揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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2007年5月13日、ワタシが指導しているアマチュアオカリナサークルのコンサート「オカリナ倶楽部“夢見るガチョウ”2nd.コンサート」がK市で開かれた。8つのグループ、総勢40名のオカリナフリークが日頃の練習と熱意の賜物の演奏を披露した。ワタシも同居のご婦人のピアノとともに演奏した。
(花束をたくさん、たくさんいただいた。早速同居のご婦人が活けてくれた。家中お花畑になって、気分は極楽)
(花束をたくさん、たくさんいただいた。早速同居のご婦人が活けてくれた。家中お花畑になって、気分は極楽)
「響ホール」というよく響きそうなホールは、150の席では足りなくなったほどの満員御礼でめでたかった。
それにしても、オカリナはやっぱり生の音の演奏がいいね。響きに広がりがある。それとワタシの場合、マイクを気にせずにからだを動かせるし(からだを自由に動かしながら演奏できることはワタシにとってオカリナの魅力のひとつなのだ)、ときには歩き回りながら吹ける。
この日のステージは果てしなく広かった。ワタシのコーナーでは、ふたりで独占するのはもったいないほど。すこぶる気持ちがよかった。で、ついついあちらこちらと徘徊してしまった。
ガチョウの各グループは、それこそ「ここがわたしの生きる場所」とばかりに、みなさん渾身の演奏を聴かせてくれた。その姿に、講師ながら改めて胸を打たれた。
このサークルの自慢は、上手なことではない(しまった、上手だと言ってるかも)。みんながひたむきなこと、一所懸命なこと、純粋なことなのだ、とワタシは思っている。不純物ゼロ。安全安心のオカリナサークル。
コンサートのフィナーレは、サークル全員での「ブラザー・ジョン」の大合奏。名付けて「グランド・ハーモニー」。よく輪唱で歌われるこの曲、その趣きは留め、ドラマティック?なイントロを付け、後半を5部合奏に編曲した。うーん、客席で聴きたかったなー。
さて、ガチョコンのあくる日。きょうは珍しく草刈り機やトラクターの音が聞こえず、静かな日だ。日なたでちょっと一服。
去年あちこちに播いてたくさん花を咲かせてくれた蓮華が最盛期を過ぎ、今は豊かになった緑を明るく彩どる黄色い花々が全盛期。
母の日の頃に小さなこんもりした花を咲かせる毋子草、肉圧で濃い黄色の花びらが鮮やかなミヤコグサ、おしゃまなキツネのボタン、そして名も知らない可憐な黄色の花、ひょろりと背の高い黄色い花、星のように小さな花を地面いっぱいにつける花・・・(花の名前は全部おかあちゃんに教わったのだが)。
静けさの中、耳を澄ませば、蜜を集めるたくさんのミツバチの羽音が、何重にも重なって聴こえてくる。それらはほんのかすかな音だが、少しずつ音の高さが違っているために、花々の上の中空に漂う分厚い音の帯となって、森の中から時折り聴こえてくるウグイスなどの鳥の声の背景を作っている。
ミツバチの合奏はオカリナの合奏のようだ。ひとつひとつは繊細でも、わずかに異なる高さの音が重なりあうことで厚いサウンドを作り出している。
ガチョウメンバーのみなさんは、きょうはどんな一日を送ってるのかな、としばし想像。笑顔だった人も、残念そうだった人も、怪我をしていた人も、舞台でひっくり返った人も、お客さんも、みんないい日を過ごしてくれていたらいいな、と願ってしまう。
オカリナが、音楽が人を幸せな気持ちにするのであれば、こんなに素晴らしいことはない。あえて俗っぽい言い方をするならば、こんなに安いことはない。
現実逃避と言うなかれ。オカリナ倶楽部“夢見るガチョウ”のみんなにとって、オカリナを吹くことはすっかり現実の一部なのだ。
この現実としての幸福感。それは、オカリナを吹くという行為そのものの楽しさであり、好きな曲を吹いているときの充足感であり、むずかしい曲をモノにしたときの達成感であり、仲間と楽しみを共有しているという喜びであり、日々少しずつ前進しているという充実感であり、いろんな曲にふれることができる満足感であり、趣味を持てるといううれしさであり、人様に自分たちの演奏を聴いていただけるという感謝の昇華であり、特技があるんだぞという優越感でもあるかもしれない。
楽しい世の中にしたい、それは誰もが願うことだと思う。何が楽しいかは人によってちがうと言うなかれ。なんであれ、それぞれが楽しいひとときをこの世界に創り出していくことが、楽しい世の中を創ることになるのだ。
