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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#683 試 聴

 三十年以上前に一世を風靡したスピーカーが中古で売られていたので、つい家まで連れて帰ってしまった。ウチのそれなりアンプでは、どんな名機的スピーカーをつないだ所で音は劇的には変わらない。が、それでもこのスピーカーが持つちょっぴりレトロでいてクリアーなサウンドを、少しは味わえてそれはよかった。で、あれこれのCDを鳴らして新鮮な音を試しながらこれを書こうとした。

 BGMとして使われる曲の大半は、BGMとして生まれてきたのではなかった。それが、聴く人によってBGMとしての役割を与えられる。役割は、もっぱら人の行為を助けることだ。行為の良き助けになる曲はBGMとして適切であり、妨げになる曲は不適切だということになる。

 で、ワタシは、古くて新しいスピーカーであれやこれやの曲を聴きながらこれを書くことにした。だから、聴く曲はBGMとしても成り立っていなくてはいかん。でないとこの一文は、いつもにも増して飛躍・脱線となってしまうだろうからだ。

 ピアノを聴き比べることにした。まずは、グレン・グールドのバッハ・インヴェンション。これまでになくリアルに迫ってくるグールド。怒濤のパッセージに釣られてあさってのキーをだだだだだっと叩きまくってしまった。グールドの「うめき声」に聴き入ってしまえば、意識をあの世近くまで連れて行ってしまわれることだらふ。

 次は、キース・ジャレットの「The Melody at night with you」。うわ、キースが目の前にいるかのようだ。言うまでもない。最初の一小節ですべての行為が止まってしまうワタシ。

 つづいて、セロニアス・モンクの「Solo Monk」。その曲調から、いい意味でチープな音色に聴こえていたこのアルバムのピアノ。が、このスピーカーで聴くと、ずいぶんリッチで幅広い音色で響く。

 そして、矢野さんちのアッコちゃん。最新アルバム「音楽堂」から「Vincent」という曲の弾き語り。ささやくようなヴォーカルと海の底のような深みのあるピアノのコントラストというか遠近感というかバランスの妙がたまらない。なんて落ち着いた音色。二度聴いてしまった。

 最後は、宗次郎さんの「Ocarina Etude 3」から「守りの天使」。ピアノはウォン・ウィン・ツァンさん。今にも無数の星のかけらとなって崩れ去りそうな、あまりにはかないウォンさんの音色が、宗次郎というオカリナ・マイスターの悠久の自然のような深い呼吸と溶け合い、他に比べるものなき深遠でドリーミーな世界を作り出している。

 さて、このマイ・フェイボリット・ピアニストたちのうち、誰がいちばんBGMに適していたか。答は、どれも不適切というものだ。どれも作文の妨げになるどころか、ただ聴く以外のどんな行為も許さない。が、それは、曲が持つ個性によるものではない。ワタシとこれらのピアニストたちとの関係故であることが、ワタシには、ワタシ自身のことだからこそ、よくわかる。
 結局、好きであるということは、夢中になれるということであり、一途であるってことなんだな。あたり前田のクラッカー。

 おっと、スピーカーの話なのか、BGMについてなのか、ピアニスト評なのか、好きとはどういうことかについてなのか、こんがらがってしまって、どのみち脱線転覆の運命であったか。

 おしまい。 
10.10.21 記 
なんのストレスもなく聴けるスピーカーだ。
メインのスピーカーに納まってしまいそう。
SP

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演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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