揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#490 せめぎあい
雄鹿が遠吠えを始めたと思ったら、またむし暑くなった。この暑さでは雌鹿も馳せ参じる気にはならないだろうな。ミンミンゼミももうちょっと鳴いていたいようだ。が、季節は確実に秋に向かっている。たくさんの山の生き物が秋を迎えようとしている中で、気になる動物がいる。
雄鹿が遠吠えを始めたと思ったら、またむし暑くなった。この暑さでは雌鹿も馳せ参じる気にはならないだろうな。ミンミンゼミももうちょっと鳴いていたいようだ。が、季節は確実に秋に向かっている。たくさんの山の生き物が秋を迎えようとしている中で、気になる動物がいる。
田んぼを荒らす動物は鹿だけではない。ん、熊は荒らさないし、カバもキリンもシマウマも荒らさない。稲穂が垂れて黄金色に色づいた頃、そいつはやってくる。鹿除けのネットなどものともせず、奴らは何が何でも田んぼに突入する。
猪は、ファミリーで田んぼへやってきて、一晩で一反(10m四方が十枚)くらいは軽く平らげてしまう。させてなるものかと、お百姓さんたちは、田んぼの周囲をトタン板で厳重に囲んでしまう。
トタン板は背が低いが、猪はジャンプ力はないので有効な防御策となる。そんなわけで、いよいよ穂が垂れて色づいてきたマイ田んぼも、このたび猪除けのトタン板で囲われてしまった。
猪は、ファミリーで田んぼへやってきて、一晩で一反(10m四方が十枚)くらいは軽く平らげてしまう。させてなるものかと、お百姓さんたちは、田んぼの周囲をトタン板で厳重に囲んでしまう。
トタン板は背が低いが、猪はジャンプ力はないので有効な防御策となる。そんなわけで、いよいよ穂が垂れて色づいてきたマイ田んぼも、このたび猪除けのトタン板で囲われてしまった。
トタン板で囲われてしまったマイ田んぼ。鹿除けネットと併用。悲しい姿だなー。
作業に三日もかかったよ。
作業に三日もかかったよ。
猪は、暑くなると湿った土を掘って、全身に泥を浴びる。身体に付く虫を取るためだ。猪が泥浴びをした場所のことを「ぬた場」という。八月に入ってから、マイ田んぼの周囲に少しずつぬた場がふえてきた。固いススキなどが根こそぎ掘り返されて土がむき出しになっている。大きな石が動かされている。
このように、猪のパワーは尋常ではない。実は、トタン板で囲ったところで、その下を掘り抜いて、そこから囲いを支柱ごとこわして突入してしまうことだってあるのだ。だから、多くの農家はトタン板の囲いの外に、さらに電柵(電流が流れている電線を柵にしたもの)を張り巡らせる。
トタン板の猪囲いは永年設置だ。日本の中山間地の田んぼは、ほぼすべてがトタン板で囲われている。ワタシは、この錆び果てたトタン板で囲まれた田んぼの姿にたいへん物悲しいものを感じていたので、できれば設えたくなかった。また、トタン板で囲うと田んぼの風通しが悪くなる(こんなことを気にする人はいないようだが)。で、せめて風下だけでも竹で作った垣で囲もうと考えていた。が、竹は新月の日に切らねばならない。先月の新月をのがしてしまい、今月の新月は半月先だ。それまで無防備でいることはできないので、仕方なく借りてきたトタン板で暫定的に囲うこととした。
古来、人と猪はせめぎあってきた。日本の各地で、古代人が築いた猪除けの石垣が発見されている。それは高さ1mほどで、ときには全長数キロメートルに及び、戦国時代には敵襲への備えとしても利用されてきた。うー、いくらなんでも、ワタシ一人で石垣を作るのは無理ですな。
もし猪にお米を食われたら、食った猪を穫って食ってやろうと思う、といつか書いた。猪の肉は、はっきり言って美味い。お米と猪と、どっちがいいかなー。お米かなー、猪かなー、やっぱりお米かなー、いや、猪だな・・・マイ田んぼは実は、猪穫りの「わな」だったとさ。
このように、猪のパワーは尋常ではない。実は、トタン板で囲ったところで、その下を掘り抜いて、そこから囲いを支柱ごとこわして突入してしまうことだってあるのだ。だから、多くの農家はトタン板の囲いの外に、さらに電柵(電流が流れている電線を柵にしたもの)を張り巡らせる。
トタン板の猪囲いは永年設置だ。日本の中山間地の田んぼは、ほぼすべてがトタン板で囲われている。ワタシは、この錆び果てたトタン板で囲まれた田んぼの姿にたいへん物悲しいものを感じていたので、できれば設えたくなかった。また、トタン板で囲うと田んぼの風通しが悪くなる(こんなことを気にする人はいないようだが)。で、せめて風下だけでも竹で作った垣で囲もうと考えていた。が、竹は新月の日に切らねばならない。先月の新月をのがしてしまい、今月の新月は半月先だ。それまで無防備でいることはできないので、仕方なく借りてきたトタン板で暫定的に囲うこととした。
古来、人と猪はせめぎあってきた。日本の各地で、古代人が築いた猪除けの石垣が発見されている。それは高さ1mほどで、ときには全長数キロメートルに及び、戦国時代には敵襲への備えとしても利用されてきた。うー、いくらなんでも、ワタシ一人で石垣を作るのは無理ですな。
もし猪にお米を食われたら、食った猪を穫って食ってやろうと思う、といつか書いた。猪の肉は、はっきり言って美味い。お米と猪と、どっちがいいかなー。お米かなー、猪かなー、やっぱりお米かなー、いや、猪だな・・・マイ田んぼは実は、猪穫りの「わな」だったとさ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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