揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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「でてこいランド」は、宿泊、バーベキュー、イベントなどなどに利用できる、バンガロー風のゲストハウスなのだ。
丹波の小さな森の中にある。
で、ここで今、こんなことをやってる。
福島などで放射能汚染に苦しむ子どもたちに「一時疎開」してもらおうという企画だ。
「びわこ☆1・2・3キャンプ」
7/28(日)~8/5(月)の会場がでてこいランドになった次第(急きょ変更となった)。
丹波の小さな森の中にある。
で、ここで今、こんなことをやってる。
福島などで放射能汚染に苦しむ子どもたちに「一時疎開」してもらおうという企画だ。
「びわこ☆1・2・3キャンプ」
7/28(日)~8/5(月)の会場がでてこいランドになった次第(急きょ変更となった)。
きょう7月29日、ワタシはでてこいランドにオカリナの演奏に行ってきた。
マイ妻がピアノ伴奏をした。
子どもたちへのウェルカムコンサートだ。
でてこいランドは、20名ほどの小学生とその一部のおかあさんたち、そしてスタッフのみなさんとお手伝いのボランティアさんの総勢40名ほどが入り乱れ、それはにぎやかだった。
吹き抜けのバンガロー風の館内。
お午ご飯前、思い思いに過ごす子どもたち。トランプが流行っていた。常に誰かがピアノを弾いていた。
洗濯物が万国旗のように吊るされていた。
さて、演奏の時間。
「オカリナ、ちょっと持ってみてください」
「おもいー」「これはチョー軽いっ」
・・・
「いちばん大きなオカリナで大きな古時計をやります。レーソーファソラーソラシシドシミー」
「すごーーーいっっ」
・・・
「サザエさん、知ってますか?」
「知ってる〜!」
・・・
「ハナミズキをやります」
「やった〜っ!」
・・・
「最後はひょっこりひょうたん島です」
「うわあ〜っ」
手拍子と万雷の拍手。
めでたし、めでたし。
オカリナ演奏終了後、谷文絵さんの紙芝居と絵本読みがあった。大ウケ。
「オカリナ、ちょっと持ってみてください」
「おもいー」「これはチョー軽いっ」
・・・
「いちばん大きなオカリナで大きな古時計をやります。レーソーファソラーソラシシドシミー」
「すごーーーいっっ」
・・・
「サザエさん、知ってますか?」
「知ってる〜!」
・・・
「ハナミズキをやります」
「やった〜っ!」
・・・
「最後はひょっこりひょうたん島です」
「うわあ〜っ」
手拍子と万雷の拍手。
めでたし、めでたし。
オカリナ演奏終了後、谷文絵さんの紙芝居と絵本読みがあった。大ウケ。
終始動き回りしゃべりまくる子どもたちの元気さ、屈託のなさがうれしかった。
帰り際に一人のくりくりおめめの女の子が歩み寄ってきた。
「…また来るの?…また来てね」
この子をさらって帰ろうとしてしまった。
・・・・・
子どもたちは、一人で長期滞在する子もいれば、母子で途中参加して一週間ほどで帰る子もいる。
演奏中に一番前で歌って盛り上げてくれた三年生のかりんちゃんは、7月22日から8月22日までの4会場すべてに自分一人だけで滞在する。
福島近辺の小さな子どもがいる家庭には、このように子どもを放射能汚染からなんとか少しでも遠ざけたいと願う父母がたくさんいる。
(※ 汚染地をしばらく離れるだけでも、免疫機能が活性化され心身がリフレッシュされる)
その中には、父が福島に残って働き、母子は郊外や他府県に逃れて別居中の家庭や、経済的事情でそれもできない家庭も多くあると聞く。
きょうもお昼時におかあさんたちの生の声を聞かせてもらったが、不安と焦燥の中で毎日を過ごす心情が痛いほど伝わってきた。
なお、この企画のスタッフのみなさんの多くは、自身もまだ大きくない子どもを持ち、仕事もしている女性が中心だ。
一ヶ月間仕事を休んでこの完全無償のイベントに身を投じている人もいる。
当地でも、関係者の呼びかけに共感してお米や野菜を届けたり、職場でカンパを集めたり、調理の手伝いに駆けつける人も少しずつ増えてきた。
が、放射能汚染の脅威に対する理解がまだまだ広がっていないことを、このたびのこのイベントに接して痛感する場面も多い。
放射能汚染は、地震や風水害と違って目に見えないことが理解の妨げの一因になっている。
しかも、人体への影響はすぐには現われない場合が多く、現われても因果関係を証明することが困難な場合も多い。
それゆえに、「福島でも関東でも現にたくさんの人が暮らしているじゃないか」と言ってはばからない人もいまだに多数ある。
また被災地では、避難する人や危険や被害を訴える人を公然と疎外する諸コミュニティーが多いと聞く。
目に見えない危険をさらに見えにくくしているこの国の行政やマスコミのあり方に、一般市民が手を貸してしまっている現状はいつまで続くのだろう。
「お互いさま」は、共通の価値観、危機感の上に初めて成り立つ。
放射能汚染の被災についてみんなが「お互いさま」と言い合える日は、まだまだ訪れそうにないのだろうか。
帰り際に一人のくりくりおめめの女の子が歩み寄ってきた。
「…また来るの?…また来てね」
この子をさらって帰ろうとしてしまった。
・・・・・
子どもたちは、一人で長期滞在する子もいれば、母子で途中参加して一週間ほどで帰る子もいる。
演奏中に一番前で歌って盛り上げてくれた三年生のかりんちゃんは、7月22日から8月22日までの4会場すべてに自分一人だけで滞在する。
福島近辺の小さな子どもがいる家庭には、このように子どもを放射能汚染からなんとか少しでも遠ざけたいと願う父母がたくさんいる。
(※ 汚染地をしばらく離れるだけでも、免疫機能が活性化され心身がリフレッシュされる)
その中には、父が福島に残って働き、母子は郊外や他府県に逃れて別居中の家庭や、経済的事情でそれもできない家庭も多くあると聞く。
きょうもお昼時におかあさんたちの生の声を聞かせてもらったが、不安と焦燥の中で毎日を過ごす心情が痛いほど伝わってきた。
なお、この企画のスタッフのみなさんの多くは、自身もまだ大きくない子どもを持ち、仕事もしている女性が中心だ。
一ヶ月間仕事を休んでこの完全無償のイベントに身を投じている人もいる。
当地でも、関係者の呼びかけに共感してお米や野菜を届けたり、職場でカンパを集めたり、調理の手伝いに駆けつける人も少しずつ増えてきた。
が、放射能汚染の脅威に対する理解がまだまだ広がっていないことを、このたびのこのイベントに接して痛感する場面も多い。
放射能汚染は、地震や風水害と違って目に見えないことが理解の妨げの一因になっている。
しかも、人体への影響はすぐには現われない場合が多く、現われても因果関係を証明することが困難な場合も多い。
それゆえに、「福島でも関東でも現にたくさんの人が暮らしているじゃないか」と言ってはばからない人もいまだに多数ある。
また被災地では、避難する人や危険や被害を訴える人を公然と疎外する諸コミュニティーが多いと聞く。
目に見えない危険をさらに見えにくくしているこの国の行政やマスコミのあり方に、一般市民が手を貸してしまっている現状はいつまで続くのだろう。
「お互いさま」は、共通の価値観、危機感の上に初めて成り立つ。
放射能汚染の被災についてみんなが「お互いさま」と言い合える日は、まだまだ訪れそうにないのだろうか。
おしまい。
13.07.29 記
13.07.29 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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