揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#547 変 身
この12月後半の3度の演奏では、衣装に工夫が要った。19日の積水ハウス納得工房では揚琴とオカリナの二本立てだったので、前半の揚琴の幕と後半のオカリナの幕で着替えた。20日の山の音楽会では、基本業務は司会と裏方だったので、地味なシャツに例の黒いエプロン。そして22日と23日の琴滝では、何より防寒第一の冬装束。いつもおんなじ衣装だったら楽なのにな。
この12月後半の3度の演奏では、衣装に工夫が要った。19日の積水ハウス納得工房では揚琴とオカリナの二本立てだったので、前半の揚琴の幕と後半のオカリナの幕で着替えた。20日の山の音楽会では、基本業務は司会と裏方だったので、地味なシャツに例の黒いエプロン。そして22日と23日の琴滝では、何より防寒第一の冬装束。いつもおんなじ衣装だったら楽なのにな。
積水ハウスさんのときのように、途中で着替えることは滅多にない。衣装をふたつも用意するのがめんどくさいからだ。が、この日はよく知ったご婦人が同行したので、衣装番を任せることができてそりゃよかった。
にしても、揚琴とオカリナというまったく異なる二種類の楽器を演奏するワタシを初めて見る人は、器用なやつだと思うようだ。ワタシのことを少し知った人は、いわゆる二重人格だと思っている。ワタシのことをよく知る人には、ただの節操がない男だとバレている。
山の音楽会でもいつも演奏するのだが、あくまでセンセイの模範演奏としてするだけなので、衣装にはこだわらない。と言うより、一日中走り回るので楽な恰好にする。衣装と言うより作業着だ。
模範演奏と言うが、今年のそれは過去最低だった。演奏前のあいさつの際、みなさんが一所懸命演奏する姿といろいろあったこの一年が思い出され、不覚にも胸がいっぱいになって言葉を失ってしまった。で、それにつづく3曲の演奏。いざ吹き始めた瞬間、またしても胸がいっぱいの呼吸困難となり、正しいピッチも抑揚も何もない。音ははずしまくるし、とにかく3曲とも最後まで吹きつづけるだけで、いや、舞台に立っているだけで精一杯だったっけ。
「センセイ、がんばってーっ」
姐さん、客席からそんなお言葉をいただいた日にゃ、よけいに泣けるじゃあありゃーせんか。
琴滝・冬ほたるの二日目の午後、同居のよく知ったご婦人は、ピアノの小さな生徒たちのクリスマス会をしていた。レッスン室の前に整然と並べられた小さな6足の靴を見ると、なんだかワタシまでこどもたちが愛おしくなってくる。
さて、前日の琴滝での一日目の演奏のあと、主催者の丹波みらい研究会のI会長がのたまった。
「巴だ氏、衣装が地味である。もっとド派手にすべし」
それを受け、ワタシは一計を案じた。が、変身は空振りに終わったようだ。二日目の演奏に出かけようとしたとき、クリスマス会を終えて帰ろうとするこどもたちと玄関先でばったり出会った。みーちゃんは、ワタシを見るなり言った。
「なに、それ。変!」
しーちゃんもワタシをさけている。ひなちゃんは、ワタシをしばし凝視するとぱっと飛び退いた。りくちゃんはにやにやしながらじっと見ている。
「アヤシイか?」
だまってうなずくりくちゃん。
ワタシの変身作戦その一の頭頂部金髪化は、こどもたちにはまったく不評でそれはがっくり。
変身作戦、その二。今回の防寒衣装として採用した黄色のダウンジャケットの上に、たくさんの金色の星をつなげた鎖を巻き付けた。が、壮大なスケールの琴滝のイルミネーションの前では、ほとんど無意味であった。I会長曰く、
「努力は認め候」
この日、琴滝周辺は古えは修験道の修行の場だったことを知った。そうかっ、とひざを打ったワタシ。毎年この寒空の下、たいへんな準備と運営をしておられるスタッフのみなさんは、前世では行者として共に修行していた方々で、世直し・人助けのために今の世に再び舞い降りて来られたにちがいないと悟ったのだった。・・・ん、では、滝壺の前で演奏する出演者たちは、滝に打たれる行から逃げ出した者共だったのであらふか。
にしても、揚琴とオカリナというまったく異なる二種類の楽器を演奏するワタシを初めて見る人は、器用なやつだと思うようだ。ワタシのことを少し知った人は、いわゆる二重人格だと思っている。ワタシのことをよく知る人には、ただの節操がない男だとバレている。
山の音楽会でもいつも演奏するのだが、あくまでセンセイの模範演奏としてするだけなので、衣装にはこだわらない。と言うより、一日中走り回るので楽な恰好にする。衣装と言うより作業着だ。
模範演奏と言うが、今年のそれは過去最低だった。演奏前のあいさつの際、みなさんが一所懸命演奏する姿といろいろあったこの一年が思い出され、不覚にも胸がいっぱいになって言葉を失ってしまった。で、それにつづく3曲の演奏。いざ吹き始めた瞬間、またしても胸がいっぱいの呼吸困難となり、正しいピッチも抑揚も何もない。音ははずしまくるし、とにかく3曲とも最後まで吹きつづけるだけで、いや、舞台に立っているだけで精一杯だったっけ。
「センセイ、がんばってーっ」
姐さん、客席からそんなお言葉をいただいた日にゃ、よけいに泣けるじゃあありゃーせんか。
琴滝・冬ほたるの二日目の午後、同居のよく知ったご婦人は、ピアノの小さな生徒たちのクリスマス会をしていた。レッスン室の前に整然と並べられた小さな6足の靴を見ると、なんだかワタシまでこどもたちが愛おしくなってくる。
さて、前日の琴滝での一日目の演奏のあと、主催者の丹波みらい研究会のI会長がのたまった。
「巴だ氏、衣装が地味である。もっとド派手にすべし」
それを受け、ワタシは一計を案じた。が、変身は空振りに終わったようだ。二日目の演奏に出かけようとしたとき、クリスマス会を終えて帰ろうとするこどもたちと玄関先でばったり出会った。みーちゃんは、ワタシを見るなり言った。
「なに、それ。変!」
しーちゃんもワタシをさけている。ひなちゃんは、ワタシをしばし凝視するとぱっと飛び退いた。りくちゃんはにやにやしながらじっと見ている。
「アヤシイか?」
だまってうなずくりくちゃん。
ワタシの変身作戦その一の頭頂部金髪化は、こどもたちにはまったく不評でそれはがっくり。
変身作戦、その二。今回の防寒衣装として採用した黄色のダウンジャケットの上に、たくさんの金色の星をつなげた鎖を巻き付けた。が、壮大なスケールの琴滝のイルミネーションの前では、ほとんど無意味であった。I会長曰く、
「努力は認め候」
この日、琴滝周辺は古えは修験道の修行の場だったことを知った。そうかっ、とひざを打ったワタシ。毎年この寒空の下、たいへんな準備と運営をしておられるスタッフのみなさんは、前世では行者として共に修行していた方々で、世直し・人助けのために今の世に再び舞い降りて来られたにちがいないと悟ったのだった。・・・ん、では、滝壺の前で演奏する出演者たちは、滝に打たれる行から逃げ出した者共だったのであらふか。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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