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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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「外から見るのと中から見るのとでは大違い」と聞けば、誰しもいろいろとうなずくことが多いと思う。
オカリナの指導にしてもそうだ。
レッスンでは、センセイはグループの演奏を外から聴くのが常態だ。
では、それを内側から聴けばどんな風か?
きのう書いた生徒さんとのオカリナライブは、そんな体験だった。

拍手[6回]


この日のセッションは、ワタシから持ちかけた計画の一環だった。
いつもは4人で演奏しているこのOPというグループに、センセイを加えてライブせねか、との提案。
その目的はと言えば、それはレッスン内容の一部でもあるので、ここでは明かせません。
が、少しだけ明かしませう。

ひとつには、みんなの演奏を内側から聴くことがあった。
グループの一員として共に演奏し、聴く。
これが「内側から聴く」ということだ。
そして練習より本番で、よりはっきり聴くことができる。

合奏は、一緒に演奏する人の心の動きにふれる体験でもある。
ある人が吹く音に自分の音を重ねる。
すると、お互いの音が、つまり心が反応し合う。
そうしてこそ初めて見えてくるその人の姿がある。
このことは、これまでの長い合奏経験から骨身に沁みていることだが、指導者という立場から体験することで、また新たな視点が得られるように思う。

たとえば、彼女たちはワタシの音をどう聴くか。
全体の音をどう聴いているか。
楽しんでいるか。
感動しているか。
集中しているか。
集中が途切れた後どうしたか。
深く聴いているときに演奏がどう変わるか。
浅くしか聴けないときの原因は何か。
こちらの働きかけに対するレスポンスはどうか。
こちらが「ぴったり合っている」と感じているときの共有感はどうか。
などなど。

指導というものは、外から聴くだけでは片手落ちだと思っている。
リズムやピッチや抑揚や全体の整合感などなどの、単なる分析と指摘にとどまってはならない。
吹く人の心の動きがつかめなければ、その人をより良き方向へと導くことはできないと思う。
抑揚の付け方ひとつとっても、機械的では無意味なのだ。
生きた表現をしてもらうためには、その人が他の人と、曲全体とどう関わっているかを知る必要がある。
何を望み、何に頑に抵抗しているのかを見極める必要がある。
それには、いっしょに演奏するのがいちばん良い。
自分が実際に音を出して、「さて、どう反応するかなー」てな風に探りを入れる…って、人聞きが悪いな。
(もちろん、ある程度楽譜から離れて演奏できるグループとでないと、ワタシが合奏する意義は小さいやもしれないが)

なんだか、ずいぶんお固いセッションだったような印象になってしまったな。
が、実際の演奏中に、そして終わったときにワタシの心からあふれ出たものは「楽しい」という思いがいちばんだった。
OPにありがとうと言いたかった。
そして、実はワタシがこのセッションにいちばん望んでいたことは、ワタシが演奏中に感じるであろう楽しさや様々な思いを、テンションを、音によってメンバーに伝え、共有してもらうことだった。
OPはとても楽しそうに演奏するグループとして定評があるのだけれど、いつもとはちがう音=心を合奏に加えることで、自分たちの演奏をいつもとはちがった角度から感じてもらえたなら、へんたいうれしい。

…あれ?関係者以外には明かせないはずのことを大方明かしてしまっているような気がしないでもないな。
この辺でやめとこ。

 おしまい。 
12.03.19 記 


この日のOPの演奏


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管理人について

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巴だ リョウヘイ
性別:
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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