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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#177 「くり返し」はくり返さない

 人の世はくり返しで成り立っている。生きることとは、数え切れないほどのくり返しの中で、わずかの物事を創造することだと言ってもいい。そんな中で、創造された音楽をどう扱うかについて考えた。

 さて、楽譜とは、くり返し使うために作られたもののひとつだ。楽譜は、作曲者にとっては「記録」でもあるが、演奏者にとっては「設計図」だと考えることができる。つまり楽譜には、一定の結果へと至る必然性が込められているということだ。

 とは言え、楽譜は演奏という製作プロセスとそこから生まれる音楽という結果を、絶対的に固定するものではない。そこが、まったく同じ物を複製することを前提に作られている工業製品の設計図とは大きく異なる点だ。「フォルテ」とはいかほどの音量か? 「クレッシェンド」とは1秒間に何デシベル音量を上げていくのか? 「Moderato」とは1分間に何拍のことか? 「フェルマータ」はどれくらい間を作るのか? など、奏者がその都度決めるべき要素はたくさんある。が、もちろん実際の演奏においては、これらの楽譜上の記号のいずれをも数字で捉えることはありえない。

 これらのことから、楽譜を再現する演奏であっても、表現においては無限の可能性を持っていると言える。つまり楽譜に書かれた音符などは、無限に存在する表現のエッセンスなのだ。

 無限の可能性と一定の結果へと至る必然性の両方を併せ持つという性質は、なかなか理解しづらい。
『川を流れる流木は、次の瞬間どこに浮かぶかは無限の可能性がある。が、けっして川の外へ浮かぶことはなく、必ず川の流れの中のどこかに浮かぶという必然性がある』演奏の無限の可能性と楽譜に示された必然性との関係は、こんな風に言えると思う。川は自分の内面を流れる感情と時間の流れ、流木は演奏された音だ。

 このことから、演奏には「くり返し」はあり得ないということが言える。リピート記号にしたがうときも、ただ機械的にくり返すばかりでは『生きた』音楽にはならないということだ。

 日常でくり返しだと思っているさまざまな行動も、実はまったく同じ行動をくり返すことなどあり得ない。だいいち、自分自身が常に変わっていっている。

 おしまい。 
なぜか近所でよく見かけるトランペット
トランペット

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管理人について

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巴だ リョウヘイ
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職業:
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ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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