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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#351 生命の設計図

 辛いキムチも、毎日食べていると慣れてくる。薬は、飲みつづけると効かなくなってくる。で、それらはより辛いキムチ、より強い薬へとエスカレートしていく。儲けるのは、全国にキムチを出荷し始めた大阪・鶴橋のキムチ屋と製薬会社ばかりだ。いや、だれが儲けるかなど、実は小さな問題なのだ。

 日本は農薬の規制がきびしい国だ。が、それでもかなりの量を使っているので安心できないというのが、農村で十数年暮らしてみた実感だ。輸入食品はさらに安心できない。そもそも、薬が人体に及ぼす悪影響など、何十年もの臨床データがなければ本当のことはわかるはずがない。それが動物実験だけで許認可されているというのが実態だ。

 ある農薬がある虫を全滅させると、全滅した虫が天敵となっていた虫が大発生する。今度はその虫に効く農薬を撒く。同じことが起こる。こうして農薬漬けの作物ができあがる。
 それではというわけで、虫を寄せ付けない作物を作ることで農薬の使用量を抑えようとする。それが、遺伝子組み換え作物だ。

 遺伝子組み換え作物は、病虫害から作物を守り収穫量をふやすことが目的で開発されている。が、農薬と同じ結果になると考えられはしないだろうか。ある虫を寄せ付けなくなったおかげで別の虫に食われる、ある病気に対する耐性は強くなったがある気候の元では育ちにくくなる、など。
 こうして遺伝子がどんどん組み替えていかれると、姿形こそ同じであれ、まったく別の味や栄養の作物になってしまうやもしれない。

 遺伝子組み換えは、かつての品種改良のような、異なる品種同士を受粉させるだけの「掛け合わせ」ではない。生命の設計図そのものに手を入れる技術だ。しかも、稲や大豆に組み込む遺伝子の多くは動物やバクテリアの遺伝子だ。その副作用はまだ未知数であることは疑いを入れない。真夜中に台所でがさがさと音がするので見てみたら、袋の中の大豆がうごめいていた、とか。
 きょうの報道によれば、アメリカで多収穫を納めたトウモロコシの種を南アフリカで撒いたところ、収量はその土地の伝統的な種よりも落ちたという。当たり前だ。風土がちがうんだもの。それでも、種を開発した会社はなんだかんだ言って自社の種の優秀性と正当性をアピールしていた。
 こういうことを言うときの人間の目には、特有のにごりが生じる。甘い言葉なんぞにだまされるものか。

 日本の消費者は、食の安全に関しては世界一慎重やもしれない。遺伝子組み換え作物についても、受け入れにはまだまだ慎重だ。「健康上の問題は何もないよ」と言う科学者・政治家の説明にもうなずかない。たとえ当面は健康上の問題がないとしても、消費者が抱く不安は、生命の神秘に手を入れることに対する不安に発する全うな不安であり、消費者が自分を守るための知恵は、子孫にあるがままの自然を残すための知恵とつながる真正な知恵なのだと思う。

 遺伝子組み換えによる多収品種の導入は、耕作機械、農薬、化学肥料の導入と同じ道をたどることは目に見えている。それは結果的には原価がかさみ、地力(栄養素や生物などが作る土中環境)を後退させ、けっして省資金・省力にはつながらないだろう。そして、生産者にも消費者にも、まだ見ぬ危険が待っている。それは、生命の設計図に手を入れてしまうことによって、この星の生態系を内側からめちゃめちゃにしてしまう危険なのだ。

「遺伝子組み換え人間」が権力側によって作られ使われる世の中だってあり得るぞ。

 おしまい。 
08.11.27 記 
またコガタスズメバチの廃屋を見つけてしまった。
スズメバチの巣2

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巴だ リョウヘイ
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揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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