。

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#285 しのぎ 

 中学卒業を控えた少年を、一人の焼き物師が訪ねた。
「うちへ来んかっ」
 少年に弟子入りを決意させたものは、焼き物師の作品や技でもなければ、自分の将来像でもなかった。少年は見たのだ。彼を弟子にと願い訪れた焼き物師が腹の底から誘いの声を発したときに、その手がぶるぶるとふるえているのを。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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