揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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発表会も22回目ともなると参加者のみなさんも手慣れたものだ。
準備後片付け入退場の手際がどんどん良くなり、プログラムが予定より早く進むこともある。
が、これだけ回を重ねても、オカリナ倶楽部夢見るガチョウの辞書には「マンネリ」と「限界」の文字はない。
その背景にはたゆまぬ「レベルアップ」がある。
今回も終演後、みなさん口々に他のグループさんはみんなレベルアップしたとおっしゃった。
自分もそう言われていることに気づいてない所が奥ゆかしい。
では、レベルアップとは何か?
そのことを深く考えた今回の山の音楽会だった。
準備後片付け入退場の手際がどんどん良くなり、プログラムが予定より早く進むこともある。
が、これだけ回を重ねても、オカリナ倶楽部夢見るガチョウの辞書には「マンネリ」と「限界」の文字はない。
その背景にはたゆまぬ「レベルアップ」がある。
今回も終演後、みなさん口々に他のグループさんはみんなレベルアップしたとおっしゃった。
自分もそう言われていることに気づいてない所が奥ゆかしい。
では、レベルアップとは何か?
そのことを深く考えた今回の山の音楽会だった。
オカリナのレベルアップと言えば、難しい曲を間違わずに吹けるようになることだと信じて疑わない人がよく見受けられる。
それは誤りではないけれど、かなり不十分な捉え方ではないだろうか。
オカリナの世界にもっと踏み込んだ人なら、美しい音色で吹きたいと願う。
さらには、人の心に響く演奏をしたいと望む。
シンプルな曲でも、深みのある演奏が可能だということに気づき始める。
それは言い換えれば、「音色、抑揚、適切な間合い、合奏においては息を合わせ音を合わせ抑揚を合わせることが、演奏に安定感と深みを与える」のだと知ることだ。
さて、レベルアップとは何か?
このたびの山の音楽会終了後、参加者各位から、自分たちの演奏にもっと深みがほしいと痛感したとの主旨のご感想を、これまでになくたくさんいただいた。
この欲求が自然に育まれ表出すること、そして実現に向けて練習する意欲が醸成されることこそが、本当のレベルアップだとわたしは思う。
なぜなら、漠然と見て、漫然と聴いているだけでは、このような欲求は生まれてこないからだ。
聴く人の内面に見所聴き所が明確に具わってきたからこそ、他の人の演奏の内面まで感じとることが出来る。
このことをもって、音楽的レベルアップとわたしは定めたい。
「音色、抑揚、適切な間合い、合奏においては息を合わせ音を合わせ抑揚を合わせることが、演奏に安定感と深みを与える」
この日、今後みなさんの練習目的が、これらを実現する具体的方法を身に付けることへと自発的に推移していくだろうとの予感にふるえた。
美しい音色を得ることにはタンギングが深く関係していることに気づく。
音色を磨き抑揚をそろえるためには正しいピッチを身に付けることが必要だと気づく。
チューナーの必要性に目覚める。
いい音色と安定した演奏の基本は合理的な演奏姿勢だと再認識する。
音を合わすには息を合わすことが第一だったと思い出す。
すべての練習が、音をよく聴くことが基本だと改めて気づく。
人の音をよく聴くには普段から人の話をよく聴くことが大切だと気づく。
演奏中に常に全体を把握することは、日常生活の中で常に周囲に気を配ることと同じだと気づく。
自分だけが楽しむパフォーマンスは何ひとつ人の心に届けることができないことに気づく。
無駄な力が入るのは、様々な余計な考えが頭を支配しているからだと気づく。
自信を持って舞台に上がれないのは、人の評価を気にしているからだと気づく。
他者と比べて自分の力を測るのではなく、自分たちの個性を大切にすることが大切だと気づく。
何かを達成しようとするのではなく、今この瞬間の状況に過不足なく対応することだけを心がければよいと気づく。
こんな風に、オカリナの練習が日常生活とうまくリンクし始めれば、演奏だけにとどまらずオカリナライフそのものがますます深まるにちがいない。
五十名のご参加を得て、また初めてゲスト奏者を迎えた今回の山の音楽会。
開催当日の2016年5月22日は、満月であり一粒万倍日であった。
この日播かれた種は、一粒だけではなくそれこそ何十何百粒もの良き種だった。
以前、夢見るガチョウはこぼれ種から生まれたたくましい樹だと書いた。
が、種はいつしか、発表の場で、日々のレッスンで、自主練習で、ガチョウのみなさん自身の手によって播かれ続けるようになった。
そしてそれらはいずれ何万倍にも実るであろうことを、このたびは心から喜びたい。
おしまい。
16.05.27 記
16.05.27 記
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管理人について
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巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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