#749 活 力

　１１日以降、通常通りオカリナのレッスンを続けてきた。生徒さんから中止の申し出がない限り行なう。無事で元気な我々が心の活力を無くさないことも、今は大切だと思うからだ。明日は生駒のホールでオカリナのコンサートだ。生駒の人はみんなふさぎ込んでいて誰も来なかったらどうしよう。朝から会場周辺を「オカリナーっ、心の活力っ」と連呼して回ろうか。

　と言いつつ、ニュースが気になって明日の準備に身が入らないことも。

　きょう気仙沼で救出された男性。一度避難していたのに出かけて閉じ込められた。二度の命拾い。

　避難者の他府県への大規模移動開始。膨大な避難者の数は、すでに避難民と呼ぶべきレベルだ。
　田舎には空き家がいっぱいあるが、足と仕事がない。「が、人情はある」と、いつも自分たちで言ってるが。

　物資も薬も底を突きそうな上、ほとんどの関係者が去ってしまった被災地の病院で、今も動けないお年寄りの看護を続けるお医者さん、看護士さん。人間の尊厳の意味を、そして「仕事」の意味を、世界に教えている。

　タイでは、募金活動の一環で、千羽鶴を作って被災地に送るイベントが開かれた。子どもたちが慣れない手つきで折った鶴には「東北がんばれ」と書かれていた。

　震災を受け、ああ、高速道路無料化社会実験打ち切りの見通し。子ども手当もか。増税の予兆。

　福島第一原発で放水の任務に就いた陸上自衛隊幕僚長のお名前は「火箱」さんという。

　屋内退避指示地域に物資を届けるに当たって、運送会社のドライバーが被ばくを恐れてか拒否する事態。問題は、誰も言わないが、運送作業中に原発が大きな事故を起こしたときに逃げ切れない可能性があることではないのか。

　谷垣禎一自民党総裁（京都５区選出）は、かつて科学技術庁長官として原子力委員長を務めていた。氏は「原子力発電の推進は難しい状況になった。日本の産業構造や日本人のライフスタイルの基礎の部分に触れてくる問題だ。相当、幅広く考えなければならない」と述べた。それはよかった。

　イスラエルでは、初の原発の建設予定が中止された。
　原発を推進していたドイツも、見直しを表明。
　アメリカは、船も人も取りあえず早々に遠くへ逃げた。安全圏はやはり３マイルでは済まないか。

　震災後ろくに寝ていない人が、全国にたくさんいる。この人はその象徴になっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000585-san-pol.view-000

　睡眠は活力の源。きょうはよく寝ようっと。

　おしまい。　
11.03.19 記