揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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引き出しが付いている。
で、上蓋を開けると、中蓋はこうなっている。
これは何の仕掛けだらふ。
中蓋をはずして裏返して見てオドロイタ。
中蓋全体が鉋(カンナ)になっていたのだった。
つまり、上蓋を開けると、卓上に置いたままの状態で鉋を使えて、削りかすは小箱の内部に落ちて溜まり、引き出しから簡単に取り出せるという仕組みだ。
ちょっとレトロで洒落たデザインとていねいな造りのみならず、この設計思想にも惚れた。
それにほとんど未使用状態だ。
ずいぶん古い物のようだが、引き出しを開けるとまだほんのり木の香りとニスの匂いがする。
で、衝動買い。
帰り道に考えた。
「何に使うための小箱なのだらふ」
買ってから考えるなよ。
「ちょっとしたものを削るためのもの」ではあるようだが、その「ちょっとしたもの」とはどのような物体なのか。
思いを巡らせど思いつかない。
ままよ。
さて、ちょうど、インディアンフルートの製作に着手した頃だった。
で、プロでもむずかしい鉋がけを卓上で簡単にできるのならそれはよかった、とひらめいてそれはよかった。
が、使ってみると、笛作りにはこれでは間に合わなかった。
普通の鉋とミニカンナの機動性が必要だった。
このまま使い道がなければ、文字通りお払い箱か。
でも、可愛いので、物入れにして愛用しよう。
鉛筆も削れるし。
鉛筆を削ってみたら、削り易きこと限りなし。
小刀で削るのとはまたひと味違う楽しさがある。
それに、削りかすが散らばらないのが素晴らしい。
刃をはずして砥石でよく研ぎ、意味もなく三本削った。
が、この小箱の本来の使用目的はその時点ではまだわからず。
…待てよ、これはそもそも鉛筆削りなのではなかろうか。
にしては、ずいぶんご大層な姿だが。
昨夜になって製造元のことを調べてみたら、某所にこんな記載があった。
「東穂工業さんは、包丁、皮むき、カツオ節削り器、鋏等、よく切れる刃物を製造している会社です」
カツオ節削り器なら見たことがある。
なるほど、こいつはカツオ節削り器に着想を得た鉛筆削りにちがいない。
今頃気が付いた。
買ってから何日経つとゆーのだ。
にしても、かなり趣味的なシロモノだな。
ここまでして鉛筆削りを楽しみたいと思う人々がいた時代があったと。
…待てよ、鉛筆削りにしては刃渡りがずいぶん長いな。
おい、これ、正にカツオ節削り器とちがうか。
先ほどにつづいて今頃気づいたどうしようもないワタシ。
洒落たデザインとていねいな造り・仕上げに惑わされていた。
ぜんたい、机の上に置いて愛でたいと思わせるカツオ節削り器があろうとはっ。
が、鉛筆削り等の文具として使い続ける我が方針に変更は無いのである。
それに、インディアンフルートのバード(リード)を作るときには強い味方になる。
サウンドの要のひとつであるあの小さな部品は、普通の鉋を手に持って平準に削り出すのが極めて難しい。
鉋本体を固定して使うこの小箱鉋が重宝される。
小箱鉋じゃなくカツオ節削り器だっけ。
いやちがう、卓上小箱鉋として育てるのだ。
ここで、ああまたしても今頃、遠い記憶がよみがえった。
生まれ育った家の台所にあったカツオ節削り器。
細部の造りまでは思い出せないが、もうひと回り大きかったように思う。
塗装もしてない古びた木で作られてはいたが、つやがあった。
ガキの頃、ときどきおばあちゃんが使っていた。
削りたてのカツオの香りが好きだったガキ的ワタシ。
今思えばそれは、お香や錦市場の香りと共に、おばあちゃんの香りだったんだな。
この小箱鉋の洒落た姿では、それらの記憶をすぐに呼び出せなかったのも無理はない。
が、こうして気に入って手元に置いたことがどこか不思議。
で、うれしい。
ネットで調べたら、カツオ節削り器って今も普通に売られているのね。
画像を見れば、どれもウチの小箱鉋と相似形だ。
それを知らなかったとは、部分的にとっても現代人していたワタシだったとさ。
