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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#348 自 立

 ある私的な会の先輩のMさんの心やさしさには、いつも胸を打たれる。先日、Mさんはこう言われた。「近ごろの若いフリーターや派遣社員で住むところもないような暮らしを強いられている人を見ると胸がはりさけそうになる」そして、こうつづけられた。「あの人たちに田舎で自給自足を身につけて自立する道を示せないものだろうか」

 実は、あくまで自分の将来のためだが、ワタシもよく似たことを考えていた。都会で理不尽な苦労を強いられている若い人たちに、田舎の実態と可能性を「ありのままに」伝え、その上で田舎暮らしを願う人に空いている土地家屋を提供していくことができれば、その人たちにとっても田舎で使えない土地家屋を抱える人にとっても将来の新たな展望を開く道になり、それは農山村の過疎化の歯止めになり、引いては地域間のさまざまな格差も少しずつ是正されるのではないかと考えたのだ。
 前便に書いたように、田舎暮らしを始めるのは体力がある若い頃に限るという面も、当然考慮されるべき点だ。

 田舎には家と土地が余っている。いや、実際には、所有者が先祖伝来の土地家屋を見ず知らずの者に売ろうという気持ちになかなかなれないのが実情のようだ。が、世代交代が進むことによって、田舎びとの考え方も変わりつつある。この先有効利用する見通しもないのに固定資産税だけ払いつづけていくのは馬鹿馬鹿しいと考えるのは、至極当然のことだ。
 が、農地法という法律がじゃまになって、田んぼや畑は自由に売買できないという問題もある。

 農地法以外にも問題がいくつかある。まず、田舎で自給自足、すなわち農業を身に付けるということに意欲を燃やせる人がどれだけ現われるかということだ。土にふれたこともない、虫を見ただけで鳥肌が立つというような人は、都会での自立が半ば幻想であると自覚していても、自分が知る都会という器の方に希望を抱きつづけても不思議ではない。

 もうひとつの問題は、都会から来た人たちが自立するまでの援助をどうするかだ。一年や二年で農作業が身に付くわけもない。また現金収入も必要だ。その人が自立できるまでの期間の生活は、行政などが支援する必要がある。が、地方の自治体はほぼすべてが財政難だ。
 また、仮に三年の年限で援助を行なうとして、その時点で自立できていない人は追い出すのか。また、始めから援助と住まいだけが目当てで居候を決め込む輩も出て来るやもしれない。

 そして最大のハードルだと考えられる問題は、地元の人の意識の問題ではないかと思う。
 多くの田舎びと、ことに高齢者が、退廃した都会の言わば「食い詰め者(時代錯誤的差別だがこう捉えられることは十分あり得る)」たちが大挙押し寄せて来ることへの不安を持つだろう。そうした人々が、価値観がまったくちがう人々をはたして本当に受け入れることができるのかどうか。
 逆に、都会から流れ込む人々が、進んで田舎びとと共存しようとするのかどうか。

 結局は、システムだけではなく、人々の意識が変わらなければ現実は変わらないのやもしれない。

 さて、田舎と都会とを問わず、人々の意識の根底にあるものは善意なのか悪意なのか。少なくとも、Mさんのような方を見ていると、世の中を良き方向へと動かす力は善意であることだけは間違いないと思える。

 きょうはMさんの手織り作品やさまざまな手作りアートの個展に、すぐ近所のMさん宅へおじゃましてきた。地元出身の女性であるMさんと都会出身のご主人の、政治社会問題に対する進んだ意識、田畑作り、様々なサークル活動への参加、登山、その上に趣味の作品作りまでこなされるバイタリティーと自立した生き方は、ウチの目標でもある。

 おしまい。 
08.11.23 記 
そろそろ終わりの白いサザンカ。
白いサザンカ

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管理人について

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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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