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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
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#488 人間力

 勝ってダメになる人間と、勝って本物になる人がいる。一方、負けてダメになる人間と、負けて本物になる人がいる。本物になる人に共通していることは、自分を追い込むことができる人であることだと思う。勝っても負けても、現状に安住してしまう人間はダメになってしまうように思う。

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 民主党の鳩山代表の話し方がきらいだった。質問に対して、よく鼻で笑いながら答える。いちいち「そんなことは当たり前じゃないか」と言いたそうな感じだ。やはり血統書付き政治家で、国民を見下ろしているように見えた。
 が、このたびの選挙戦の終盤、その笑いが消えた。毎日、鳩山代表の街頭演説の模様がニュースで伝えられる。その鳩山代表の目が、日を追うごとに熱を帯びてくる。そして、メディアのインタビューに答えるとき、あの鼻笑いが次第に消えていった。
 選挙戦最終日の鳩山代表の目は、かつてないほど力強く、一途に見えた。その瞳には、眼前で聴き入り反応するたくさんの聴衆の熱気が映し出されていた。

 支持者が鳩山代表を変えたのだろうか。おそらくそうなのだろう。池袋での最後の街頭演説を終えて降壇してきた鳩山氏の興奮した口ぶりが、そのことを物語っていた。
「新しい日本へと向かう、ものすごい胎動を感じた」
 氏はもちろん、真剣に選挙戦を戦ってきた。が、その間直接触れつづけた眼前の国民のさらなる真剣さが、氏の中の眠れるエネルギーにまで引火したのではなかろうか。
 その後、鳩山氏からあの鼻笑いはすっかり消えた。

 鳩山氏は、民主党は、選挙に勝つことで自らを追い込んだ。勝利が確定した後も、くりかえしマニフェストの実現を訴え続ける。この勝利がスタートであると言い続ける。公約を実行できなければ退場だと、自ら強調する。こうして国民の前で自らを追い込むことは、始めに書いたように、新政権が本物になるための最初の条件だとワタシは思う。少なくとも、これまでの自民党政権には、選挙直後にこのような態度は見られなかった。

 自民党はと言えば、相変わらずだ。タロウ総理はどこまでもタロウ総理のままだった。敗因はと問われれば、具体的にこれと言えるものはなく、国民のこれまでの自民党への積もり積もった不満だと言う。自分に非があったとは、ただの一言も言わない。解散の時期も適切だったと言い張る。
 京都一区の小選挙区選挙で敗れた自民党の重鎮、伊吹文明氏は、敗戦後の第一声でこう言った。
「まず、わたしに投票してくださった『良識ある』みなさまに厚く御礼申し上げます」
 自分に投票しなかった者には良識がないと言っている。
 これらに、自民党の思い上がりと現状認識力の無さが象徴されている。居心地の良い自分の世界に浸り続けることに汲々としている。この党は、負けてますますダメになる人間の巣窟という感じだ。

 勝利確定後の最初の記者会見で、鳩山代表はこのようなことを述べた。
「単に民主党が勝ったということではなく、国民の勝利にならなければなんにもならない」
 この「なんにもならない」を特に強調したその口調に、氏のこれまでにない本気度を見たように思った。
「(国民のみなさんは)自民党には不満が、民主党には不安があると思います。わたしたち社民党は、その不安を消します」
 と言ったのは福島党首。いつもながらうまくおっしゃる。
 確かに、民主党の政策には矛盾が多いゆえ不安が多い。が、完全な政策というものもなければ、完全な政党もない。それは、政治は人間がするものだからだ。そして、マニフェストはしょせんただの言葉だ。政治を、国を動かすのは、言葉ではなく人間力であることだらふ。タフで、温かくて、冷徹で、想像力豊かな、人間の底力。新政権、そして建設的野党の人間力やいかに。

 おしまい。 
09.08.31 記 
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巴だ リョウヘイ
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所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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