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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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恒例の夏の神戸詰めが終わった。
8月31日と9月1日の二日間に渡る「オカリナフェスティバル in 神戸 2013」は、今年も大賑わいだった。
神戸文化ホール中ホールのロビーはおびただしい数の出演者、その関係者、家族、眷属、一般のお客さん、会館スタッフ、ボランティアスタッフ、出店の人、キャッチセールス、警備員、検疫官、公安警察、麻薬犬、スパイ、スリ、野次馬、赤トンボなどで終始ごった返していた。
オカリナ・カオス in 神戸だ。
ホール内はと言えば、個性豊かなグループが走馬灯のように次々に舞台に現われては消えていった。
100を越すグルーブのすべてを聴くことはさすがに無理だが、効き過ぎのエアコンに耐えて、できるだけたくさんの演奏を聴いた。

拍手[6回]



今年はマイ生徒さんたちのサークル「オカリナ倶楽部 夢見るガチョウ」からは、7つのグループが応募し、4グループ/18名が抽選で通った。 当選率低いなー。
みなさんよく踏ん張って、概ね納得の表情で舞台を降りて来られた。
毎年のことながら、編曲から指導まで担当してきた者としては、マイ生徒さんのグループの登場のときばかりは平静でいられなくなる。
アナウンスに沿って舞台に出てくるみなさんを見るなり身を乗り出し、目を見開き、手に汗握り、膝をふるわせ、生唾飲み込み、失神しそうになるのをこらえながら、平静を装ってシートに深々と座り直して、隣の席の人に心中を気取られなかったかどうかを気にしつつ静かに聴く。
それはそれは自分が舞台上にいるような密度の6分間だ。

その合間、混雑の中で出演者の応援と勉強に遠くから山越え谷越え駆けつけたマイ生徒さんたちと出会うと、なぜかとてもほっとした。
久しぶりのうれしい再会もあったし、他の先生とゆっくりお話しする機会も持てたし、ロビーで上手な出演者さんと人違いされたし、出店のきれいなおねえさんには「この本はオカリナの吹き方をやさしい言葉でとてもわかりやすく書いているのでオススメです」と言ってもらったし、隣の公園を歩いていたらなぜか原発反対運動の有名な人と間違えて声をかけられたし、ベンチでAF菅を吹いていたら鳩が集まってくるし、相変わらず魅力的な街・神戸大倉山であった。


さて、この日に限らず、舞台から降りてきてワタシと遭遇したときのグループの振る舞いは、はっきり二つの傾向に分かれる。
ひとつは、ワタシの前におずおずと進みでて、先ず丁重に御礼の言葉を述べ、そして緊張の面持ちでワタシの言葉を待つタイプ。
その表情は、センセイの失望のコメントを聞くことへの不安と賞賛をいただくことへの期待がないまぜになった、実にフクザツで、このようなとき以外にはついぞ見ることが叶わない貴重なお顔だ。

もうひとつは、ワタシの反応などあまり眼中に無く、「終わった、よかった、楽しかったー」とばかりに、ひたすらハイテンションな笑みをたたえ続けるタイプ。
たいていは各自バラバラで戻ってきて、ワタシが声をかけようものならきょとんとして脱力し、こちらもその反応への対処に困って感想か何かわけのわからない言葉を無理矢理継ごうとすると、おもむろに館内の柱時計に目をやったり、オカリナが入ったカバンを重たそうに持ち直してみせたりする。

この態度の分化は、本番の舞台に対する思いや考え方の違いの表れでもあるらしいところが興味深い。

ひとつめのタイプは、本番は練習の成果を発揮することこそが目的で、加えてセンセイの真摯なご指導にお応えすることが至上命題であり、みなさんが耐え難きを耐えている緊張のかなりの部分が、これらの崇高な動機に由来していると考えられる。

ふたつめのタイプは、本番の舞台は自分たちが楽しむことが第一の目的で、練習の成果を発揮することは第一の目的に吸収されており、したがって終了後のハイテンションな笑みと演奏の出来栄えとの関連を見いだすことは難しい。
その一方で、あそこがあーだったこーだったと感想を言い合って盛り上がるのは、むしろこっちのタイプの方に多い。

センセイとしては、本番の舞台に対する思いや考え方については、ひとつのグループの中にこのふたつのタイプがバランスよく共存していてほしいと願う。
が、どんな舞台であれ、本番ではいい演奏をしたいと願うのが自然だし、そのために練習していることは誰にとっても当然のことだろう。

では、本番で成功する鍵とはなんだろう?

 つづく。 

13.09.03 記 


一日目の打ち上げ会場。参加者1名。



二日目の打ち上げ会場。参加者10名。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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