揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#534 歌唱的生活考
十数年ぶりでカラオケというものに興じた。あるおめでたい宴席が、カラオケ大会へと変貌してしまったのだ。会場がカラオケスナックだったから、予想された成り行きだとも言える。昼間からカラオケスナックを借り切って騒ぐ集団に関わっている自分が恥ずかしいかと言えば、そうでもない。
十数年ぶりでカラオケというものに興じた。あるおめでたい宴席が、カラオケ大会へと変貌してしまったのだ。会場がカラオケスナックだったから、予想された成り行きだとも言える。昼間からカラオケスナックを借り切って騒ぐ集団に関わっている自分が恥ずかしいかと言えば、そうでもない。
貸し切りバスで連れて行かれたこのカラオケスナック、人里離れた里山を通る林道と呼んでいいくらいの寂しい道路の傍らにこつ然と建っていた。お得意さんはキツネとタヌキとイノシシとシカだそうで、夜な夜な「わたしゃおんがーくか、森のキツネー」と歌っているらしい。
何か歌えと言われても、カラオケのレパートリーなどというものは一曲も持ち合わせていない。そればかりか、頭に曲がまったく浮かばない。何曲かは、聴けば「あ、それ知っているのである」となるのだが、自発的に表層意識に上る曲というものが皆無だ。が、必ず回ってくるであろうご指名。よく知ったご婦人と「何か一曲くらいは準備しておかないと失礼であろう」となり、仕方なく当日の朝に急きょデュエット曲を憶えて披露することにした。デュエット曲と言えば、これしかない。
で、とうとうご指名。
「ま〜ず〜しさに〜、まけたぁ〜」「いえ、せけんに〜、まけた〜」
かなりおちゃらけて歌ったにもかかわらず、これ以上はないほど暗い歌詞によって、おめでたい席をぶちこわしてしまった。
「巴ださん、もう一曲、今度はソロで歌うべし」
ワタシははたと気がついた。オカリナのレッスンで取り組んだことがある曲だったら、きっと歌えるぞ。歌詞なんかまったく知らずとも、なんとかなるわい。
とひらめいたのはよかったが、男性ボーカルの曲は極めて限られていることに気がつきガクゼン。
しばし沈思黙考。・・・出た。井上陽水師の少年時代。・・・これ、たしか、おとといレッスンしたばかりだったよな。いったいどこに引っかかって出て来なかったのだらふ。
さて、イントロが終わり、画面の歌詞の色が伴奏に乗って変わり始めた。
「なーつがすぅぎぃ、かぜあーざみ〜、だれのあこがれに、さまよぉ〜」
この曲を歌ってみて実感した。当たり前だが、歌もオカリナも、曲をどう表現するかという面においてはまったくちがいはない。スクロールされる歌詞を見つつ、生徒さんたちにアドバイスしてきたことをひとつひとつ思い起こしながら歌った。なんだこりゃ。まるで歌のレッスンじゃないか。
で、もうひとつ思ったのだが、歌もオカリナとおんなじで、正確なピッチを取ることがむずかしい。いや、ふつうはこれ、逆に言いまするな。「オカリナも歌とおんなじで」と。
とにかく三角、ふだん歌を歌わないものだから、のどやお腹や胸を使ってピッチをコントロールすることがなかなかうまくいかない。特にフレーズの出だしの音のピッチが取りにくい。メロディーの先を読んで音を頭に思い浮かべても、身体がうまくその音を出せない。発声した後であわててピッチを修正する場面がつづいた。
てなことで、カラオケ的歌唱において正確なピッチを取ることは、今のワタシにはオカリナよりもむずかしかった。昔のワタシにとっては、カラオケには縁がなかったものの、歌うことは生活の一部だった。だから、もう少し切れのいい歌唱ができていたように思う。
で、このたび、歌ってやっぱりいいものだなーと思ったので、これからの生活の中に歌の居場所を確保してみようかなと、帰り道のバスの車窓から茶色くなった山を見ながら考えたとさ。
何か歌えと言われても、カラオケのレパートリーなどというものは一曲も持ち合わせていない。そればかりか、頭に曲がまったく浮かばない。何曲かは、聴けば「あ、それ知っているのである」となるのだが、自発的に表層意識に上る曲というものが皆無だ。が、必ず回ってくるであろうご指名。よく知ったご婦人と「何か一曲くらいは準備しておかないと失礼であろう」となり、仕方なく当日の朝に急きょデュエット曲を憶えて披露することにした。デュエット曲と言えば、これしかない。
で、とうとうご指名。
「ま〜ず〜しさに〜、まけたぁ〜」「いえ、せけんに〜、まけた〜」
かなりおちゃらけて歌ったにもかかわらず、これ以上はないほど暗い歌詞によって、おめでたい席をぶちこわしてしまった。
「巴ださん、もう一曲、今度はソロで歌うべし」
ワタシははたと気がついた。オカリナのレッスンで取り組んだことがある曲だったら、きっと歌えるぞ。歌詞なんかまったく知らずとも、なんとかなるわい。
とひらめいたのはよかったが、男性ボーカルの曲は極めて限られていることに気がつきガクゼン。
しばし沈思黙考。・・・出た。井上陽水師の少年時代。・・・これ、たしか、おとといレッスンしたばかりだったよな。いったいどこに引っかかって出て来なかったのだらふ。
さて、イントロが終わり、画面の歌詞の色が伴奏に乗って変わり始めた。
「なーつがすぅぎぃ、かぜあーざみ〜、だれのあこがれに、さまよぉ〜」
この曲を歌ってみて実感した。当たり前だが、歌もオカリナも、曲をどう表現するかという面においてはまったくちがいはない。スクロールされる歌詞を見つつ、生徒さんたちにアドバイスしてきたことをひとつひとつ思い起こしながら歌った。なんだこりゃ。まるで歌のレッスンじゃないか。
で、もうひとつ思ったのだが、歌もオカリナとおんなじで、正確なピッチを取ることがむずかしい。いや、ふつうはこれ、逆に言いまするな。「オカリナも歌とおんなじで」と。
とにかく三角、ふだん歌を歌わないものだから、のどやお腹や胸を使ってピッチをコントロールすることがなかなかうまくいかない。特にフレーズの出だしの音のピッチが取りにくい。メロディーの先を読んで音を頭に思い浮かべても、身体がうまくその音を出せない。発声した後であわててピッチを修正する場面がつづいた。
てなことで、カラオケ的歌唱において正確なピッチを取ることは、今のワタシにはオカリナよりもむずかしかった。昔のワタシにとっては、カラオケには縁がなかったものの、歌うことは生活の一部だった。だから、もう少し切れのいい歌唱ができていたように思う。
で、このたび、歌ってやっぱりいいものだなーと思ったので、これからの生活の中に歌の居場所を確保してみようかなと、帰り道のバスの車窓から茶色くなった山を見ながら考えたとさ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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