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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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この一ヶ月で、何人の人と会って言葉を交わしただらふ。
指折り数えてみると、以外に少ないものだ。
指折り数えられるほどだからな。
で、毎月大きな変動はないように思う。
で、誰しもこうなのやもしれない、と、ふと思う。

拍手[3回]


「ソーシャルキャピタル」という言葉。
人間関係資本。
地域社会や職場でのつながりも含むこともある。
といっても、現代では、それらとのつながりもまた、義務ではない。
それゆえこの言葉には、水平性と任意性が強いというニュアンスが感じられる。

任意で水平の人間関係。
それを多く持つ人が、社会的に安定しており、成功を納めやすく、要は幸せだと言う。
が、人間関係資本の価値を決めるものは数ではあるまいと言えば、多くの人に同意してもらえそうな気がする。
人間関係の価値を決めるものは、その質ではあるまいかと。

人間関係の質とはなんだらふ。
思うにそれは、共感の深さなのだ。

共感の深さを決めるものは、交わす言葉の数ではない。
会う頻度でもなければ、共にいる時間の長さでもない。

共感とは、同質性の確認のことだと言っていい。
わかり合えるあなたとわたし。
わかり合える部分が多いほど、共感も深いと感じることもある。
あるいは、一瞬の交感で、前世も来世もわかり合えたような気になることも。

響き合い、だな。

で、同質性の確認には、もちろん、相互理解が欠かせない。
良き人間関係を築くにも、理解力が求められるってことだな。
理解力がないがために、良き関係を築く機会を逃してしまうこともあり得る。
生涯の友を得るチャンスを逃してしまったこともあったやもしれない。

理解は何から生じるか。
理解は、受容に始まる。
相手を受け入れる、話を傾聴する、よく見る。
積極的に聴く、見る。
能動的受容。

てことで、受容の深さが理解の深さとなり、理解の深さが共感の深さとなる。

社会学者宮代真司氏は、近日出版の「マル激・原発篇」の後書きに寄せた「『どう生きるのか』という 本当の問いに向き合うとき 」という一文で、この国のソーシャルキャピタルの格差と空洞化に触れている。
共同体(人間関係)への過度の依存、「お上が決めてくれる」という思考停止。
宮台は、これらをソーシャルキャピタルの格差と空洞化を生んだ「悪い心の習慣」としている。
そして重要なことは、こうした「悪い心の習慣」が「安全神話」への過度の依存と「(危険だとわかっていても)今さらやめられない」という思考停止をもまた招いてきたとしているところなのだ。
つまり、多くの重大な人災は、このようなソーシャルキャピタルの破綻に起因していると考えられるってことだ。
原発事故しかり、公害しかり、先の戦争しかり。

「悪い心の習慣」は、前近代性を感じさせる。
宮台はさらに言う。
現代は「快適」「便利」を「幸せ」だと取り違えている、と。
しかり、しかり。
てことで、前近代性と現代の歪んだ価値観のいびつな複合体こそが、ソーシャルキャピタルの破綻を招いたと言えそうだ。

ソーシャルキャピタルを再構築するにはどうすればいいか。
答は、実はシンプルなような気がする。
「相手を受け入れる、話を傾聴する、よく見る」に立ち返ることではなかろうか。
そこにほんのわずかでも理解の糸口を見いだせれば、少なくとも、ソーシャルキャピタルにとって最も危険な敵「無関心」には付け入られないのではないだらふか。

こんなに真面目に書いてしまって、それはよかった。

 おしまい。 
11.05.19 記 




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最近、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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