揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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きのうは、オカリナの生徒さんのグループといっしょにライブ演奏した。
押し掛けゲスト奏者なり。
そのイキサツについては別の機会にゆずらせてもらって。
今便は、ライブの中で吹いたインディアンフルートについて。
子どもたちはどう聴いたか。
押し掛けゲスト奏者なり。
そのイキサツについては別の機会にゆずらせてもらって。
今便は、ライブの中で吹いたインディアンフルートについて。
子どもたちはどう聴いたか。
この日の会場はユースホステル。
オーディエンスは、旅人さんたちだった。
だから、音楽を聴きに来た人たちではない。
言わば通りがかり。
一期一会の人々。
途中でたくさん帰っちゃったらどうしよう。
しかもこの日の客席の半分ほどは、全国各地からやって来た小学生の女の子だった。
彼女たちにインディアンフルートの音色を捧げたワタシ。
「インプロビゼーション!言えるかな?」
「いんぷろびぜーしょん」
流石だ。
ワタシは憶えるまで三日かかったというに。
「インプロビゼーションとは、そのときその場で心に浮かんだことを、その場で音楽にすることです」
この前ぶりを入れた以外は、まったく演出も配慮もせず、いつも通り自分の心の動きに忠実に吹いた。
3本の笛を曲順に使って、3分ほどの即興を、3曲。
(ちなみにそのうち2本の笛は、この日がデビューの自作の笛だった)
目を閉じて笛の音色に没入し、1曲終わってそ〜っと目を開けると…そこには誰もいなかった。
…とはならなくてそれはよかった。
子どもたちはみんな、3曲目の最後まで目を見開いてしっかり聴いてくれた。
演奏が終わった後の説明も熱心に聞いてくれた。
(それは、彼女たちがしつけきびしいガールスカウトの一員だったからやもしれないが…)
とにかく、彼女たちにとってはおそらく初めて経験する音色と演奏スタイルだったと思う。
口ずさめるようなメロディーや身体を動かせるリズムもなければ、くり返しもない。
移ろいゆく雲の姿のような音の流れにふれて、彼女たちの心にはどんな変化が起こっていたのだらふ。
こんな話を聴いたことがある。
「多くの聴衆は、音楽がどう演奏されるかよりも、何という曲が演奏されるかの方に関心がある」
この状況は、即興演奏や即興性をウリにしている演奏屋にとってはへんたいきびしい。
が、そのような演奏屋の一人として、こう言いたい。
このご説はマチガイとは言えないが、演奏開始後1分にして関心の方向が変わることはあり得る、と。
客席に子どもたちが多いから子ども向けの曲を、お年寄が多ければお年寄向きの曲を用意することは見当違いではない。
ワタシ自身も、特にオカリナ演奏の際にはいつもそうしている。
心を開いてもらいやすくするためだ。
が、そのように段取りさえすれば演奏が聴く人の心に届くというものではけっしてない。
「何を演奏するか」と「どう演奏するか」のいずれが大事なのか。
それは言うまでもなく「どう演奏するか」だ。
だからこそ、「こちらのことを何も知らない人々の前にほいほい出て行って、まったく知らない曲や即興演奏を聴いていただく」というような仕事も成り立つわけだ。
だから、誰もが知っている曲であっても、いかに誠実に、ていねいに、心を込めて演奏するかが大事ということで。
きのうは、客席に子どもたちが多いのを見て一瞬たじろいだワタシ。
「途中で『授業崩壊』状態になったらどうしよう」
が、今思えば、先入観が少ない(であろう)子どもたちこそいっそう、初めて目に耳にするインディアンフルートのインプロビゼーションを心で受け止めてくれたのやもしれない。
たじろいだワタシの方こそ、子どもにはムズカシイかもなどという先入観を持っていたのだな。
心のいちばん深い所から音楽を発しようと、いつも心がけている。
正直なかなかそうはいかないことも多いのだが、これこそが、ワタシにとっての「どう演奏するか」なのだ。
きょうはこんな解釈でとかあれ風でとかできる器用さはまったく持ち合わせていないことを告白。
で、音楽の発信地点が深ければ深いほど、聴く人の心のより深みに届くと感じている。
このことは、奏者が受け取った感動や音色が深ければ深いほど、演奏も深みから発すると言い換えられる。
