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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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 これから夏至にかけて、植物がもっとも良く育つ時節だ。それは、当たり前のことだが、植物が育つ条件が整うからだ。植物も動物も、育つ条件が整えば、放っておいても育つ。

 人間は大地を利用して、植物を育てる。そのときに邪魔になる植物は駆除する。そして、望む植物が育ちやすい条件を、できるだけ整える。
 手をかけすぎると、ぜい弱になってしまう。かと言って放ったらかしであれば、大方は野生の中に埋没してしまう。この加減が大切であるというわけだ。

 ここまでを、人間の生育、教育になぞらえて考えていたあなた。ここで立ち止まらないでください。

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 手をかける加減が大切なことは、植物も人間も同じ。しかし、植物の世話には、どうしても他の不要な植物の駆除という作業が伴う。それは、どこからか飛んできた、あるいはもともと土中にあった種が発芽する雑草であったり、たくさん芽を出させた野菜の間引きであったりする。
 これを人間になぞらえてみれば、なかなか興味深くも恐ろしい。

 野菜は、ある程度の数の種を密集して播かないと発芽しにくいものが多い。発芽したものの中から、何本かずつ強そうな苗を残していって、最後にはいちばん元気な苗以外はすべて取り除いてしまうのが間引きである。
 草刈りは、言うまでもなく野菜の生育の妨げとなる雑草を駆除する作業だ。
 人間社会がこのような面を持ち合わせていることに、みなさん異論はあるまい。

 しかし、目当ての野菜以外何も生えていないむきだしの土の上で育てるよりも、ある程度雑草も生えている土の方が、野菜にとって良いとの考え方もある。
 雑草は保温、保湿になり、土中の生物を育み、枯れれば肥料となる。そして、雑草の中で育ち抜いた野菜は、強く、おいしい。
 なんだ、いいことづくめじゃないか。

 ただし、完全に放ったらかしにしてしまうと、必要な量の野菜の収穫は望めない。野菜が負けない程度に雑草の生育を手で調節してやることが必要だ。周囲の雑草の背が野菜より低くなるように、ちょんちょんと摘んでやる。ある程度の元肥も必要だ。
 要は、毎日あれこれと手をかけるより、育つ条件を整えてやれば、野菜は勝手に育つ。できるだけ、雑草に近い育ち方をするようにすれば、強くおいしい野菜が育つということだ。

 いちばん強く育つ野菜はと言えば、それは、こぼれ種が土中で冬を越して、春に芽を出して、そのまま雑草に負けずに育ったものだ。

 以前暮らしていた山里で、超ベテラン百姓のおばあちゃんにたずねた。
「野菜つくりのコツはなに?」
「自然にまかせることや」
 当たり前すぎるほど当たり前なこの言葉。おばあちゃんが言うと、深みがちがった。

 そんなわけで、ウチは雑草が生い茂る畑で野菜を作っている。
 だいいち、この方が楽ちんだと思うのだが。

 おしまい。




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管理人について

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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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