揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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20日、時節柄お客さんの入りが心配だった生駒のホールであったが、百人ほどのお客さんがやって来られた。俺ってこんなに人気があったのか。ちがう。朝から会場周辺を「オカリナーっ、心の活力っ」と連呼して回った成果だ。ちがう、寝坊したからしてない。とにかく、オカリナのコンサートを楽しもうというだけの心の活力を持った人がたくさんおられてそれはよかった。
会場には半旗が掲げられていた。ワタシも一曲目だけ、被災地へ追悼と共感の気持ちを込めて「アヴェ・マリア」を。会場のみなさんにもご賛同をいただけた。その後1時間のコンサート。近来まれに見る響きがいい舞台だった。適度に伸びのある反響が、終始演奏に力を与えてくれた。
六年前にも一度呼んでいただいたこのランチタイムコンサート。そのときは揚琴の演奏だった。
「六年前にも来ていただいた方はおられますか」
一人だけおられた。感激っ。握手したかったが、ちょっと遠かったので気持ちだけ。
この日の大まかな演奏曲目を決めたのは、三月初めだった。その中には、奇しくも大震災に合わせて選んだような曲がいくつか含まれていた。
大きな被害を受け、町長始め多くの役場の職員の方々も亡くなった岩手県大槌村。ここは「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった蓬莱島がある所だ。近頃はずせないレパートリーになってきている「ひょっこりひょうたん島」は、これからはみんなで被災地への応援歌にしたいものだ。
「スイートメモリーズ」は、タイトルだけでも悲しくなってくる。
「廃墟の鳩」は、こんな歌だ。「汚れない世をこの地上に 再び創るために 人は目覚めた 生きることの喜びを 今こそ知る 人はみな」
演奏というものは、当然演奏者の感情を高ぶらせる。だからだろう、これらの曲だけではなく他の曲を吹いているときにも、何度となく被災地のことが脳裏に浮かび、涙が込み上げてきて困った。震災が自分に想像以上のインパクトを与えていたことを、思わぬ場面で思い知らされた格好だ。で、こんなときは、たいていピッチがうわずっている。指も固くなっている。冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせながら吹く始末。
それなのに、演奏が終わって楽屋にもどっても、アンコールの拍手が鳴り止まない。ありがとうございまする。会場の皆さんも思いは同じだったにちがいない。舞台にもどって深々と一礼。「琵琶湖周航の歌をやります」とコールしたら、すぐに大きな反応があった。この歌、人気がありますな。
音楽が社会で果たせる役割なんて微々たるものだらふ。が、その役割は、音楽にしか果たせないものであることが多いのも確かだ。ワタシ自身、音楽が持つ共鳴・共感という力に救われ、活かされてきた。
ワタシが音楽に関わり続けてきたのは、ひとつの縁であり運命だと思う。音楽がワタシをどこへ連れて行くのか。これまですべては「想定外」だったし、これからもそうにちがいない。で、そのことが、ワタシの音楽に活力を与え続けていることに、このたびの震災を通して気が付いたとさ。
六年前にも一度呼んでいただいたこのランチタイムコンサート。そのときは揚琴の演奏だった。
「六年前にも来ていただいた方はおられますか」
一人だけおられた。感激っ。握手したかったが、ちょっと遠かったので気持ちだけ。
この日の大まかな演奏曲目を決めたのは、三月初めだった。その中には、奇しくも大震災に合わせて選んだような曲がいくつか含まれていた。
大きな被害を受け、町長始め多くの役場の職員の方々も亡くなった岩手県大槌村。ここは「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった蓬莱島がある所だ。近頃はずせないレパートリーになってきている「ひょっこりひょうたん島」は、これからはみんなで被災地への応援歌にしたいものだ。
「スイートメモリーズ」は、タイトルだけでも悲しくなってくる。
「廃墟の鳩」は、こんな歌だ。「汚れない世をこの地上に 再び創るために 人は目覚めた 生きることの喜びを 今こそ知る 人はみな」
演奏というものは、当然演奏者の感情を高ぶらせる。だからだろう、これらの曲だけではなく他の曲を吹いているときにも、何度となく被災地のことが脳裏に浮かび、涙が込み上げてきて困った。震災が自分に想像以上のインパクトを与えていたことを、思わぬ場面で思い知らされた格好だ。で、こんなときは、たいていピッチがうわずっている。指も固くなっている。冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせながら吹く始末。
それなのに、演奏が終わって楽屋にもどっても、アンコールの拍手が鳴り止まない。ありがとうございまする。会場の皆さんも思いは同じだったにちがいない。舞台にもどって深々と一礼。「琵琶湖周航の歌をやります」とコールしたら、すぐに大きな反応があった。この歌、人気がありますな。
音楽が社会で果たせる役割なんて微々たるものだらふ。が、その役割は、音楽にしか果たせないものであることが多いのも確かだ。ワタシ自身、音楽が持つ共鳴・共感という力に救われ、活かされてきた。
ワタシが音楽に関わり続けてきたのは、ひとつの縁であり運命だと思う。音楽がワタシをどこへ連れて行くのか。これまですべては「想定外」だったし、これからもそうにちがいない。で、そのことが、ワタシの音楽に活力を与え続けていることに、このたびの震災を通して気が付いたとさ。
おしまい。
11.03.21 記
11.03.21 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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