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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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十一月の最後の週末、オカリナの生徒さんたちの合同演奏会が終わった。
今回は二会場に分かれて開催の回だったが、part 1 はこの「山の音楽会」発祥の地である美山での久しぶりの開催となった。
小春日和に夕陽が射し込むホールいっぱいに、参加したみなさん銘々の心が込められた音色が心地よく響いた。

拍手[5回]




久しぶりの地元開催とあってはりきったM.G.のみなさん。
メンバー全員が一個ずつリースを手作りして飾り付けてくださった。
立派な生け花も設えられた。
「ほんのおもてなしです」のさりげないひとことに一層心配りを感じた。



木造風のホールの響きはオカリナにぴったりな上に、心がこもったセッティングの中で、みんなが思う存分吹くことができた。
お茶のコーナーの片隅には、大きなざる一杯に並べられた地元産の柚子が置かれた。
「どうぞ」と大きく書かれていたのでわたしもお持ち帰りさせてもらおうと思っていたのに、終わった頃には何ということだ、ひとつも見当たらないじゃないか、残念。

今回久しぶりに企画した「フリータイム」は、もんぺ姿も凛々しい岸壁の母、十年ぶりの再挑戦が胸を打ったアベマリア、いのちがこもったいのちの歌、アイルランドの風を吹かせたティンホイッスル、会場を揺るがせたアルトサックス、そして熱唱入りの美山の子守歌、とバラエティーに富んだ出し物が会場を湧かせた。





二日目の part 2 はおなじみとなった高槻教会さんでの開催。
前日とは打って変わっての利休鼠色の空のもと、やはり様々な思いと願いが込められた音色が聴く人の心に響いた。
雨模様にも関わらず、たくさんのお客様にご来場いただいたのは感激だった。
実はこの日、朝から阪急京都線で事故があり、その影響で 新大阪C のメンバー三人が電車に閉じ込められた。
午前中のリハーサルには間に合わず、午後に演奏会場でばたばたとリハーサルをしてもらう羽目になってしまった。
が、それでも本番では最高のまとまりを見せたのは大したものだった。
三ヶ月前に加入した若き大型新人さんの効果かな? などとひそかにほくそ笑んでいたわたし。

近頃のオカリナ倶楽部夢見るガチョウでは、新しい風は西から吹く。
このたびも高槻会場では五曲の初演曲が披露された。
タンゴ、ジャズ、讃美歌、バロックと様々だったが、いずれも一年後にはこぞって練習希望者が殺到しそうな演奏に、そして実際に吹いてみて卒倒しそうな編曲になったと思う。


さて近頃、生徒さんたちの発表会直前の思いや終演後の感想に現われる言葉に、その回ごとの傾向があることに気づいた。
それらはみなさんが今後の課題として自ら受け止めた、とても大切なテーマになっているように思う。
前回は「レベルアップ」そして今回は「緊張と集中」という言葉がたびたび口にされた。
みなさんとの会話を集約するとこんな風になる。

「センセイも緊張しますか?」
「しますとも」
「緊張したらどうしますか?」
「どうもしません。緊張と向き合い受け容れるしかありませぬ。むしろ緊張感が足りないときの方が結果がこわいです」
「というと?」
「本番前の緊張は、ただアガってしまうだけの緊張ではなくて集中の表れだから」

緊張感と戦わない。
それに、演奏者がハイテンションでなければ音は輝かない。
・・・
こんな風に思っているのですが。

多くの人が同じ課題に心を向けるということは、みんながある程度同じ歩調で進化していっていることの表れかもしれない。
この歩みがいつの日かさらに大きなうねりに育っていきますように。




とまれ、電車に閉じ込められても、初舞台で遠足並みに早起きしてしまっても、風邪を引いていても、リハーサルがうまく行かなくても、リハーサルがうまく行き過ぎても、楽譜が木枯らしに吹き飛ばされても、誰もが精一杯吹いた。
まるでオカリナから魂が立ち上ってくるような演奏もある。
そんな姿をいつも特等席で見て聴けるわたしは、かけがえのないドラマの立会人をさせてもらっているのだなとの思いがする。
そしてこのドラマを鑑賞する喜びが、いつもわたしを次の発表会へと突き動かしてくれる。
陰に日向にお手伝いいただいた生徒さんたちと関係各位には改めて多謝します。

 おしまい。
 

16011.30 記 

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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