揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#660 人 材
昨年7月18日の便。「今月の巴だ的オカリナレッスン事情。往く人あれば来る人あり。7月は新人さんが計4名加わった」とある。誰だ。誰が加わったんだっけ。思い出せない。今の生徒さんたちは、みんな十年前から居るやうな顔をしてるからにちがいない。それはともかく、この一ヶ月の間に、新しい生徒さんが二人加わった。このお二人、それぞれ特徴がある。
昨年7月18日の便。「今月の巴だ的オカリナレッスン事情。往く人あれば来る人あり。7月は新人さんが計4名加わった」とある。誰だ。誰が加わったんだっけ。思い出せない。今の生徒さんたちは、みんな十年前から居るやうな顔をしてるからにちがいない。それはともかく、この一ヶ月の間に、新しい生徒さんが二人加わった。このお二人、それぞれ特徴がある。
8月半ばに初めてレッスンしたMTさんは、わがオカリナ倶楽部夢見るガチョウの中で最年少となる。女性なので正確な年齢は追求してないが、どう見ても最年少だ。
かわいそうに。行く末が思いやられる。ガチョウの大半を占める妙齢のご婦人方の重量級パワーに押しつぶされるのではないか、小娘扱いされて心が萎えてしまうのではないか、発表会で舞台に立った途端に、若いというただそれだけの理由でブーイングの嵐にさらされるのではないかと、今から案じてしまうセンセイ。
そして、きのう初めてのレッスンに参加されたFさんは、「希少種」の男性なのだ。
かわいそうに。行く末が思いやられる。ガチョウの大半を占める妙齢のご婦人方の重量級パワーに押しつぶされるのではないか、使用人扱いされて心が萎えてしまうのではないか、発表会で舞台に立った途端に、殿方だというただそれだけの理由で好奇の視線の渦に襲われるのではないかと、今から案じてしまうセンセイ。男性なので正確な年齢は追求してないが、ワタシよりは年配のようだ。
さて、同時期に異なるグループに入ることになったこのお二人には、ある共通点がある。
MTさんは、ティーンエイジの頃、リコーダークラブに在籍してたそうだ。楽譜は読めるしタンギングはできるし、ブレスの仕方も身に付いておられる。オカリナ歴は、独学で一ヶ月。
Fさんは学生時代、ブラバンでホルンを吹いてたんだって。オカリナ歴は、他の先生の元で約一年。ご本人曰く、
「取りあえず、簡単な楽譜を読めて、タンギングができて、息つぎができる、という程度です」
それを聞いた先輩メンバーの一人があせった。人の世の常だ。
「全部(できる)やんかっ」
高二の時、ロックギター少年だったワタシは、初めて校外の奴らとバンドを組んだ。楽器店に張り出されたメンバー募集のチラシを見て、勇気を振り絞って電話をしたのだ。
セッションしてみてオドロイタ。同い年のドラムとベースの二人だったのだが、未だかつてこんなにうまい奴らとやったことはなかった。自分の高校のレベルの低さを感じたとともに、絶対不採用だと思った。が、気に入ったから入れと言う。
その一週間後、もう一人のギタリストが現れた。練習に遅れて行ったワタシは、練習室から聴こえて来るそのサウンドに度肝を抜かれた。本物のブルースだった。練習室に入るのがためらわれた。もう自分の居場所は無いと思った。新しいギタリストは大学生だった。しかも、ドイツ人だった。
セッションが終わり、ギターを置いてその場にしゃがみ込んでヒザをかかえ、目のまわりには斜線が入り、吹き出しには「・・・」しか書かれていないワタシ。が、みんなは、四人でいっしょにやっていこうと言ってくれた。
あれから幾星霜。そのグループのメンバーで現在音楽でメシを食っているのは、ワタシだけだ。あの日、みんなのおかげで自信をなくさなかったからだ。そしてその後、ドイツ人の友人始め達人メンバーたちから、実に多くを学んだからだった。
かわいそうに。行く末が思いやられる。ガチョウの大半を占める妙齢のご婦人方の重量級パワーに押しつぶされるのではないか、小娘扱いされて心が萎えてしまうのではないか、発表会で舞台に立った途端に、若いというただそれだけの理由でブーイングの嵐にさらされるのではないかと、今から案じてしまうセンセイ。
そして、きのう初めてのレッスンに参加されたFさんは、「希少種」の男性なのだ。
かわいそうに。行く末が思いやられる。ガチョウの大半を占める妙齢のご婦人方の重量級パワーに押しつぶされるのではないか、使用人扱いされて心が萎えてしまうのではないか、発表会で舞台に立った途端に、殿方だというただそれだけの理由で好奇の視線の渦に襲われるのではないかと、今から案じてしまうセンセイ。男性なので正確な年齢は追求してないが、ワタシよりは年配のようだ。
さて、同時期に異なるグループに入ることになったこのお二人には、ある共通点がある。
MTさんは、ティーンエイジの頃、リコーダークラブに在籍してたそうだ。楽譜は読めるしタンギングはできるし、ブレスの仕方も身に付いておられる。オカリナ歴は、独学で一ヶ月。
Fさんは学生時代、ブラバンでホルンを吹いてたんだって。オカリナ歴は、他の先生の元で約一年。ご本人曰く、
「取りあえず、簡単な楽譜を読めて、タンギングができて、息つぎができる、という程度です」
それを聞いた先輩メンバーの一人があせった。人の世の常だ。
「全部(できる)やんかっ」
高二の時、ロックギター少年だったワタシは、初めて校外の奴らとバンドを組んだ。楽器店に張り出されたメンバー募集のチラシを見て、勇気を振り絞って電話をしたのだ。
セッションしてみてオドロイタ。同い年のドラムとベースの二人だったのだが、未だかつてこんなにうまい奴らとやったことはなかった。自分の高校のレベルの低さを感じたとともに、絶対不採用だと思った。が、気に入ったから入れと言う。
その一週間後、もう一人のギタリストが現れた。練習に遅れて行ったワタシは、練習室から聴こえて来るそのサウンドに度肝を抜かれた。本物のブルースだった。練習室に入るのがためらわれた。もう自分の居場所は無いと思った。新しいギタリストは大学生だった。しかも、ドイツ人だった。
セッションが終わり、ギターを置いてその場にしゃがみ込んでヒザをかかえ、目のまわりには斜線が入り、吹き出しには「・・・」しか書かれていないワタシ。が、みんなは、四人でいっしょにやっていこうと言ってくれた。
あれから幾星霜。そのグループのメンバーで現在音楽でメシを食っているのは、ワタシだけだ。あの日、みんなのおかげで自信をなくさなかったからだ。そしてその後、ドイツ人の友人始め達人メンバーたちから、実に多くを学んだからだった。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
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