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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#372 ニシン漬け

 朝からM市にレッスンに行ったら、大雪になった。みるみる積もり、夕方に帰る頃には10cm以上の積雪。車を始動させると同時に、軽くスピン。あわてることなく、スケーターズワルツを歌った。幹線道路に出たらやっぱり大渋滞。セコンドギアのままゆるゆる、がだがたと走りつづけた。

 雪と雪が溶けた水が混じった道を車で走ると「ジャ〜〜」という独特の重たい音を立てる。この音を聞くと、以前住んでいた雪深い山里での暮らしを思い出す。あそこでは、この程度ではまったく大雪とは言えなかった。きょうはあの地には30cmは積もっているだろうな。

 おとといのこと。その山里にいた頃の家の向かいのおじさんから「ニシン漬け」が送られてきた。まことにひさしぶりの山里の味に感激。大好物なのだ。

 ニシン漬けは、大根やカブラと身欠きニシンをいっしょに麹で漬けこんで作る、寒い地方の漬け物だ。くさやの干物や鮒寿司のごとき強烈な発酵臭がするが、大根の風味とニシンのコクと麹の甘みが入り混じって、えも言われぬ味わいがある。大根やカブラはそのまま食べるが、ニシンは別に取り出して、火であぶって食べる。ニシンの脂がジュウジュウと焦げて、とても香ばしい。どちらも醤油をぽたりとたらすと風味が格段に増す。
 おじさんから送られてきたニシン漬けは、大根とカブラの両方を漬けてあり、発酵が進んでアメ色になってちょうど食べごろだった。

 きょうもごはんが進むこと、進むこと。

 雪が多い地方では、冬の間は家にこもることが多くなるので、どうしても運動不足になる。すると、腸の働きが鈍る。そこで、冬場にはニシン漬けのような発酵食品を多く摂り、腸を活性化するのだと思う。ニシン漬けをネットで調べてみたら、北海道のニシン漬けについてばかり出てきた。が、京都北東部にまで伝わっているのだから、たぶん東北から北近畿あたりまでは、よく似たものが広く作られているのではないかと想像している。

 よく知ったご婦人がおじさんに電話したら、今年は20kgも漬けたそうだ。いくらマメだとは言え、一人暮らしなのにそんなに漬けてどうするのかと思えば、あちこちに配ってるんだって。80歳近くになられたが、元気に冬を過ごしておられるようでほっとした。雪に埋もれた茅葺き屋根の下でこたつに入って、ニシン漬けをつまみながら大好きな焼酎のグラスを傾けるおじさんの姿が目に浮かんだ。春はまだまだ遠いね。

 おしまい。 
09.01.10 記 
山里の雪の朝
雪の朝

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巴だ リョウヘイ
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揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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