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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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 このスペースが震災にどう関わっていくか。二つの選択肢があった。一つは、震災には一切ふれず、いつも通り何らかの安らぎを提供する場であり続けること。もう一つは、震災を注視し続けている今の自分の視線をダイレクトに反映させることで、みなさんと問題意識を共有すること。で、今は安らぎよりも問題意識を共有すべき時期であると考え、後者のスタンスを取っている次第にて候。

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 もしワタシが被災して、避難所の体育館に入ることができたなら、寒さが苦手なワタシは何よりも先ず、広い体育館の真ん中の畳三畳分ほどをぶち破って、でっかい囲炉裏を作ろうとすると思う。自分は助けがやって来るのを待ち続けるほど辛抱強くはないと、自己分析している。で、危ない、煙たい、無茶なことをする問題人物だとして、避難所から追い出される。仕方なく、独力でサバイバルを始める。

 まず、明るいうちに火を焚ける場所を確保して、たきぎを集めておく。
 次に、なんでもいいから飲めるものを探す。容器も拾ってくる。何も見つからなければ、支柱になる棒を数本拾ってきて立てて、そこにビニール類か布類を屋根状に張って、夜間に夜露を集める準備をする。
 そして、廃材などを集めてきて、雨風をしのぐ設備というか小屋というか囲いを作る。
 その次に食べ物を探す。食べられそうなものならなんでもいいから掘り出す。
 できれば、防寒具になりそうな物を探す。
 さて、日が暮れてきたのでたき火をしようとして、マッチがないことに気づく。お手上げとなり、避難所へ戻って入れてくれと泣きつくが、マッチ箱一箱だけを与えられて追い返される。
 数ヶ月後、避難所に誰もいなくなった後で、かつての町外れで干からびているのを発見される。

 平穏無事な日々の中で、生きることの意味を、ある人は四六時中考え、ある人はときどき考え、ある人は考えたこともない。もし自分がガレキの中に身一つで放り出されたとき、生きることの意味をどう考えるだらふ。おそらくそんな考えは雲散霧消するばかりか、「生きる」ことは、あっという間に「生き延びる」ことに取って代わられてしまうに違いない。本能に支配されてしまうやもしれない。

 生きることとは、人間らしく生き延びることだと言えないだらふか。であれば、生きることの意味とは、人間らしさを深めることであると言えそうだ。では、人間らしい行ないの第一歩は、「生き抜く」ことなのやもしれない。なぜなら、そこには本能だけではなく、意思があるからだ。
 が、一人ではきっと干からびてしまう。助け合うしかない。

 2月18日の「#736 謎」で「神秘の島」というSF小説にふれた。19世紀、絶海の孤島に身一つで流れ着いた5人のアメリカ男たちがサバイバルする物語だ。彼らが水と食料を探すとともにしようとしたことは、やはり火を得ることだった。が、石や木を使って火を着ける技術がない。あきらめかけたとき、一人の服のポケットの奥から一本のマッチが見つかる(当時はマッチ箱なしで火を着けられる黄燐マッチ)。それによって得られた火が、彼らのサバイバルの基礎となる。その後彼らは知恵と力を出し合い、四年半をそこで「生き抜く」。

 昨日から、当地でも雪が積もった。火と水というサバイバルの基礎が、厳寒の被災地で一刻も早く確保され、被災者の人に力強く生き抜いてもらえますやうにと、祈るしかできないもどかしさ。
 明日18日は、M7の余震が来る確率が40%とされる日限だ。17日午後10時前後、原発付近でM5前後の余震が続いた。どうなる。

 おしまい。 
11.03.17 記 

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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