揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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昨年このコーナーで連載していた、巴だリョウヘイ作「民話わーるど ムカシムカシアルトコロニ」の第一話「小判の竹」。この物語の主人公のおじいさんとおばあさんには、実はモデルがいた。それは、ウチの近所のおじいさんとおばあさんなのだ。
そのおばあさんに、この間コンサートでいただいたたくさんの花束のうち何本かをお裾分けさせていただいた。たいそう喜んでもらえた。
さて、ウチの畑はおじいさんとおばあさんのお宅のすぐ前にある。きょう夏野菜の植え付けをしていると、おばあさんが「りょうへいさん、りょうへいさん」と、何やら袋を下げて畑に上がってこられた。掘りたてのタケノコだった。うわ〜お、小判のタケノコじゃ! これでわしは大金持ちじゃ!
そのおばあさんに、この間コンサートでいただいたたくさんの花束のうち何本かをお裾分けさせていただいた。たいそう喜んでもらえた。
さて、ウチの畑はおじいさんとおばあさんのお宅のすぐ前にある。きょう夏野菜の植え付けをしていると、おばあさんが「りょうへいさん、りょうへいさん」と、何やら袋を下げて畑に上がってこられた。掘りたてのタケノコだった。うわ〜お、小判のタケノコじゃ! これでわしは大金持ちじゃ!
去る4月29日、尼崎の獨木舟で、同店と獨木舟文学館最後の日であったこの日に、「小判の竹」が初めて語られ、ワタシの演奏が付けられ、新たな生命を得るという栄誉をいただいた。竹崎利信氏の語りは、あまりにワタシのイメージにぴったりで、本番中のワタシは、恥ずかしながらニヤニヤが止まらなかったものだった。
話はもどって、拙宅のご近所のおじいさんとおばあさんは、まことに昔話から抜け出してこられたかのような、やわらかな物腰、あたたかい思いやり、働き者、家族思い、なんでも知っている、という具合で、ワタシには昔ながらの理想のおじいさん & おばあさん像に見えてしまう。お話しするたびに、ワタシの俗っぽい心は洗われ、居住まいを正されるのであった。
人の魅力ってなんだろう? 何か人と違うことができること? ともだちがたくさんいること? 多くの人から尊敬されていること? お金やいい物をたくさん持っていること? それとも、 自分のことを好いてくれること?
きのうとそんなに変わらないきょうという日に出会う、ありふれた顔ぶれと飾らない言葉。そこには人の魅力は現れないのだろうか。
断じてそんなことはない。むしろ、そこにこそ人の魅力がにじみ出ることを、ワタシはこの年になってつくづく感じる。当たり前に生き、人として当たり前の幸せを願い、皆とそんなに変わらない暮らしをつづける、そこにこそ、人の人としての魅力が自然に現われ、他の人に響き、どこまでも広がってゆく、と感じる。
ではあるが、「人の魅力」とは何ぞやと改めて問われれば、筆が窮してしまう。「やさしさ」「思いやり」「あたたかさ」「やわらかさ」といった言葉は、ほんとうのことをぜんぜん語ってくれない。
いいのだ。人の魅力にふれたときは、いちいち賞賛することなく、恐縮することもなく、ただそれをいただき、秘かに出会いに感謝するのみで十分なのだと、これまたこの年になってようやくわかってきたのであった。
おしまい。
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話はもどって、拙宅のご近所のおじいさんとおばあさんは、まことに昔話から抜け出してこられたかのような、やわらかな物腰、あたたかい思いやり、働き者、家族思い、なんでも知っている、という具合で、ワタシには昔ながらの理想のおじいさん & おばあさん像に見えてしまう。お話しするたびに、ワタシの俗っぽい心は洗われ、居住まいを正されるのであった。
人の魅力ってなんだろう? 何か人と違うことができること? ともだちがたくさんいること? 多くの人から尊敬されていること? お金やいい物をたくさん持っていること? それとも、 自分のことを好いてくれること?
きのうとそんなに変わらないきょうという日に出会う、ありふれた顔ぶれと飾らない言葉。そこには人の魅力は現れないのだろうか。
断じてそんなことはない。むしろ、そこにこそ人の魅力がにじみ出ることを、ワタシはこの年になってつくづく感じる。当たり前に生き、人として当たり前の幸せを願い、皆とそんなに変わらない暮らしをつづける、そこにこそ、人の人としての魅力が自然に現われ、他の人に響き、どこまでも広がってゆく、と感じる。
ではあるが、「人の魅力」とは何ぞやと改めて問われれば、筆が窮してしまう。「やさしさ」「思いやり」「あたたかさ」「やわらかさ」といった言葉は、ほんとうのことをぜんぜん語ってくれない。
いいのだ。人の魅力にふれたときは、いちいち賞賛することなく、恐縮することもなく、ただそれをいただき、秘かに出会いに感謝するのみで十分なのだと、これまたこの年になってようやくわかってきたのであった。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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