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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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 タイトル、「よりどりみどり」と読んでください。
 6月11日と13日に、京都洛西の「野鳥遊園」で演奏した。ここは京都市西部の西山に位置する、緑がいっぱいで、大きな池があって、野鳥がいっぱい訪れる場所だ。園内の池のほとりの「観鳥櫻」には大きな窓沿いに高倍率の望遠鏡と双眼鏡がいくつも常備してあり、池と周囲の山を訪れる鳥たちの姿をたっぷりと楽しむことができる。この野鳥遊園の一角の芝生をしつらえたスペースでのオカリナの野外コンサートは、これぞオカリナのためにあるような空間と言っていいほどの、最高に気持ちのいいスペースでの演奏となった。このコンサート、午後7時30分頃から園内に舞い始めるホタルを待つコンサートという意味合いもあった。なので最後の曲は、もちろん「ほーっ、ほーっ、ほーたるこい」

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 間近に見る、とはこのことだ。「観鳥櫻」の望遠鏡をのぞけば、はるか数十メートル先の鴛鴦の鮮やかな緑の羽根や羽毛までもがはっきりと見てとれてしまう。13日は空模様が怪しく、野外での演奏と雨天時用の屋内での演奏の両方に備えて少々早く現場入りしていたため、少し待機時間ができた。で、観鳥櫻の望遠鏡にかじりついて鴛鴦や雲雀や青鷺の姿に見入っていた。

 11日は、開演直前に会場を取り囲む森に不如帰がやってきて、素晴らしい声でワタシの前座を勤めてくれた。で、13日のこの待ち時間、望遠鏡で不如帰の姿も探したのだが、この日は現われてくれなかった。
 不如帰はかなり人里近くに現われるのだが、滅多に姿を見せてくれない。ワタシも鳴き声は今この時節には毎日のように聴くのだが、姿は一度も見たことがない。
 11日には演奏中に、名前は知らないがかん高い良い声で鳴く小鳥がたくさんやってきて鳴いてくれた。曲間に、首に下げていた、桜の木でできた「鳥笛」を取り出して吹くと、小鳥たちは相槌を打ってくれて??場内は大いに湧いた。
 13日は天気がすぐれなかったためか、本番中はまったく鳥の声は聞こえなかった。で、鳥笛を吹いてみた。が、池のカエルが応えてくれただけだった。

 このたびは、エントリ10=#73で予告していた「鳥の歌」のお披露目となった。カザルスのチェロよろしく、アカペラで吹いた。

 ところで、ここまでの文中の「鴛鴦」「雲雀」「不如帰」は読めましたかな? 「鴛鴦」はオシドリ、「雲雀」はヒバリ、「不如帰」はホトトギス、でした。意地悪してごめんなさい。でも、これらは漢字版鳥の名前入門編なのだ。「鴛鴦」ってのは、二羽の鳥が仲良く並んで泳いでいる感じがよく出ている。
 園内の看板によれば、この野鳥遊園にこれまで訪れた鳥は84種類だそうだ。ここにいれば、鳥さんをまさにより取り見取りできる。で、看板にはそのすべての名前が漢字で書かれていた。たとえば「百舌鳥」「懸巣」「翡翠」「木葉木菟」だんだんむずかしくなる「鶺鴒」「鵤」「虎鶇」「赤翡翠」
 正解は「モズ」「カケス」「カワセミ」「コノハズク」「セキレイ」「イカル」「トラツグミ」「アカショウビン」でした。

「イカル」「トラツグミ」「アカショウビン」なんて知らんとゆー人も多いかも。どれもとてもとても魅惑的な鳴き声の持ち主なのだ。
 実は、この日望遠鏡に釘付けで探していたワタシのお目当ての鳥は、アカショウビンだった。山で梅雨入りの頃から夏の間だけ、主に早朝に鳴くこの鳥の声が、ワタシはいちばん好きだ。以前暮らしていた山里で、夜明けの頃のまどろみの中で初めて聴いたこの鳥の声は、まるで命の源泉がそのままの姿で顕われている別の次元を垣間見るかのような思いをさせてくれた。なのに、まだ一度も姿を見たことがない。そして、引越してからは一度も鳴き声を聴いたことがない。この日もとうとう願いはかなわなかった。
 どんな声かって?
「ヒィュルルルルルル(何かが落下していく音のイメージ)」
 でした。

 これまで、バードウォッチングというものをしたことはなかった。ワタシの場合、バードヒアリングなのだ。

 おしまい。 




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管理人について

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巴だ リョウヘイ
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非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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