揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#604 イカル
昨日、あるオカリナグループのレッスンの時間、会場の裏の川向こうにつづく竹やぶから、イカルの歌が聴こえてきた。何か講義していたワタシだったが「おっ、イカルである」と、ついベランダへ歩み寄ってしまった。すると全員がベランダへ集まってきて、みんなでイカルの歌の鑑賞となった。晴天の春の空の下、イカルの美声はみんなの心に響き、レッスンも一段と盛り上がった。
昨日、あるオカリナグループのレッスンの時間、会場の裏の川向こうにつづく竹やぶから、イカルの歌が聴こえてきた。何か講義していたワタシだったが「おっ、イカルである」と、ついベランダへ歩み寄ってしまった。すると全員がベランダへ集まってきて、みんなでイカルの歌の鑑賞となった。晴天の春の空の下、イカルの美声はみんなの心に響き、レッスンも一段と盛り上がった。
イカルはウチの近くにも住んでいて、きょうもいつものお昼どきに美声を楽しませてくれた。
イカルは、一羽ずつすべて異なるメロディーで歌う。まるでそのメロディーがそのイカルの名刺であるかのようだ。いや、きっと本当にそうなのだろう。イカルは、その固有のメロディーで、自身を表現しているのだ。シンガー・ソングライターだ・・・って、死語か。
ウチのそばで暮らすイカル。きょうは初めて、いつものメロディーの合間に、いつもとはすこし違うメロディーを歌った。いろんなイカルの声を聴いてきたが、それは初めて聴く抑揚のメロディーだった。イカルの歌の特徴は、中くらいの高さから始まって、いったん下がってからぐ〜っと上がるというものだ。が、この初めて聴くメロディーは、低い音から始まって、少し上がったかと思うとそのあたりでとどまり、なんだか切ないつぶやきのようだった。
このイカルは、ウチのそばで冬を越した。だから、冬の間中その歌を聴いてきたわけだが、きょう初めて聴いたメロディーが明日からどう変化していくのか、とても楽しみだ。
鳥は、自分の歌を磨くようだ。ウグイスも、春先に歌い始めてから次第に歌が上手になっていく。ウチのイカルも、もしや歌の進化の途上にあるのやもしれない。
一方、進歩がないのはウチのウグイスだ。ここ数年ここにやって来るが、歌声は少しも変わらない。このウグイスの特徴は、めったに「ホーホケキョ」とは歌わないことだ。「ケキョケキョ」でもない。この子は「キョケキョケ」と歌う。ほとんど日が暮れた今も「キョケキョケ」と鳴いている。ときどき「リョヘリョヘ」と聴こえ、つい返事をしてしまう。が、こんな子でも、明日にでも進化したメロディーを聴かせてくれるやもしれない。
などと書いていたら、アカゲラだかアオゲラだかも鳴いた。「ヒューイ」と一声。
生き物がいつ飛躍的成長を遂げるのか。それは誰にもわからない。人間の子どもだって、「いつの間にこんなことを憶えたのだ」と驚かされることがある。大人の人間だってそうだ。人の成長のときとは、小さな悟りやひらめきの瞬間、何かが腑に落ちたとき、そして心から感謝できたときだと思う。それはいつ訪れるかわからない。だから、どんなときでも希望を持ち続けられる。人生はけっしてスケジュール表の中の出来事ではない。
イカルの歌は幸せの発露であり、聴く者にとっては幸せのハプニングだ。きのうは、初めて何人もの人とイカルの幸せを分かち合えて感激した。イカルには予定なんかない。だから、幸せそうに歌う。美しい歌で幸せを人に届ける。たどたどしい飛翔までが、人の心をなごませる。
イカルになりたい。なりたいと言ったらなりたい。みんなでイカルになろうよ。
イカルは、一羽ずつすべて異なるメロディーで歌う。まるでそのメロディーがそのイカルの名刺であるかのようだ。いや、きっと本当にそうなのだろう。イカルは、その固有のメロディーで、自身を表現しているのだ。シンガー・ソングライターだ・・・って、死語か。
ウチのそばで暮らすイカル。きょうは初めて、いつものメロディーの合間に、いつもとはすこし違うメロディーを歌った。いろんなイカルの声を聴いてきたが、それは初めて聴く抑揚のメロディーだった。イカルの歌の特徴は、中くらいの高さから始まって、いったん下がってからぐ〜っと上がるというものだ。が、この初めて聴くメロディーは、低い音から始まって、少し上がったかと思うとそのあたりでとどまり、なんだか切ないつぶやきのようだった。
このイカルは、ウチのそばで冬を越した。だから、冬の間中その歌を聴いてきたわけだが、きょう初めて聴いたメロディーが明日からどう変化していくのか、とても楽しみだ。
鳥は、自分の歌を磨くようだ。ウグイスも、春先に歌い始めてから次第に歌が上手になっていく。ウチのイカルも、もしや歌の進化の途上にあるのやもしれない。
一方、進歩がないのはウチのウグイスだ。ここ数年ここにやって来るが、歌声は少しも変わらない。このウグイスの特徴は、めったに「ホーホケキョ」とは歌わないことだ。「ケキョケキョ」でもない。この子は「キョケキョケ」と歌う。ほとんど日が暮れた今も「キョケキョケ」と鳴いている。ときどき「リョヘリョヘ」と聴こえ、つい返事をしてしまう。が、こんな子でも、明日にでも進化したメロディーを聴かせてくれるやもしれない。
などと書いていたら、アカゲラだかアオゲラだかも鳴いた。「ヒューイ」と一声。
生き物がいつ飛躍的成長を遂げるのか。それは誰にもわからない。人間の子どもだって、「いつの間にこんなことを憶えたのだ」と驚かされることがある。大人の人間だってそうだ。人の成長のときとは、小さな悟りやひらめきの瞬間、何かが腑に落ちたとき、そして心から感謝できたときだと思う。それはいつ訪れるかわからない。だから、どんなときでも希望を持ち続けられる。人生はけっしてスケジュール表の中の出来事ではない。
イカルの歌は幸せの発露であり、聴く者にとっては幸せのハプニングだ。きのうは、初めて何人もの人とイカルの幸せを分かち合えて感激した。イカルには予定なんかない。だから、幸せそうに歌う。美しい歌で幸せを人に届ける。たどたどしい飛翔までが、人の心をなごませる。
イカルになりたい。なりたいと言ったらなりたい。みんなでイカルになろうよ。

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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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