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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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てなことを言ってるうちに、きのうはいよいよ本格的な雨が降った。
田んぼは午後には満水状態となり、水の世界となった田んぼに屹立する野生化稲たちは一段と輝きを増して見えた。
草陰に隠れていたカエルたちは飛び出して、一斉に田んぼ全域に広り歌い踊った。
さて、前便は野生化稲が所狭しと伸び広がった田んぼで田植えをどーする?という噺だったが、つづきは雨が降る前の一昨日にさかのぼらねばねばならない。
独創的田植えが始まった一昨日に。

拍手[2回]


数百本の野生化稲を邪魔者にせずにすべて生かす方針が打ち出されたマイ田んぼ。
渇水対策の研究対象にするという高邁な目的まで付与されてそれはよかった。
では、現在苗代で全うに育っている苗たちには、野生化稲で混雑する田んぼの中に、伸び伸びと育ち一生を終える地はいかに提供されるのか。
それを思案するうちにワタシは、野生化稲たちの処遇について妙案を得た。
大きく育ったものはそのままでよい。
が、密集しすぎたもの、単独で弱々しく生えているものは育たないので、苗代稲にとっては邪魔になるだけの存在となる。
と言って抜いてしまうのはもったない上に、渇水対策の研究対象にするという気高き精神に反する。
そこでワタシは、それらを十分に育つようにしてやり、なおかつ苗代稲の田植えと生育の邪魔にならない方法を発案したという。


乾き切った田んぼのあちこちに野生化稲が生えている之図、再掲。



上の写真の手前の一群は、密集しすぎていてこのままでは十分に育たないと思われる。
そこで、これらを適宜間引いて他の場所へ移動させることにした。


こんな風に。



元の密集地帯はこのようにすっきりし、間引かれた野生化稲は、主に水路脇へ整然と移植されている。
水分が多い一等地だ。


田んぼの中ほどへ移植されたものも。
ここはこの時点では乾き切っていて、枯れ草の被覆でかろうじて保水されている。



まるで田植えをした苗のようだ。
と言うよりも、実際田植えをしたわけだ。

単独で生えていて育ってないものは、似たもの同士を組み合わせて移植した。
ちょうど田植機で植える小さい苗のように。
稲の小さい苗は複数で植えると元気に育つ。

さても、野生化してすでに田んぼに根を下ろしている稲の苗をわざわざ田植えし直して育てることになろうとは。
一般的田んぼではあり得まい。
「田んぼを愚弄するのか」などと古参のお百姓さんに叱られるやもしれない。
「あの人みたいにこぼれ落ちた種から生えたお米を食べるなんてことしてたら立派な大人になれないわよ」などと子どものしつけの教材にされるやもしれない。
「誰でも思いつくが、恥ずかしくて実行しないだけ」などと農協職員に嘲笑されるやもしれない。

これぞ悲しくもおかしい独創的田植え。


きのうは、この作業に夢中になってしまった。
あまりの楽しさに、微笑みがずっと絶えなかった。
が、結果、マイ田んぼは苗代で丹精込めて育てた苗たちが入植するスペースが大幅に減ってしまった。

これでいいのだらふか。
これでいいのだ。


こっちは、まだ間引きも移植もしていない側の田んぼ。
なのに、すでに田植えされたかのごとくに、野生化稲が整然と生えている。



まあ整然としているとは言っても、通常の田植えほどにそろっているわけではない。
こんな空間に稲を踏まないように足を踏み入れ、草を刈り取り、他の稲との適切な距離を保ちつつ苗代稲を植えていくには、相当の覚悟、否、遊び心が必要だらふと予想される。
ふむふふふふ。

 おしまい。 
13.06.20 記 




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所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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