#362 忘れそうっ

#362　忘れそうっ

　あれっ、さっきブログを書いたばかりのような気がしていたが、もう明日の分を書かねばならないのね。なんだかここ数日、昼を夜に継いで作業しているものだから、日時の感覚がない。おまけに、何も書くことがない。絵でも描きたいがそうもいかないし。ありがたいお経でも書こうか。摩可般若波羅蜜多心経観自在菩薩行深般若波羅蜜多時・・・

　ところで、琴滝のコンサートで「白い恋人たち」という曲をカップルに捧げるっていうアイデアは安易だろうか、と、誰にともなくたずねる。なかなかいいアレンジになったのだけど。
　この曲、今年の春から夏にかけてオカリナの生徒さんのグループが練習していたのだが、ソロでやるにはなかなかムズカシイ。なにがムズカシイかと言えば、同じメロディーが何度も何度も繰り返されることなのだ。合奏だったらハモリを変えてみたり交代でソロを吹いたりという手法で変化を付けられたのだが。

　で、ソロ用のなかなかいいアレンジに仕上がった。問題は、ずいぶん複雑なメロディーがつづくので、たくさんの音符を憶えられるかどうかだ。

　ステージで頭の中がまっしろになってしまったらどうしよう。「忘れてしまいました」とあやまるしかない。いや、だまってリズムに乗って身体を動かしてニコニコしていれば「なんだか長い間奏だなー」と思ってもらえるにちがいない。
　そうだっ、譜面台を立てて楽譜を見ながら演奏すればいいっ。こんな簡単なことをなぜ思いつかなかったのだらふ。・・・いや、この曲だけ譜面を見たら「なんだ、あいつ、この曲だけ憶えてないのか。手抜きしやがって」ときびしい批判を浴びるやもしれない。

　むかしの受験生は、英和辞典をかたっぱしから憶えて、憶えたページは食べてしまったという。この曲も、憶えた小節は楽譜をちぎって食べるくらいの気合いが必要なのだらふか。いや、受験生のように若くて強靭な胃腸を持っているわけではない。腹をこわして出演できなくなってはなんにもならない。
「ともえださん、こんなところでうずくまってどうしたんですか」
「う、楽譜の食べ過ぎで・・・」
　誰が信じてくれるだらふか。

「こんなくだらないことを書いている時間があれば、憶えればいい」

　はい。ごもっともです。出羽さようなら。

　ということで、琴滝で会いませう。

　おしまい。　
08.12.21 記　

あるお店の庭のセンリョウ

2008/12/22 (Mon) オカリナ TRACKBACK() COMMENT(1)