#579 一寸法師族

#579　一寸法師族

　こんなものを買ってしまった。

　ピアニカだ。・・・うそです。くわえて吹いても音はでません。が、どう見てもピアニカだ。つい、くわえそうになる。くわえたら感電して気持ちがいいやもしれない。

　これはいわゆるＭＩＤＩキーボードというシロモノで、ＰＣなどとつないで音を鳴らしたりいろんな指令を出したりする機材だ。
　近ごろどうも、ますます機械に頼っているワタシ。が、これがまた、小さいのにすこぶる役に立つ。これまで楽譜や音源を作るときに音符をＰＣにキーボードとマウスで入力していた作業を、この人に担当していただくこととなった。
　で、このキーボード、とにかく小さい。長さ３３ｃｍ、幅１３ｃｍ、厚さ３．３ｃｍ、重さ４００ｇだから驚く。ＰＣのキーボードの前に置いて楽々使える。しかも電源はＵＳＢで供給される。ＰＣのキーボードと接続してもＯＫだ。去年の秋にデビューしたそうだ。こんな機械を首長族となって待っていたワタシ。作業がはかどる、はかどる。

　なんて名前をつけようかな。ＭＩＤＩのみーちゃんにしよう。・・・ん、みーちゃんは実在する女の子だ。困ったな。ＡＫＡ●というメーカーのものだからあかちゃん、というのも変だな。・・・そうだっ、型番がＬＰＫ２５だからルピカちゃんにしよう。ルピカ２５。ゴルゴ１３みたいだ。ゴルゴのように超一流のプロとしてよく働きそうじゃないか。

　ルピカのおかげで、音符の入力作業だけならば何倍もスピードアップしたような気がする。もちろん、自動演奏など他の機能も充実しているが、ワタシには用がない。これで大枚一枚いらないんだから大したものだ。

　ポータブルデジタルレコーダーのレクにしてもこのルピカにしても、ちっちゃいからこそ雇う気になった。が、ちっちゃいということは、そこに書かれている文字やディスプレイが見辛いということでもある。目が良くないワタシにはなかなかキツい。ケイタイもｉＰｏｄもＭＴＲも、ちっちゃい機材たちはみんなまことに目にやさしい。このままではへんたいだ。こっちも小さくなるしかない。ルピカの厚さは３．３ｃｍ、ちょうど一寸だ。ワタシも一寸法師族になって、ルピカに飛び乗って、鍵盤の上でダンスしよう。一寸法師的ダンスが踏むステップは、鍵盤によってそのままＰＣへ送られ、楽譜となってそれはよかった。

　おしまい。　
10.02.27 記　

2010/02/28 (Sun) 音　楽 TRACKBACK() COMMENT(0)