インディアンフルートの音色はワタシの心の最深部に届いてくる。
それゆえに、その音色は聴く人の心の最深部にも届いていると信じて、明日からも吹くのであったとさ。
オーディエンスは、旅人さんたちだった。
だから、音楽を聴きに来た人たちではない。
言わば通りがかり。
一期一会の人々。
途中でたくさん帰っちゃったらどうしよう。
しかもこの日の客席の半分ほどは、全国各地からやって来た小学生の女の子だった。
彼女たちにインディアンフルートの音色を捧げたワタシ。
「インプロビゼーション!言えるかな?」
「いんぷろびぜーしょん」
流石だ。
ワタシは憶えるまで三日かかったというに。
「インプロビゼーションとは、そのときその場で心に浮かんだことを、その場で音楽にすることです」
この前ぶりを入れた以外は、まったく演出も配慮もせず、いつも通り自分の心の動きに忠実に吹いた。
3本の笛を曲順に使って、3分ほどの即興を、3曲。
(ちなみにそのうち2本の笛は、この日がデビューの自作の笛だった)
目を閉じて笛の音色に没入し、1曲終わってそ〜っと目を開けると…そこには誰もいなかった。
…とはならなくてそれはよかった。
子どもたちはみんな、3曲目の最後まで目を見開いてしっかり聴いてくれた。
演奏が終わった後の説明も熱心に聞いてくれた。
(それは、彼女たちがしつけきびしいガールスカウトの一員だったからやもしれないが…)
とにかく、彼女たちにとってはおそらく初めて経験する音色と演奏スタイルだったと思う。
口ずさめるようなメロディーや身体を動かせるリズムもなければ、くり返しもない。
移ろいゆく雲の姿のような音の流れにふれて、彼女たちの心にはどんな変化が起こっていたのだらふ。
こんな話を聴いたことがある。
「多くの聴衆は、音楽がどう演奏されるかよりも、何という曲が演奏されるかの方に関心がある」
この状況は、即興演奏や即興性をウリにしている演奏屋にとってはへんたいきびしい。
が、そのような演奏屋の一人として、こう言いたい。
このご説はマチガイとは言えないが、演奏開始後1分にして関心の方向が変わることはあり得る、と。
客席に子どもたちが多いから子ども向けの曲を、お年寄が多ければお年寄向きの曲を用意することは見当違いではない。
ワタシ自身も、特にオカリナ演奏の際にはいつもそうしている。
心を開いてもらいやすくするためだ。
が、そのように段取りさえすれば演奏が聴く人の心に届くというものではけっしてない。
「何を演奏するか」と「どう演奏するか」のいずれが大事なのか。
それは言うまでもなく「どう演奏するか」だ。
だからこそ、「こちらのことを何も知らない人々の前にほいほい出て行って、まったく知らない曲や即興演奏を聴いていただく」というような仕事も成り立つわけだ。
だから、誰もが知っている曲であっても、いかに誠実に、ていねいに、心を込めて演奏するかが大事ということで。
きのうは、客席に子どもたちが多いのを見て一瞬たじろいだワタシ。
「途中で『授業崩壊』状態になったらどうしよう」
が、今思えば、先入観が少ない(であろう)子どもたちこそいっそう、初めて目に耳にするインディアンフルートのインプロビゼーションを心で受け止めてくれたのやもしれない。
たじろいだワタシの方こそ、子どもにはムズカシイかもなどという先入観を持っていたのだな。
心のいちばん深い所から音楽を発しようと、いつも心がけている。
正直なかなかそうはいかないことも多いのだが、これこそが、ワタシにとっての「どう演奏するか」なのだ。
きょうはこんな解釈でとかあれ風でとかできる器用さはまったく持ち合わせていないことを告白。
で、音楽の発信地点が深ければ深いほど、聴く人の心のより深みに届くと感じている。
このことは、奏者が受け取った感動や音色が深ければ深いほど、演奏も深みから発すると言い換えられる。
インディアンフルートの音色はワタシの心の最深部に届いてくる。
それゆえに、その音色は聴く人の心の最深部にも届いていると信じて、明日からも吹くのであったとさ。
おしまい。
12.03.18 記
12.03.18 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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