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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#237 舌を噛みそうな話 

 歯の交合(噛み合わせ)が、一部のお医者さん始め健康に関心がある人々の間で注目され始めて久しい。人間の歯は上下がぴたりと噛み合っているのではなく、左右どちらかに少しずれている。これを一日に何分かでも矯正するだけで、身体全体のゆがみも矯正され、様々な病気や体調不良から人を救うという。試しに噛み合せをずれている方と反対にずらしてみて、数秒間静かにしていれば、頭蓋骨はじめ身体全体が歪んでいたことがわかり、それが少しずつ矯正され、全身に温かい「気」が満ちてくるのが感じられる。

 身体がゆがんでいるから噛み合わせもゆがんでいるのか、噛み合わせがゆがんでいるから身体全体もゆがんだのか。それはおそらく、身体全体のゆがみが噛み合わせに現れてきたと考える方が自然だろう。
 さて、タンギングのあとで舌を置く位置と演奏中の体勢との関係は、噛み合わせと身体全体のゆがみの関係と似ているような気がする。

 タンギングのあとで舌をどこに置くかは、ほとんどの人が「意識していない」と言う。実はワタシもだった。下の歯の裏に付けるのが自然で当たり前だと思っていた。ところが実際は、舌が宙に浮いたような状態の人がもっとも多く、また上の歯の裏に付けている人もいた。では、何がこのような人によるちがいを生み出しているのか。それを実験をもとに検討してみた。

 タンギングの直後に舌が口の中で宙に浮いている吹き方をした場合、唇が突き出され、全身の力が前へ前へ、上へ上へとかかっている。この場合高い音がかすれる。
 上の歯の裏に舌を付けて吹いた場合、下あごとのどと唇に不自然に力が入り、唇は突き出され、腕や腰にも力が入る感じがある。音は全体にかすれやすい。
 舌を下の歯の裏に付けて吹いた場合、唇はすぼまり、身体全体がうしろ、もしくは下へと引っ張られる感じがある。つまり、重心が下がっている。そして背筋が伸び、気管支からオカリナの吹き口・歌口までがまっすぐな弧を描き、息が乱れにくくなる。そして、音がかすれることはまずないと言っていい。

 高音部のかすれのあるなしは比較的わかりやすいが、中低音の音色の変化はほんとうにわずかだから、よーく耳を澄まさなければわからない。

 この実験から、舌を付ける位置によって身体全体が影響を受けることが実感できた。すなわち証明された。このことは、舌を下の歯の裏に付けることで、身体のいろんな箇所に不自然な力が入ったり、不自然な体勢になったり、重心が上がったりすることを矯正できることを示している。

 噛み合わせと身体全体のゆがみの関係を参考にすれば、上の実験結果から推論できることは、舌の位置がその人の身体全体の動きに影響を与えるだけではなく、逆に、身体全体の動きが舌の位置を決めている面もあるのではないかということだ。つまり、音のかすれを生み出すのは、ひいては音色全体の良し悪しを決めるのは、身体全体の使い方やもしれないということだ。
 であれば、あたかも身体のゆがみが噛み合わせに現われるようなものではないか。

 タンギングの後で舌をどこに置くかを、「トゥー」と言っていたのを「トー」に変えるだけですべての人が完全に改善できるかどうかはまだわからない。が、おそらく大多数の人が大きく改善できるのではないかと感じている。であれば、「トゥー」を「トー」に変えるだけで演奏姿勢も改善されるはずだ。
 もちろん、その演奏姿勢を自分自身に定着させることができるかどうかは、その後の工夫と練習次第だが。

 ワタシに「もっと重心を低く」とアドバイスされたことがない人はいないと思う。それくらい、演奏中に身体の重心を安定させることはむずかしい。が、体勢を安定させることが良い音色につながっているのであれば、この点にもっともっと力を入れて、いや、力を入れてはイカン、もっともっと注意を払って練習を進めるべきだと言わざるをえない。オカリナ人のあこがれは、なんといっても「美しい音色」なのだから。

 昨年、いくつかのグループで舌の位置について指導したことがあったのだが、「むずかしいっ」と一蹴されてしまい、その後各位の自主性におまかせしてきた。が、ここへきて、これはやはり見逃せないと考え、じっくり研究しなおした次第であった。そして見つけた処方箋が「トー」であったのだったのだ。
 でも、はっきり言って、吹いている人の口の中は見えんもんね。むずかしい問題でございました。みなさんのさらなるご協力をあおぎたく思いまする。

 おしまい。 
08.04.11 
真っ白な桜
京都市植物園で見つけた白い桜

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巴だ リョウヘイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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