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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#599 カワセミ

 三日前のこと。ウチの側をツバメが飛んでいるのを発見。そしてきのう。レッスンに向かったM市でも目撃。いずれも二羽。群れの先遣隊だらふか。少し時期が早いような気もする。が、高原的気候の当地でも桜が散り始めたことと合わせ、季節がどんどん進んでいるのを実感した。そんな夕べ、素敵な野鳥の写真を撮りつづけている写真家のサイトに出会った。

 飛翔するカワセミを幻想的に表現した数枚は、ワタシの心を大きくゆさぶった。で、プロフィールを見てびっくり。この人がいちばん好きな鳥は、なんとアカショウビンだとのことなのだ。ワタシが今いちばん心惹かれる鳥は、カワセミとアカショウビンなのだ。
 初めてアカショウビンを撮った一枚という写真。うっそうとした森の緑の中に、小さく、しかし見事に鮮明にアカショウビンが捉えられていた。その姿は、これまで見たどのアカショウビンの写真よりも神秘性を、そして撮影者の感激を表現していた。「手がふるえた」とコメントされていた。

 さて、今朝、田んぼへ出かけた。マイ田んぼまであと50mのところにある小さな堰堤にさしかかった。そこはカワセミの餌場になっている。今年はまだ一度もお目にかかっていないカワセミくん。で、堰堤の脇の田んぼに張り巡らされた鹿除けのネットの支柱を見れば、何か青いものが乗っかっている。おおっ、カワセミくんではないかっ。

 初めてだ。すぐそこに止まっているカワセミを肉眼でじっくり見た。いつもならとっくに気づかれて逃げられている距離だが、運良く視野のすき間にもぐり込んだようだ。カワセミはじっと佇んでいるワタシに気づいていない。
 あっ、ウンチをした。白っぽい液状のウンチは、カワセミの後方に1mほども飛んだ。なんという筋力だ。獲物をねらうときのあのすばらしいスピードを生み出している筋力は、ウンチをするときにもいかんなく発揮されていた。と、妙な感動。

 静かに立ったまま、背中のリュックからゆっくりカメラを取り出そうとしたそのとき、ぱーっと飛び立ったコバルトブルーの閃光は、川面のすぐ上を上流へと走ってすぐに消えた。うかつ。ちょっとした動きも見逃さない野生の警戒心すなわち生命力。ワタシの認識はまだまだ甘いようだ。
 とまれ、素晴らしいカワセミの写真に出会った翌朝に、数ヶ月ぶりにカワセミと再会したわけだ。コバルトブルーの閃光が残した高揚感の中、カワセミとの意識のシンクロに一人ほくそ笑んだ。

 野鳥の世界に魅入られている人々の様々な作品を見ていると、共通している感覚を見いだす。それは、製作中は心が人間界とまったく別の次元にあることだ。人間界だけが他の世界と異質に成り果てていることを、野鳥や自然の生物界に没頭している人々は感じているようだ。

 多くの人間が、他の生物とは決定的に異なる生き方をしている。それは、一生の間この世界から収奪する一方だということだ。大地から糧と資源を得ても、何ひとつ還すことはしない。不要になった物と残飯はすべて焼き捨て、排泄物は「浄化」という名の下に自然界の還流の埒外へと拡散させてしまう。自らの遺骸もしかり。生命のサイクルを分断しているばかりか、そのような仕業を人間が「高等」であることの証左と決めつける。そして、口を開けば自らの快楽の欲求を語り、争えば相手を傷つけ破壊することで解決とする。

 ときどき思う。人間界と関わらないで生きてゆけたならどれほど心がおだやかでいられるだらふか、と。このきわめて平凡な、取るに足らない、独善的で子どもじみた感傷は、何歳になっても消えることなくワタシの内にありつづけている。このちっぽけな感傷から自由になり、一人のターザン=自然人として雄々しく大地に立つ日は、いつかやってくるのだらふか。ア〜ア〜ア〜〜っ。

 おしまい。 
10.04.11 記 
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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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