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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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三日前はオカリナのマイ生徒さんたちの発表会だった。
二日前もオカリナのマイ生徒さんたちの発表会だった。
きのうもオカリナのマイ生徒さんたちの発表会のような気がして朝早く目が覚めた。
きょうはようやく我に返ってやっとぐっすり眠れた。
毎日が発表会だったらどうしよう。
年中師走だ、あっと言う間にしわしわだ。


このたびは、初めて発表会を二日間に分けて開催した。
と言っても、生徒さんが増えたからではない。むしろ減ったきょうこの頃。
全員が入れる会場を押さえられなかったので、やむなく分割開催となったのだ。
一日目の参加者は京都府北中部のグループ、二日目は大阪兵庫方面の都市部と京都市内のグループ。

で、大雑把に言うと、一日目の参加者の居住地は田舎、二日目は街ということになる。(田舎と言わず「地方」と呼べとの声もあるかもしれないですが、自分自身の居住地も含めて親しみを込めて田舎と呼んでいます)
この違いが、今便のキーポイント。


ワタシは毎月十数回のレッスンに向かうために、平凡な農村地域に在る自宅を中心に半径約60㎞圏内を動いている。
そこには大都会もあればベッドタウンも港町もあるし、新興住宅地と昔ながらの農村が併存している半田舎から雪深い山村までが含まれている。
それらの地域性の違いを見ると、車でたった2時間の距離の地域でさえ、これが同じ日本かと驚かされることも多い。
風土や歴史の違いによる人の気質、言葉の使い方、対人関係のあり方、経済観念、消費の仕方、生産の仕方、教育、文化、住宅事情、就業事情、人口構成、立て看板のコピーのセンス、おばあさんの顔つき、子どもの顔つき、ペットの顔つき、スーパーに並んでいる魚の顔つき、等々等々。
そんなバラエティーに富んだ地域で暮らす人々が、今では年に二回、田舎や街の会場に一堂に会するのが、ワタシの生徒さんたちのグループの集合サークル「オカリナ倶楽部・夢見るガチョウ」の公開合同発表会「山の音楽会」なのだ。

生徒さんたちはどんな人々かと言えば、妙齢のご婦人、ことに専業主婦さんが多いのだが、中には自分で事業をしている人もいれば家業のお手伝いをしている人もいるし、お勤めの人、自治体職員、福祉施設職員、郵便局員、元校長先生、元小学校の先生、元保母さんお寺さん現役自衛隊員農家お医者さん、元企業マン元ルンペン元野武士元花魁地底人火星人など、こうして改めて見るとなかなかそうそうたる顔ぶれだな。
男性はマイナリティーで抑圧されておるな。

それにしても、よくもまあこんな多彩な顔ぶれで17回も発表会がつづいているものだと思う。
自主コンサートを含めれば21回のはずだ。
なんだかんだでそろそろ第一回開催から15年だそうだ。
その間に、山で始まった「山の音楽会」は街でも海でも開かれるようになった。
が、今後月の裏側で開催されることになっても「山の音楽会」の名前は維持していくつもりだ。
これでいいのだ。

で、今回は初めて地域別に二日間に分けて開催したわけだが、それぞれの日のカラーというものが歴然とあって興味深かった。
二日間のカラーの違いは居住地域の違いに因るものだと考えるのはこじつけ臭いだろうか。
が、どうしてもそのように結びつけて見てしまう。
なぜならこのたびは、かねてから注目していたそれぞれの地域のグループが持つ興味深い傾向が、地域別に分割して発表会を行なうことで鮮明に現われたと感じたからだ。
では、何がどのように違って見えたか。

まず、テンポ感覚の違い。
ご想像通り、田舎のグループの方がゆったりとしたテンポの曲を好む傾向が強い。
つまりゆったりしみじみ系の曲を十八番にすること多し。
街のグループは、ゆったりとした曲は間が持たなくて棒吹きになってしまう場合が多くておかしい。
田舎のグループは、ゆったりとしたやさしい曲をやわらかく響かせ美しく調和させることに長けている。

次に、センスの違い。
センスとそれが生み出す洗練された演奏というものは、そもそも街の文化によって磨かれてきたものだから、都会人に部があるのは仕方がない。
が、ワタシは逆に、独自性の発揮という点では田舎が有利だと思う。
田舎こそ、多種多様な自然と共に在る暮らしに根ざした独自の、新しいセンス、引いては新しい文化の創造の場であってしかるべきだと思っているのだが。
街の暮らしは、命と創造の源泉である自然とはどうしても距離を置かざるを得ないことは否めない。

選曲は、センスが端的に現われる部分だ。
これも情報量で圧倒的に勝ってきた街のグループに部がある。
まず選曲の幅が多岐に渡り多彩だ。
そして技術的に高度で洗練された表現を要求する曲の演奏においては、やはり街のグループが長けている。

続いて、意欲の方向性の違い。
それは、何を求めてオカリナに取り組むかの動機の違いだと言い換えてもいい。
おおまかに括れば、和を求める田舎と個人的飛躍を求める街の違いだ。
で、そこには人間関係のあり方の違いが反映されているとワタシは考えている。
集団主義の色合いが濃い田舎と個人主義が発達している街の違いの反映ではないか、と。

が、いずれも合奏として適切なレベルに結晶していなければ、それぞれのあり方特有の弊害に翻弄されることもままある。
十分な相互理解も無い状態で無理矢理和を求めれば、選曲やパート割りや練習のペースなどにおいて、誰かが、あるいはみんなが度を過ぎたガマンを強いられてしまう。
和の押しつけはいけない。
そんなグループは、顔に斜線が入った人がうつむき加減で演奏するくら~い音になってしまうことだらふ。
一方、個人主義が行き過ぎると、メンバー同士がお互いに関心を持たず、グループをそれぞれがやりたいことをやる場として利用し合うだけの素っ気ない活動になってしまう。
合奏が取引の場になっては悲しい。
そのようなグループは、各演奏者がぶつぶつひとり言を言っているような、楽譜と対話しているだけのような、並んで立って演奏してもなんだかそれぞれがあさっての方向を向いているような不思議な合奏になってしまいかねない。

しかし、和を求めることと個人的飛躍を求めることの違いは、あくまで美しい合奏へのアプローチの違いに過ぎない。
いずれの道も、いつかは同じゴールに到達するはずだ。
なぜなら、誰もが合奏という音の調和を各人の技術的飛躍によって達成しようとしているのだから。
それゆえに、意欲の方向性の違いに因って生じる弊害は、長い目で見れば一過性の症状なのだろうとワタシは思っている。


さて、ここまでオカリナ倶楽部・夢見るガチョウという大集団を構成するグループを田舎と街という大雑把な括りで分けて見てみたが、よく見れば、ひとつのグループの中にも、さらには一人一人の中にも、田舎的な部分と街的な部分があることがわかる。
それはごく自然なことだと思う。
前述のように、合奏とは音楽的和(調和)を個人的(技術や表現力の)飛躍によって実現するものであるから、それを望む人は、当然和を求める心と個人的飛躍願望の両方を具えているはずなのだから。
それに、センスやテンポ感にしても、一人一人の中にいろんな傾向がある。
練習も、合奏の響きを大切にするための練習もあれば、純粋に個々人の演奏技術を磨く練習もある。
それらは日々その人の中で、何の問題もなく併存している。

 つづく。
 
13.12.17~19 記 

カメラを修理に出していたので、壊れたカメラで無理矢理撮った唯一の写真でおゆるしを。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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