揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#248 鳥の暮らしがわからない 2
親鳥が巣を空けてから二日がたった。どこへ行ってしまったのだろう。きょう一日、気がつけば小鳥と巣の中の小さな小さな卵のことを考えている。この数日は夏のような暖気に包まれているとはいえ、高原性の気候の当地の夜はやはり冷え込む。卵はもはや冷えきってしまっているかもしれない。うっかり巣の前を通りかかって親鳥を驚かせてしまったことが悔やまれてならない。エサを探しに行った先でなんらかの事件に巻き込まれた可能性もある、などとニュース解説風に冷静ぶってみても、むなしくなるばかりだ。
親鳥が巣を空けてから二日がたった。どこへ行ってしまったのだろう。きょう一日、気がつけば小鳥と巣の中の小さな小さな卵のことを考えている。この数日は夏のような暖気に包まれているとはいえ、高原性の気候の当地の夜はやはり冷え込む。卵はもはや冷えきってしまっているかもしれない。うっかり巣の前を通りかかって親鳥を驚かせてしまったことが悔やまれてならない。エサを探しに行った先でなんらかの事件に巻き込まれた可能性もある、などとニュース解説風に冷静ぶってみても、むなしくなるばかりだ。
ウチの周囲ではいつもいろんな鳥がさえずっているので、ずいぶん楽しませてもらっている。が、その暮らしぶりをつぶさに観察したことはそれほどなかった。おととしの初夏にウチの家の中に侵入を繰り返すツバメのつがいの行動に振り回されたときと、昨秋ジョウビタキがウチの周囲を執拗に飛び回り、窓をノックしつづけて同居のご婦人の心を射止め、ふたりで逃避行してしまったときくらいのものだ。イカル、ホトトギス、トラツグミといった鳴き声にたいへん心をゆさぶられる鳥たちも、姿を見せたことは一度もないので、その生態についてはワタシはほとんど何もしらない。
そう言えば、きのう夜道でフクロウと遭遇した。川べりのアスファルトの上にネコのようにしゃがんでいたフクロウは、車中のワタシをしばしじっと見ると、ふぁさふぁさと音もなく飛び去った。それはわけもなくとてもうれしい出来事だったが、それ以上でもそれ以下でもなかった。
ワタシにとって野鳥はいつもそこにいるもので、さえずりを聴かせてくれ、たまに美しい姿を見せてくれる同郷の楽しくそしてとても大切な仲間といった感覚でしかなく、それ以上プライベートな領域に立ち入ろうと考えたことはなかった。また、それが自分のつきあい方だと思っていたので、特定の鳥に情が移るということは、これまではなかった。だから、いなくなった親鳥が、なんという鳥で、いつもはどこでどう暮らしているのかがこれほど気になることは、ワタシにとっては不思議なことなのだ。
このたびの小鳥の親鳥と小さな四個の卵(はじめは三個だと思っていたのだが、きょう確かめると四個だった)への強い感情移入はなぜ引き起こされたのだろう。
野生の生き物は、生まれて最初に食べ物を与えてくれた存在を親と認知するという。これも一種の感情移入だろう。それは、たとえばヒナが親鳥を絶対的に必要とするがゆえに引き起こされる感情移入ないし生存の委任だ。
感情移入とは、このように何かを必要とするときに引き起こされるものではなかろうか。
では、今のワタシは何を必要とするがゆえに小鳥と卵に激しく感情移入してしまったのだろう。慣れない感情のさなかにいる今こそ、これまで知らなかった自分を知ることになるのやもしれない。知りたくもないのだが。
そう言えば、きのう夜道でフクロウと遭遇した。川べりのアスファルトの上にネコのようにしゃがんでいたフクロウは、車中のワタシをしばしじっと見ると、ふぁさふぁさと音もなく飛び去った。それはわけもなくとてもうれしい出来事だったが、それ以上でもそれ以下でもなかった。
ワタシにとって野鳥はいつもそこにいるもので、さえずりを聴かせてくれ、たまに美しい姿を見せてくれる同郷の楽しくそしてとても大切な仲間といった感覚でしかなく、それ以上プライベートな領域に立ち入ろうと考えたことはなかった。また、それが自分のつきあい方だと思っていたので、特定の鳥に情が移るということは、これまではなかった。だから、いなくなった親鳥が、なんという鳥で、いつもはどこでどう暮らしているのかがこれほど気になることは、ワタシにとっては不思議なことなのだ。
このたびの小鳥の親鳥と小さな四個の卵(はじめは三個だと思っていたのだが、きょう確かめると四個だった)への強い感情移入はなぜ引き起こされたのだろう。
野生の生き物は、生まれて最初に食べ物を与えてくれた存在を親と認知するという。これも一種の感情移入だろう。それは、たとえばヒナが親鳥を絶対的に必要とするがゆえに引き起こされる感情移入ないし生存の委任だ。
感情移入とは、このように何かを必要とするときに引き起こされるものではなかろうか。
では、今のワタシは何を必要とするがゆえに小鳥と卵に激しく感情移入してしまったのだろう。慣れない感情のさなかにいる今こそ、これまで知らなかった自分を知ることになるのやもしれない。知りたくもないのだが。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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