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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#540 薬 膳

 揚琴という中国の楽器をやっているんだから、中国の文化に詳しいだろうと言われることがよくある。が、実はまことに何も知らない。漢方薬についても、スパイスとしてよく使われているものくらいしか知らない。当然、効き目も知らない。で、えらいことになりかけた。

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 数日前、巡り巡ってきた風邪をいただいた。当然新型インフルを疑ったが、熱はない。ワタシに風邪を下さったご婦人も発症から数日経っても熱が出ない。で、インフルではないとのK先生の診断。
 このK先生、以前も書いたが、免疫療法のほかに漢方にも詳しい。で、この日は初めて漢方薬をどっと出していただいた。

 漢方薬をきらいだと言う人は、あの苦さと匂いがイヤだと言う。一方、好きな人はあの複雑な味わいと香りが好きだと言う。ワタシは、おそらく少数派である後者だ。
 毎朝、トーストにシナモンすなわち桂皮をたっぶり振りかけて食べている。八角も山椒も茴香も丁字も大好きだ。これらのスパイスは、漢方の世界では薬として扱われている。医食同源ってことだ。

 で、中国的スパイスすなわち漢方薬が大好きなワタシだが、いざ薬として服用するとなると、毎朝シナモンをたっぷり食しているせいで、身体が慣れてしまっていて効かないのではないか、と心配していた。が、あに図らんや、と〜ってもよく効いた。まことに、効きすぎて困ったのだ。

 最初の一服を飲んだら、すぐに身体がぽっぽして、動悸がして、全身が脱力状態となってしまった。K先生は言ってた。
「熱が出る薬をあげよう。風邪を治すための熱だから、熱が出たら出してしまいな。解熱剤は使わん方がいいぜ」
 うーむ、体温計の数値は上がらんが、まさに発熱したときの症状だ。身体がここにないみたいだ。

 それから二日間、少しずつ慣れてきた。が、きょう、たいへんなことになった。

 この20日に行なわれる「山の音楽会」は、わがオカリナ倶楽部夢見るガチョウの公開発表会だ。毎年、終演後には参加者有志が集まって夕食を共にする。で、今年の晩メシ会場は、演奏会場から車で5分少々のダム湖畔のレストランに決めた。ここの売りは「薬膳料理」だ。近くの漢方の専門大学と提携して薬膳料理を開発しているというから半端ではない。きょうの昼、試食に行ってきた。

 薬膳料理は、中国の医食同源思想を元にした、漢方の食材というか薬をふんだんに使う料理だ。きょうは、黒豆豆乳猪ラーメンというものを食べてみた。黒豆と豆乳と猪だけでもモリモリ元気が出そうだが、加えて漢方薬としても用いられるスパイスや薬味をたっぷり使っている。食材リストと効能書きまで付いている。このラーメン、思ったよりもずっとコクがあり、お腹にどっしりとこたえる。と、そのうち、身体がぽっぽとしてきた。おーっ、すごいっ、なんて身体が温まるんだっ。これぞ漢方。これぞ薬膳っ。

 さて、食後のお薬を持参するのを忘れていたワタシは、家に帰ってすぐにこの日の昼食後の分を飲んだ。いや、実は、忘れて行っててよかったのだ。
 食後一時間以上経っていたというに、おクスリを飲むと、たちまち身体が熱っぽくなり、動悸がしてきた。ああっ、ううっ、、、薬膳料理と漢方薬の必殺ダブル漢方だ。おかげで、ようやく慣れてきた漢方薬の処方が、初日に体験した脱力状態まで再び連れてきてしまった。ぼーっとする。何もはかどらない。PCのキーボードに両手を置いたままぼーっとしている自分を見ている自分がいる。

 教訓。漢方は控えめに。

 おしまい。 
09.12.11 記 
これは、以前A市の漢方喫茶で撮った写真。
医食同源
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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