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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#182 シカ多難

 あれはいつのことだったか、雪がどっさり積もった夜の国道を我が家に向かっていたとき、右前方の竹やぶの中から4匹の雌鹿が飛び出し、こちらへ向かって来た。雌鹿たちは何かにおびえているようで、脇目もふらずに一列縦隊でこちらへ突進してくる。

 間一髪、鹿と衝突する前に車は止まった。鹿たちは車のすぐ右を順にすり抜け、後方へ走り去ったかに見えた。が、最後の一匹がマイワンボックス車の右後方側面に突っ込んだ。ごん、という衝撃音を立てて鹿は雪の上にひざを突いた。が、すぐに起き上がって、仲間に遅れてあたふたと走り去った。衝突した箇所は無惨にへこんだ。

 あれはいつのことだったか、深夜にいつもの山道を眠気に耐えて走っていると、右側を流れる川の方から一匹のまだ若い鹿が飛び出して来た。急ブレーキを踏んだが、なんと鹿は車の正面に立ちはだかった。車は止まることができず、停止寸前で鹿と衝突した。鹿はよろめいて「キュンッ」と啼いたが、左の荒れ地へと走り去った。車に損傷はなかった。

 あれはいつのことだったか、夜中に新車で帰って来た。我が家へのアプローチである小さな橋まであと数メートル、右折すべく徐行したとき、視野と反対側の闇の中から二匹の鹿が飛び出して来た。後の一匹が時速5キロで走るマイ新車の左ヘッドライト付近に横から突っ込んだ。鹿は「キュンッ」と啼くと、来た方向へ走り去った。新車のヘッドライト後部には鹿の血が付着し、衝撃でボンネット下部のボディーのパーツ全体がゆがんでしまった。

 これまで夜の山道で、いったい何百匹の鹿と遭遇しただろうか。鹿は目が弱い。特に明暗の変化をあまり判別できないようで、車のライトを恐れない。また気が弱く、驚くとすぐにパニックに落ち入る。

 余談。ゆがんでしまったパーツを直すべく、行き着けのガソリンスタンド兼整備工場に車を持っていった。顔見知りの整備士君に「事故」のいきさつを話し「直してちょ」と言ったところ、渓流釣りフリークで自然をこよなく愛する彼は、お客であるワタシの新車よりも先に、ぶつかった鹿の心配をした。
「鹿はぶつかったあとすぐに走り去ったゆえ大丈夫なのである。闇の中から突然飛び出して来たからしょうがないのである」と訴えたが、目でワタシの不注意を非難しつづけた。
 卓越した整備技術と腕力を誇る彼は、ゆがんだボンネット下部を両手でつかむと、「せーの、よいしょ!」と、手だけでゆがみを直してしまった。さすがすばらしい技術だ。

 おしまい。 
07.12.13 
色付いた南天
南天

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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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