忍者ブログ
揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
2017-091 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 08 next 10
841  840  839  838  837  836  835  834  833  832  830 
無限の表現世界への扉を開く鍵。
実はその鍵は、世界の果てまで探しに行っても決して見つけることは出来ない。
なぜなら、その鍵はすでに誰もの心の中にあるからだ。
今便では、それを見いだすための具体的なアプローチを紹介したい。


メロディーやリズムの形をなぞっているうちに、そこに込められた感情を理解できるようになっていくことがある。
センセイことワタシがレッスンでよく強調する「音符の上り下がりに合わせて抑揚を付ける」は、メロディーに込められた感情の流れを体験し理解してもらうためのアドバイスだ。
そのように吹くと、これまで見落としていた曲想が明らかになってくる。
そして、必ず心に変化が生じる。
感動の兆しだ。
それは、ごく微細な変化かもしれない。
が、それこそが、表現の扉を開く鍵だとワタシは考えている。
この鍵を、かすかな感動の兆しをけっして見逃さず、しっかりつかまえて心静かに胸に抱く。
そして、何度も何度も同じように吹いてみる。
すると、兆しは少しずつ育ち、いずれは感情の奔流となって吹く人に新たな世界を垣間見せる。

 必ずしも音符の上り下がりに合わせて抑揚を付けて吹かなくても、要は自分の心の中に感動の兆しを見つけることができれば、もちろんそれでOK。

また、各フレーズには、必ず中心になる音がある。
それは多くの場合、強弱のピークと一致している。
その音を中心になめらかな流れを作ると自然な演奏になる。
そして無理なくそのように吹くことができれば、暗中模索で吹いていたそれまでとは違った、静かで受動的な心の状態 になっていく。
そんな心の状態になると、それぞれの音符をどんなタンギング、どんな音色で吹きたいかという気持ちが自然に芽生えてくる。
うまくいけば、細かく考えずとも身体がその気持ちに自然に反応して、表情豊かな吹き方をしてくれる。

 で、これまた、必ずしもこのような吹き方をしなくてもいい。
 たとえば自分のオカリナの音色に没頭できれば、それだけで同じような心の状態が訪れることもある。


さて、ここまでくればかなり表情豊かな演奏になると思う。
が、音楽で大切なことは「音と音とのつながり」だ。
曲の最初の一音から最後の一音までが、横に縦に、自然に有機的につながってこそ良き表現だと言える。

だから、その場面に応じた適切な表現をするために、部分だけに捕われないように気を配りたい。
全体の流れを把握し、それぞれの部分と全体の関係を理解し配慮することが大切だ。
曲のクライマックスはどこにあるのか、そこへどう至り、その先は終末までどう展開していくのかの流れを理解する。
また、他のパートとの関係はどうなのか。
すると、それぞれの場面がどんな位置づけなのか、どの場面をどう吹くかが少しずつ見えてくる。

曲中の様々な和音が持つ個性や和音の進行が生み出している効果を感じ取れると、曲の理解はいっそう進み表現も深まるのだけれど、これは上級編の課題やもしれない。


良き表現を生み出すための具体策の一例をまとめると・・・

 1.音符の上り下がりに合わせて抑揚を付ける。
 2.各フレーズ、曲全体の強弱のピークになる音、クライマックスになる箇所を中心に自然な流れを作る。
 3.心に芽生えた感情に沿ってタンギングや息づかいを変化させてみる。
 4.常に曲全体との関係に気を配る。

そして、無限の表現世界への扉を開く鍵は、いつも心の内にある。


音に感情を込める、行為に心を込めることは、その場そのときに十全に生き切ることだとワタシは思う。
人間は機械ではない。
演奏は機械になることではない。
演奏は、感情と知性と肉体を総動員して行なう、最も人間らしい営みのひとつだ。
だから、全力で取り組む価値がある。
全力を傾注すれば、きっと豊かな果実を手にすることができる。
表現する喜び、感動を分かち合う喜びという果実を。
十全に生き切った充実感という芳醇な果実もまた。
誰もが、何かを感じたらそれを表現したいと欲するし、人間として生き生きと表現し感動を分かち合うことは、誰にでもできると思う。
神様はすべての人にそうすることを許している、というより願っているにちがいない。

 おしまい。 
13.09.09 記 

拍手[5回]

PR
NAME
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS
おしらせ
ライブ情報はホームページをご覧下さい。2017年5月14日に更新されました。
お問合せもホームページからしていただけます。
太 陽 暦
08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
[12/06 巴だ]
[04/23 Kitty]
twitter
ブログ内検索
New Track Back
ようこそ
バーコード
"巴だ リョウヘイ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP@SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]