揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
#282 うわさの穴男
昨年来、ワタシの仕事部屋のすぐ横の側溝の中に、何度もでっかい UNKO をするヤツがいた。まさしく水洗トイレだ。洗濯物を干すためにそこを通るよく知ったご婦人は閉口していた。タヌキ、キツネ、サルにしてはでかすぎる。イノシシやクマにしては小さいしシチュエーションが不適切だ。ワタシは近頃出没をよく耳にするアライグマを疑っていた。が、どうもそうではないらしい。
昨年来、ワタシの仕事部屋のすぐ横の側溝の中に、何度もでっかい UNKO をするヤツがいた。まさしく水洗トイレだ。洗濯物を干すためにそこを通るよく知ったご婦人は閉口していた。タヌキ、キツネ、サルにしてはでかすぎる。イノシシやクマにしては小さいしシチュエーションが不適切だ。ワタシは近頃出没をよく耳にするアライグマを疑っていた。が、どうもそうではないらしい。
証言1. ななめ向かいのおじさん。
「このへんにおっきいタヌキがおるやろ。そら、おっきいわな」
証言2. 向かいのおばさん。
「あ、あれ、なんや」と、淡々とした口調で道路ぎわの水のない側溝を指差す。
「え?なんです?」と、草刈り中のワタシ。
「あれ、なんや」
「え? え?」鎌を置いてかけつける。
「あれ、なんや」
「どれです?」
「あれ、なんや」
「???」なにも見えない。
「行ってしもた。タヌキみたいやったなー。タヌキみたいやったけど、タヌキかいなー」
物証1. 玄関横の花壇が何者かによってハデに掘り返され、土が四散していた → タヌキ、イタチ、テンはこんな掘り方をしない。
物証2. 畑の苗が何者かによって根元から倒されていた → タヌキもサルも実がない苗は倒さない。
物証3. 仕事部屋の横のモルタルの通路に見たことがない足跡が残されていた → 4、5本指、肉球付きであった。写真参照。
以上のことから、ワタシの脳裏にはある「犯人像」が浮かんでいた。
昨夜、裏の草原と林の中で、がさがさと何者かが動く音がした。タヌキよりひと回り大きく鹿よりは小さな身体と推察された。ワタシはそっと近づいてみた。
物音は3mほどの高さの丘から下りて近づいてくる。と、仕事部屋から漏れ射すあかりが、音の主を照らし出した。はたしてそれは、これまで山中で数回だけ見たことがあったアナグマであった。体長約50センチ。灰褐色のずん胴に黒い顔。そして短いしっぽ。アナグマは、白シャツにステテコという植木等的姿のワタシをちらりと一べつすると、まるで無関心なふうに、のったりとした歩調を変えずに、闇の中を下の空き地へとつづく斜面を下りていった。
よく知ったご婦人が「穴男」と名付けた。「あなお」だ。まるで工夫がないが、この間の抜けた感じがぴったりすぎて笑える。
古来「むじな」と呼ばれて来たアナグマは、しばしばタヌキと混同されてきたが、「哺乳綱食肉目イタチ科アナグマ属に分類される『イタチ』」なのだそうだ。画像は、たとえばこちら。
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/mammal/chibamammal/middle4.html
近年は生息数が激減し、千葉県・山口県などでは絶滅危惧種に選定されている。これはこれは、めずらしいヤツがウチに住み着いたものだ。愉快愉快。
ついさっきもこのエントリを書いていると、すぐそこの藪でがさがさと音がしたので、懐中電灯を持って近づいてみた。が、きょうは警戒している。音はすぐに消えた・・・と思ったら、たった今またがさがさし始めた。あ、止まった・・・あ、またがさがさ・・・止まった・・・あ、移動した・・・きりがないのでこのへんで。
「このへんにおっきいタヌキがおるやろ。そら、おっきいわな」
証言2. 向かいのおばさん。
「あ、あれ、なんや」と、淡々とした口調で道路ぎわの水のない側溝を指差す。
「え?なんです?」と、草刈り中のワタシ。
「あれ、なんや」
「え? え?」鎌を置いてかけつける。
「あれ、なんや」
「どれです?」
「あれ、なんや」
「???」なにも見えない。
「行ってしもた。タヌキみたいやったなー。タヌキみたいやったけど、タヌキかいなー」
物証1. 玄関横の花壇が何者かによってハデに掘り返され、土が四散していた → タヌキ、イタチ、テンはこんな掘り方をしない。
物証2. 畑の苗が何者かによって根元から倒されていた → タヌキもサルも実がない苗は倒さない。
物証3. 仕事部屋の横のモルタルの通路に見たことがない足跡が残されていた → 4、5本指、肉球付きであった。写真参照。
以上のことから、ワタシの脳裏にはある「犯人像」が浮かんでいた。
昨夜、裏の草原と林の中で、がさがさと何者かが動く音がした。タヌキよりひと回り大きく鹿よりは小さな身体と推察された。ワタシはそっと近づいてみた。
物音は3mほどの高さの丘から下りて近づいてくる。と、仕事部屋から漏れ射すあかりが、音の主を照らし出した。はたしてそれは、これまで山中で数回だけ見たことがあったアナグマであった。体長約50センチ。灰褐色のずん胴に黒い顔。そして短いしっぽ。アナグマは、白シャツにステテコという植木等的姿のワタシをちらりと一べつすると、まるで無関心なふうに、のったりとした歩調を変えずに、闇の中を下の空き地へとつづく斜面を下りていった。
よく知ったご婦人が「穴男」と名付けた。「あなお」だ。まるで工夫がないが、この間の抜けた感じがぴったりすぎて笑える。
古来「むじな」と呼ばれて来たアナグマは、しばしばタヌキと混同されてきたが、「哺乳綱食肉目イタチ科アナグマ属に分類される『イタチ』」なのだそうだ。画像は、たとえばこちら。
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/mammal/chibamammal/middle4.html
近年は生息数が激減し、千葉県・山口県などでは絶滅危惧種に選定されている。これはこれは、めずらしいヤツがウチに住み着いたものだ。愉快愉快。
ついさっきもこのエントリを書いていると、すぐそこの藪でがさがさと音がしたので、懐中電灯を持って近づいてみた。が、きょうは警戒している。音はすぐに消えた・・・と思ったら、たった今またがさがさし始めた。あ、止まった・・・あ、またがさがさ・・・止まった・・・あ、移動した・・・きりがないのでこのへんで。
Chategory
太 陽 暦
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
New Entry
(08/20)
(04/18)
(05/17)
(09/04)
(08/31)
(04/24)
(04/19)
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[09/10 水戸ふぢ]
[09/05 森下知子]
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
ブログ内検索
New Track Back
Archives
ようこそ