もちろんそれは、黙って座っていても手に入らない。自ら行動しなければ、楽しみはやってこない。そのことを、夢見るガチョウのみなさんは、楽しいひとときを大切にしているすべての人々は、自然に知っている。
おしまい。
それにしても、オカリナはやっぱり生の音の演奏がいいね。響きに広がりがある。それとワタシの場合、マイクを気にせずにからだを動かせるし(からだを自由に動かしながら演奏できることはワタシにとってオカリナの魅力のひとつなのだ)、ときには歩き回りながら吹ける。
この日のステージは果てしなく広かった。ワタシのコーナーでは、ふたりで独占するのはもったいないほど。すこぶる気持ちがよかった。で、ついついあちらこちらと徘徊してしまった。
ガチョウの各グループは、それこそ「ここがわたしの生きる場所」とばかりに、みなさん渾身の演奏を聴かせてくれた。その姿に、講師ながら改めて胸を打たれた。
このサークルの自慢は、上手なことではない(しまった、上手だと言ってるかも)。みんながひたむきなこと、一所懸命なこと、純粋なことなのだ、とワタシは思っている。不純物ゼロ。安全安心のオカリナサークル。
コンサートのフィナーレは、サークル全員での「ブラザー・ジョン」の大合奏。名付けて「グランド・ハーモニー」。よく輪唱で歌われるこの曲、その趣きは留め、ドラマティック?なイントロを付け、後半を5部合奏に編曲した。うーん、客席で聴きたかったなー。
さて、ガチョコンのあくる日。きょうは珍しく草刈り機やトラクターの音が聞こえず、静かな日だ。日なたでちょっと一服。
去年あちこちに播いてたくさん花を咲かせてくれた蓮華が最盛期を過ぎ、今は豊かになった緑を明るく彩どる黄色い花々が全盛期。
母の日の頃に小さなこんもりした花を咲かせる毋子草、肉圧で濃い黄色の花びらが鮮やかなミヤコグサ、おしゃまなキツネのボタン、そして名も知らない可憐な黄色の花、ひょろりと背の高い黄色い花、星のように小さな花を地面いっぱいにつける花・・・(花の名前は全部おかあちゃんに教わったのだが)。
静けさの中、耳を澄ませば、蜜を集めるたくさんのミツバチの羽音が、何重にも重なって聴こえてくる。それらはほんのかすかな音だが、少しずつ音の高さが違っているために、花々の上の中空に漂う分厚い音の帯となって、森の中から時折り聴こえてくるウグイスなどの鳥の声の背景を作っている。
ミツバチの合奏はオカリナの合奏のようだ。ひとつひとつは繊細でも、わずかに異なる高さの音が重なりあうことで厚いサウンドを作り出している。
ガチョウメンバーのみなさんは、きょうはどんな一日を送ってるのかな、としばし想像。笑顔だった人も、残念そうだった人も、怪我をしていた人も、舞台でひっくり返った人も、お客さんも、みんないい日を過ごしてくれていたらいいな、と願ってしまう。
オカリナが、音楽が人を幸せな気持ちにするのであれば、こんなに素晴らしいことはない。あえて俗っぽい言い方をするならば、こんなに安いことはない。
現実逃避と言うなかれ。オカリナ倶楽部“夢見るガチョウ”のみんなにとって、オカリナを吹くことはすっかり現実の一部なのだ。
この現実としての幸福感。それは、オカリナを吹くという行為そのものの楽しさであり、好きな曲を吹いているときの充足感であり、むずかしい曲をモノにしたときの達成感であり、仲間と楽しみを共有しているという喜びであり、日々少しずつ前進しているという充実感であり、いろんな曲にふれることができる満足感であり、趣味を持てるといううれしさであり、人様に自分たちの演奏を聴いていただけるという感謝の昇華であり、特技があるんだぞという優越感でもあるかもしれない。
楽しい世の中にしたい、それは誰もが願うことだと思う。何が楽しいかは人によってちがうと言うなかれ。なんであれ、それぞれが楽しいひとときをこの世界に創り出していくことが、楽しい世の中を創ることになるのだ。
もちろんそれは、黙って座っていても手に入らない。自ら行動しなければ、楽しみはやってこない。そのことを、夢見るガチョウのみなさんは、楽しいひとときを大切にしているすべての人々は、自然に知っている。
おしまい。
07.05.14 記 巴だリョウヘイ
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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