で、上蓋を開けると、中蓋はこうなっている。
これは何の仕掛けだらふ。
中蓋をはずして裏返して見てオドロイタ。
中蓋全体が鉋(カンナ)になっていたのだった。
つまり、上蓋を開けると、卓上に置いたままの状態で鉋を使えて、削りかすは小箱の内部に落ちて溜まり、引き出しから簡単に取り出せるという仕組みだ。
ちょっとレトロで洒落たデザインとていねいな造りのみならず、この設計思想にも惚れた。
それにほとんど未使用状態だ。
ずいぶん古い物のようだが、引き出しを開けるとまだほんのり木の香りとニスの匂いがする。
で、衝動買い。
帰り道に考えた。
「何に使うための小箱なのだらふ」
買ってから考えるなよ。
「ちょっとしたものを削るためのもの」ではあるようだが、その「ちょっとしたもの」とはどのような物体なのか。
思いを巡らせど思いつかない。
ままよ。
さて、ちょうど、インディアンフルートの製作に着手した頃だった。
で、プロでもむずかしい鉋がけを卓上で簡単にできるのならそれはよかった、とひらめいてそれはよかった。
が、使ってみると、笛作りにはこれでは間に合わなかった。
普通の鉋とミニカンナの機動性が必要だった。
このまま使い道がなければ、文字通りお払い箱か。
でも、可愛いので、物入れにして愛用しよう。
鉛筆も削れるし。
鉛筆を削ってみたら、削り易きこと限りなし。
小刀で削るのとはまたひと味違う楽しさがある。
それに、削りかすが散らばらないのが素晴らしい。
刃をはずして砥石でよく研ぎ、意味もなく三本削った。
が、この小箱の本来の使用目的はその時点ではまだわからず。
…待てよ、これはそもそも鉛筆削りなのではなかろうか。
にしては、ずいぶんご大層な姿だが。
昨夜になって製造元のことを調べてみたら、某所にこんな記載があった。
「東穂工業さんは、包丁、皮むき、カツオ節削り器、鋏等、よく切れる刃物を製造している会社です」
カツオ節削り器なら見たことがある。
なるほど、こいつはカツオ節削り器に着想を得た鉛筆削りにちがいない。
今頃気が付いた。
買ってから何日経つとゆーのだ。
にしても、かなり趣味的なシロモノだな。
ここまでして鉛筆削りを楽しみたいと思う人々がいた時代があったと。
…待てよ、鉛筆削りにしては刃渡りがずいぶん長いな。
おい、これ、正にカツオ節削り器とちがうか。
先ほどにつづいて今頃気づいたどうしようもないワタシ。
洒落たデザインとていねいな造り・仕上げに惑わされていた。
ぜんたい、机の上に置いて愛でたいと思わせるカツオ節削り器があろうとはっ。
が、鉛筆削り等の文具として使い続ける我が方針に変更は無いのである。
それに、インディアンフルートのバード(リード)を作るときには強い味方になる。
サウンドの要のひとつであるあの小さな部品は、普通の鉋を手に持って平準に削り出すのが極めて難しい。
鉋本体を固定して使うこの小箱鉋が重宝される。
小箱鉋じゃなくカツオ節削り器だっけ。
いやちがう、卓上小箱鉋として育てるのだ。
ここで、ああまたしても今頃、遠い記憶がよみがえった。
生まれ育った家の台所にあったカツオ節削り器。
細部の造りまでは思い出せないが、もうひと回り大きかったように思う。
塗装もしてない古びた木で作られてはいたが、つやがあった。
ガキの頃、ときどきおばあちゃんが使っていた。
削りたてのカツオの香りが好きだったガキ的ワタシ。
今思えばそれは、お香や錦市場の香りと共に、おばあちゃんの香りだったんだな。
この小箱鉋の洒落た姿では、それらの記憶をすぐに呼び出せなかったのも無理はない。
が、こうして気に入って手元に置いたことがどこか不思議。
で、うれしい。
ネットで調べたら、カツオ節削り器って今も普通に売られているのね。
画像を見れば、どれもウチの小箱鉋と相似形だ。
それを知らなかったとは、部分的にとっても現代人していたワタシだったとさ。
おしまい。
12.01.25 記
12.01.25 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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