#774 復 権

きのうは熟睡でそれはよかった。
眠れてなかったなー。
この一週間はテンションが高くて。
で、ようやく気持ちは一段落。
きのうは浜岡原発が停まりそうだということで安堵もしたし。
苗代もできたし。

この二ヶ月、ひたすら考え続け念じ続け願い続けた浜岡原発の停止。
あまりにも突然に実現した。
が、この空虚さはなんだ。

そもそもおかしい。
信じられない。
福島であんな事故があっても、まだ原発が動いていることが。
いまだに原発が必要だと言う人がいることが。

で、原発を停めても電気が足りるかどうか。
果てしない数字の応酬。

結局は、政治判断となる。
残りの原発、どうなる。
いや、世論は、どうする。

原発が必要だと言う人の言い分は、つまるところこういうことだ。
「便利な暮らしを続けたい」「経済第一」
ワタシは違う。
日本の海の魚を、日本の米を、野菜を食べ続けたい。
放射能に脅かされずに眠りたい。
便利な生活より、そっちを選ぶ。
悪かったな。

だいたい、便利って、何だ。
何事も便利にこしたことはない。
が、創意工夫と怠惰はちがうぞ。
消費と浪費はちがうぞ。
おおらかさと無知蒙昧はちがうぞ。
信頼と責任放棄はちがうぞ。
幸福の追求とエゴの追求はちがうぞ。

浜岡を停める一方で、政府はエネルギー政策を変えないと言っている。
それだけではない。
浜岡の停止は条件付き、期限付きだ。
「防潮堤の完成まで」だって。
ナンセンスだ。
想定東海地震は直下型地震だぞ。
地面が１、２ｍ隆起するんだぞ。
津波対策したって無意味。

この国には、あと５０基もの原発がある。
どこまで行っても、停めるも動かすも政府次第なのか。

屁理屈は聞き飽きた。
凡夫のふつうな感覚の復権が成るのは、いつの日のことなのだらふ。

　おしまい。　
11.05.07 記