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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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ツイッターの中に、先人の素晴らしい言葉を伝えるツイートがたくさんある。
この数日に印象に残ったものを、ミヒャエル・エンデとクリシュナムルティーとアインシュタインの鼎談という形式に編集してみた。
それぞれに、いくつかの異なる場での発言を編者がつなげたものも含まれる。
ちょっと長いけれど、日曜日の豊かなひとときに、どうぞごゆっくり。

拍手[4回]


【人 間】

 司会:巴だ「先生方、どうぞよろしくお願いいたします。始めに我々人間同士の関わり方についてお考えをお聞かせください」

♦ミヒャエル・エンデ
 一平方キロメートルの赤い平面は、一平方メートルの赤い平面より、赤いでしょうか?
 千人の苦しみは、一人の苦しみより、大きな苦しみでしょうか?
 平均的人間というものに出会ったことがありますか?

☆クリシュナムルティ
 我々が見ているのは互いにその相手について抱いたイメージにすぎず、そのために直接相手と接触することはできません。
 私たちが自分の生活を綿密に調査し、自他の関係を注意深く観察するなら、それらが他人に対して抵抗という壁を築く過程であり、私たちはその壁越しに他のものを見たり観察したりしていることに気づくのです。

♦ミヒャエル・エンデ
(日本では)従来の古い美徳観念が、近代的工業社会の原理と混ざり合ったのです。連帯意識一般や領主に対する忠誠は、今日では企業に捧げられています。しかし、これはこの先、葛藤を生むと思います。この二つは、本来相容れないものです。 

【社 会】

 司会「では、そのような人間関係からどのような社会が生まれるのでせうか」

☆クリシュナムルティ
「あなた」と「私」がお互いに理解していなければ、単なる外部(社会)の変革は全く無意味なのです。
「私」と「他の人」との関係が社会を作っている以上、根本的に「私自身」を変えなければ、社会の本質的機能の変革もありえないのだ、ということです。

♦ミヒャエル・エンデ
 人種や種族を基点にすると、人類共通の問題が見えなくなります。今や人類全体を基点にしなければ、未来に向かえない時代です。社会が前に進みません。ではその人類共通性とはどこにありうるか。ファクトだけの世界にではなく、意味の関連しあう世界にあるのです。

⦿アインシュタイン
 平和は、武力によっては維持できません。それは唯一、理解によってのみ達成されるのです。

☆クリシュナムルティ
 思考は教会を建立し、救世主や導師を生み出してきました。また思考は、国家あるいは国民性といったものを考え出し、さらに国民を互いに反目し、対立しあう様々な集団や階級に分けてきました。思考は人と人を引き離し、孤立させ、そのようにして混乱と大きな悲しみをもたらしてきたのです。
 世間で認められた道徳は市民的体面の道徳であり、それゆえそのようなすべての道徳を否定することこそ、真に道徳的なのです。
 どんな大義名分においてでも、何かに身を委ねてしまうことはすべて自殺なのだと言えます。

【展 望】

司会「そのようなへんたいむずかしい時代を生きているわたしたちは、これからどのような展望を持って暮らせばいいと思われますか」

☆クリシュナムルティ
 新たなものが現れるには、古いものがすべて終わらなければなりません。否定を通じて肯定的な状態が現れるのです。

♦ミヒャエル・エンデ
 進歩とか改革というのは、一人一人が自分と他者との違いのゆえにこそ、お互い対話できるという状況のことです。それによってお互いの思考が豊かになります。

☆クリシュナムルティ
 敵と味方はともに我々の思考と行動の産物です。我々は敵の創出に責任があります。それゆえに我々自身の思考と行動に気づくことのほうが、敵や味方と関わるよりも重要なのです。というのも、正しい思考は分割を終わらせるからです。愛は敵と味方を超越します。

♦ミヒャエル・エンデ
 新しい精神性の知覚という段階は、人類が近い将来に足を踏み入れるステップのはずですが、それは「突然変異」的に生じるでしょう。
 私たちは、一種の預言者的能力によって、これから起こることを予見しなければならず、そこから自らの行為の基準を得なければならないのです。
 人間には神話が必要なのです。神話は人間の生の矛盾を、ひとつの物語やひとつの絵にまとめてくれますから。人はそれを指針にできる。

【自 然】

司会「わたしたちの命の基盤である自然とはどう向き合えばいいのでせうか」

♦ミヒャエル・エンデ
 自然に対して畏敬の念を持って問いを発したなら、やはり畏敬と尊敬から生まれる答えを自然は返してきます。けれども、私が自然界に歩み寄って、まるで金庫の鍵をグッと開けるようなやり方で対したなら、結果として犯罪的な答えが返ってきます。

⦿アインシュタイン
 我々が抱ける最も素晴らしい感情は、神秘的な感情です。ここに全ての芸術と全ての真の科学の根源が横たわっています。この感情に無縁の者は、異邦人であり、驚くことも出来ず、畏怖心を抱きながら生きることも出来ず、死人も同様なのです。

【芸 術】

司会「では、芸術の意味とは何でしょうか」

♦ミヒャエル・エンデ
 芸術の体験はすべて「証明など必要がなく、直接にわかること」の体験なのです。

⦿アインシュタイン
 唯一価値あるものは、直感です。

☆クリシュナムルティ
 人と音が別々でなく、音の一部であるときにはじめて、その美しさが感じられるのです。

 ♣♣ラヴィ・シャンカール♣♣
 〜 音は神なり(宇宙は虚空の音に満ちている)~

♦ミヒャエル・エンデ
 書くこととは、たどり着いた孤島から、瓶に入れた手紙を海に投げ入れ続けることにほかならないのですから(空き瓶のストックがある限りは)。だから船の難破は、書くことの前提条件なのです。海難に遭わなかったものは、おそらくそんな不条理なことを考えつかないでしょう。
 ポエジーとつきあうことは、良家の子女が日曜の昼下がりにするお遊びではありません。なぐさめや楽しみの源泉ではなく、生死を賭けた冒険なのです。

【幸 福】

司会「それでは最後に、わたしたちが求めて止まない幸せとは、いったい何なのでせうか」

☆クリシュナムルティ
「私は幸福だ」というとき、その人間は過ぎ去ったことの記憶の中に生きているのです。
 本当は、あなたは真理や神を求めているのではないのです。あなたは持続する満足を求めているのであって、その満足を神とか真理というような観念や、体裁の良い言葉で覆っているだけなのです。
 城、家、絵画、書物、知識―こうしたものは、人間の存在よりもはるかに大きな重要性を帯びてきます。
 何一つ永久的なものがないということを発見することは、心の自由にとってなにより重要なことです。その事実を発見したとき、はじめて大きな喜びを生じるのです。

⦿アインシュタイン
人類は“宇宙”と呼ばれる全体の一部であり、時間、空間での限られた一部分です。ところが彼は、宇宙から隔てられた何かとして、彼自身や、思考、そして感情を経験します。しかしそれは幻影です。そしてその幻影は、ある種類の牢獄であり、我々を個人的な欲望に追いやり、数人の近親者への感情の虜としてしまいます。我々の使命は、この牢獄から解き放たれ、全ての生けるものや、自然の全てをその美しさの下に抱きしめる、慈しみ深い熱情の輪を広げることです。

♦ミヒャエル・エンデ
 誰もが人生の中で妖精から三つの願いをかなえてもらうのを、あなたも見たことがありますか? 

司会「先生方、ありがとうございました。また機会があればよろしくお願いいたします」

 おしまい。 
11.07.02 記 




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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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