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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#232 親指姫は今いずこ

 オカリナ演奏の大きな課題のひとつに、いかにオカリナをしっかりと支えるかがある。穴を押さえる指は、オカリナを支える役割も果たしている。だから、上の「ド」「レ」「ミ」「ファ」などのほとんどの指を穴からはなしてしまう音は、高くなればなるほどオカリナを支えるのがむずかしくなる。ただでさえ高い音をきれいに響かせるのはむずかしいのに、支え方を気にしながら吹かなければならない。ゆえに、高所恐怖症になる人があとを絶たない。持ち主が勇気を持って指をかろやかに動かしたがために、転落死したオカリナも多い。

 オカリナを支える役目の中心となる指は、二本の親指と、左の小指だ。特に裏側の穴を受け持つ二本の親指は、引力にさからってオカリナを支える指はこの二本だけなのだから、当然もっとも重要となる。中でも右の親指には、他のそれぞれの指の自由度を確保するという、たいへん重要な役割がある。

 そして、オカリナを支えるために欠かせないもう一本の指が、右の小指だ。右の小指をいちばん右端の穴のそのまた右に置いてオカリナを支えるときには、すべての指の運動の「支点」としての役割も果たしている。
 右の親指と小指を制する者はオカリナを制すると言っても過言ではない。

 さて、右の親指を穴からはなしたときにどこに置くか。これは指使いにおいてオカリナびとがもっとも苦心する点のひとつだ。が、実は単純なことで、穴の内側に置くか外側に置くかのふたつにひとつしかない。で、だれもが自分なりに工夫して、置きやすいところに置いて、オカリナを支える。
 穴からはなした親指をどこに置けばいちばん楽に支えられるか。またまた「いかに楽をするか」なのであった。

 長い棒を持つときに、どこを持てばいちばん重く感じるか。言うまでもなくはしっこだ。では、いちばん軽く感じるのはどこかといえば、棒の真ん中となる。棒の真ん中には、棒の重心がある。このことから、物を持つときは、その物の重心を持てばいちばん力がいらないことがわかる。
 では、オカリナの重心はどこらへんにあるか。
 オカリナの裏側に親指を一本当てて少しずつ動かして、いちばん「釣り合い」がとれるスポットを探してみる。と、それは真ん中近くにあることがわかる。そこが、オカリナを支えるときにいちばん楽に支えられるスポットなのだ。

 が、常にこのスポットの真上に親指を置くことは不可能だ。だから、このスポットの近くに置くことをこころがければ十分だということになる。ということは、穴からはなした親指は、穴の内側に置くのが、楽にオカリナを支えるコツだということになる。

 右の親指を穴の外側に置いた場合、右手の手首全体が大きく外側に開いてしまう。つまり、右の親指を穴の外側に置くには大きな動作が要るということだ。また、指を穴からはなすときに大きな動作が要ったということは、もとにもどって穴を押さえるときにも大きな動作が要るということになる。これは、フォームを崩す原因になる。

 いったん右の親指を穴の外側に置いて、そして元の穴を押さえてみて、そのときの手首と指の角度に注目すると、完全には元の角度には戻りきっていないことがわかる。つまり、少し外側に開いている。その角度のままでも、右のそれぞれの指をはなしたままで高い音を吹いているときには支障はない。が、その先で右の指で穴を押さえなければならなくなったときに、穴をはずしやすくなる。つまり、まちがう確率が格段に高くなるということだ。まちがわないためには、気合いと力を入れて指と手首をぐぐっと内側にまわし込まなければならない。あー、しんど。

 また、右の親指を穴の外側に置いて上のミを吹いて、次にミのフラット、またはレのフラットに移る。すると、右の薬指の角度がたいへん不自然なために薬指が穴からはずれやすいことがわかる。だから、右の親指を穴の外側に置く人は、ミのフラットのときには右の薬指ではなく、左の人差し指の穴を押さえることが多いようだ。この「替え指」でもミのフラットの音は出るが、多くのオカリナの場合、どうしても正しいピッチよりも高い音になってしまう。

 そして右の親指を穴の外側に置いた場合、右手全体にとても力が入っていることがわかる。人間の身体はよくできていて、身体のどこかに力が入ると、他の部分が助けようとする。つまり、右手に急に力が入ったときには、それを助けようとして左手首や腕や肩にもぐぐっと力が入る。すると、たとえば上のミからラへ移るときに、余分な力が入った左の親指・人差し指・中指は、穴をはずしやすくなってしまう。

 支えるために使う力が少なければ少ないほど、他の指は動きやすくなる。自由度が増す。息も楽になる。これが要点のひとつ。

 長くなりましたが話の途中ですな。つづきは次回に。

 おしまい。 
 





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演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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