揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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オカリナフェスティバル in 神戸 2015 関連記事、その三。
マイ生徒さん編。
出場四組のグループそれぞれに筋書きのないドラマがあった。
それらは、出場していない多くのグループのドラマの象徴でもある。
ドラマはふだんは日常の影に隠れている。
隠れたドラマが可視化されるひとつの機会が、みなさんの目標となっている発表会やイベントでの演奏だ。
が、可視化されるものは、あくまでドラマの一部に過ぎない。
つまり、わずかな時間の本番演奏へ至るまでの長い道のり、そしてそこから始まる道程すべてがドラマなのだ。
このことをふまえつつ本番演奏に接することで、舞台に立っている演奏者の心の微細な動きにまで思いは及ぶようになるように思う。
マイ生徒さん編。
出場四組のグループそれぞれに筋書きのないドラマがあった。
それらは、出場していない多くのグループのドラマの象徴でもある。
ドラマはふだんは日常の影に隠れている。
隠れたドラマが可視化されるひとつの機会が、みなさんの目標となっている発表会やイベントでの演奏だ。
が、可視化されるものは、あくまでドラマの一部に過ぎない。
つまり、わずかな時間の本番演奏へ至るまでの長い道のり、そしてそこから始まる道程すべてがドラマなのだ。
このことをふまえつつ本番演奏に接することで、舞台に立っている演奏者の心の微細な動きにまで思いは及ぶようになるように思う。
湊川神社の「阿吽」
・・・・・
一日目正午前、グループL。
流れるような演奏を共に作り上げることが喜び。
身体にしみ込んだ一人ひとりの音は、それぞれがみんなの音。
大事に大事に、一歩ずつ歩みを進める。
前を向いて吹く音は、はるか彼方まで届く。
アカペラ合奏では、各パートの役割分担と理解が殊に大切になる。
中低音部のパートは、いくつかが合体してひとつのパートとしてリズムを支える役割になる場合が多い。
その一体感が合奏の要となり命綱となる。
それがあってこそ、旋律パートは存分に歌えた。
一体化した中低音パートと、冒険心と細心の注意深さの両方を携えて奏でられた旋律パートとの絡み合い。
これまでにない確かな存在感と高い完成度で聴かせてもらった。
・・・・・
同日午後、グループC。
神様はどこにでもいて、いつでも手を差し伸べてくださる。
たとえ愛用のオカリナが出番直前に神様の元へ召されたとしても。
それはきっと神様の御心に沿った出来事だから、必ず救いがセットになっている。
たまたま同じオカリナを持っていて貸してくれた人は天使さま。
で、その人と引き会わせてくれた目に見えない存在が神様。
それに気づけて感謝の祈りを捧げることができてよかった。
また一歩神様に近づけたのだから。
舞台ではアクシデントのことなど小指の先ほども感じさせず、立派な演奏をして仲間と喜び合えた。
アクシデントはみんなの幸せへの福音となった。
新曲と十八番、カラーの異なる曲を組み合わせ、しかもシリーズ物として括れた選曲。
客席を楽しませる演奏になり、わたしもまた楽しませていただいた。
・・・・・
同日最後から二番目、グループP。
合奏の原点は、感動の原点でもある。
厳しい状況を受け入れ、無心で舞台に立つ。
心を合わせ、息を合わせて発せられた、やわらかく温かな音、音、音。
あらゆる障壁を透過して、人々の心に直接響いていった。
信頼の大地を流れる共感の川。
そのほとりに咲く、時を超えた「今そのもの」の花。
二曲の音楽の姿を借りて行なわれた散華は、ホールの壁を越えて神戸の街へ広がった。ファンもできたし。
目標にしていたグループから贈られた「感動した」「誇りに思う」との言葉。
贈った方も受け取った方も、双方の心情が素晴らしかった。
・・・・・
二日目午後、グループK。
今この瞬間に立ち続けることの困難は、誰もが心のどこかで知っている。
ハプニングに遭うと取り乱し、逃げ出そうとしてしまうのが常。
舞台という極限状況で何があっても次の瞬間に関わり続けるには、たいへんな冷静さが必要だ。
その冷静さは飛躍の契機とエネルギーを作り出す。
そんな凝縮したドラマを、次第に輝き始め、わずか6分の間に美しく結晶した演奏として見せてもらった。
演奏が終わり拍手の余韻も消えないうちから、この日の演奏についてみんなで一時間余り話し合った。
自分は着実に成長できているのか? 自分たちに合った選曲とは? 何を大事にして練習すればいいのか? 大切なことを取り違えてはいないか? …… 自問するように発せられる問いかけ。
それらに対して返されたわたしの考えが、真綿に沁み入る湧き水のように吸収されていく。
話し合われたことは、一年分のレッスンに値する内容だったかもしれない。
それはドラマの新たなフェーズのプロローグにちがいない。
日曜の朝の湊川神社
四回もお参りした人も。
・・・・・
おしまいに…
それぞれの暮らしの場で精一杯生きる証として咲いた参加各グループの音の花。
その花を、震災が負わせた余りに深い傷を今なお受け入れきれずにいる人が数多くおられる神戸の地に捧げてもらえたことを幸いに思う。
それらは励ましなどという大層なものではなく、小さくともひとつの共感の証しであってほしい。
オカリナフェスティバル in 神戸は、この小さな共感の証しの花がたくさん捧げられる素晴らしい場として、末永く続けられることを願う。
わたしはと言えば、神戸の街を歩き、空気を吸い、ご飯を食べ、神戸の人と話し、ホールで音楽を聴いて、今一度人々と自分自身の「Now itself」の大切さを確かめさせてもらうことができたように思う。
おしまい。
15.09.01~09.06 記
15.09.01~09.06 記
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管理人について
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巴だ リョウヘイ
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非公開
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揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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