揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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種を播いたからといって必ず芽が出るわけではない。
芽が出たからといって必ず枝葉が伸び広がるわけでもない。
が、播いたつもりのない種がいつの間にか芽を出して、どんどん育っていくこともある。
オカリナ倶楽部・夢見るガチョウは、わたしにとってはそんなこぼれ種のような存在なのやもしれない。
もはや大樹に育った一粒の種、夢見るガチョウ。
で、樹木が重ねる年輪のような恒例の発表会「山の音楽会」が今期も終わった。
山音の年輪は、とうとう二十重となった。
芽が出たからといって必ず枝葉が伸び広がるわけでもない。
が、播いたつもりのない種がいつの間にか芽を出して、どんどん育っていくこともある。
オカリナ倶楽部・夢見るガチョウは、わたしにとってはそんなこぼれ種のような存在なのやもしれない。
もはや大樹に育った一粒の種、夢見るガチョウ。
で、樹木が重ねる年輪のような恒例の発表会「山の音楽会」が今期も終わった。
山音の年輪は、とうとう二十重となった。
二十年前は、自分がオカリナの先生になるなどとは夢想だにしてなかったのだ。
その後、請われるままに先生になった。
もとい、センセイだ。
ニワトリが先かタマゴが先か。
わたしの場合は明らかに、タマゴが先だったわけだ。
そしてきょうも、生徒さんがいるからセンセイでいられる。
であるのに山の音楽会は、センセイがいなければ始まらない。
司会的センセイが舞台に現われて「ただいまよりなんとかかんとか」と言うまでは、参加者一同客席で石のように固まっている。
舞台に上がってオカリナを吹く段になっても固まっている人もときどきいる。
それでいて、いったん始まれば、もしセンセイがいなくても自動的に進行し、終わることは間違いない。
いつもいつの間にか後片付けが完璧に終わり、あっと言う間に誰もいなくなっているし。
そう、確かに開演のコールをしたはずなのだが、いつの間に終わってしまったのだらふ。
控室などをぐるりと回って点検しても、ウイルスひとつ落ちていない。
人が使っていた形跡がない。
センセイ、一人ぽつんとたたずんで、思う。
「いったい、さっきまでのあのにぎわいは夢だったのだらふか。ホールに響いた38曲は、総勢50名による壮大なハーモニーは幻だったのだらふか」
夢見るガチョウとはセンセイことわたしのことであったのか。
いや、あの音色の数々、あのテンションは、どうしてもリアルだった。
だいいち、あの日に至るまでの半年間のレッスンはどうだ。
確かに北は舞鶴から南は大阪東淀川区まで車で走った、走った。 駐車場の領収書もあるし。
そしてレッスン室となった公民館の会議室、集会室、研修室、工芸室、座敷等々でわたしが胸を打たれた音色、思わず聞き惚れたハーモニー、耳を塞いだ音色、逃げ出した音色は、今も耳にこびりついてわたしの眠りを妨げているではないか。
わたしが口を酸っぱくして伝えてきたアドバイスの数々は、とうとうわたしの舌を酸味に鈍感にしてしまったじゃないか。梅干し食べられるようになった。
「合奏はコミュニケーションです」
確かに何度もそう言ってきたし、本番ではそこに注目して見聴きし、各グループの今後の指針を探ってきた。
確かにこう言ってきた。
十五年以上、言い続けてきた。
そしてそれらが、少しずつ少しずつ、舞台で花開いてきたのを見てきたじゃないか。
で、山の音楽会 vol.20 当日。
練習でできなかったことができたグループがあった。
つまずいたことがない箇所でつまずいたグループがあった。
舞台にずんずん進む人、遅れ気味にとぼとぼと上がる人、司会者からマイクを奪い取って話しそうな人、一秒でも速く舞台から降りようとする人、両足を踏ん張り舞台に根を張りそうな人、どれも鮮やかに蘇ってくる、リアルで生き生きとしたシーンばかりだ。
孫が生まれた人、臨月を迎えてあっぷあっぷしている人
「ただお一人、これまでの二十回すべてに出場されました」
どっと拍手。
リアルな、心からの拍手だった。
「(髪が)真っ白になってしまいました」
ご本人のこの一言で胸が一杯になり、次の言葉を継ぐのに苦労したっけ。
だから、さっきまでのあのにぎわいと高揚感と一体感は、ぜったいに夢なんかじゃない。
第二十回、か。
いつの間に。
誰の望みで。
何のために。
Nobody knows.
いつまで続くのか。
どこへ向かっているのか。
Also, nobody knows.
この世界には、変わり続けるものと変わらないものがある。
願わくば、変わらないものに根ざし、枝葉を伸ばしたい。
こぼれ種は強い。
が、それも適地に根を張ればこそ。
強い種にふさわしい豊かな大地を守り続けよう。
だいいち、あの日に至るまでの半年間のレッスンはどうだ。
確かに北は舞鶴から南は大阪東淀川区まで車で走った、走った。 駐車場の領収書もあるし。
そしてレッスン室となった公民館の会議室、集会室、研修室、工芸室、座敷等々でわたしが胸を打たれた音色、思わず聞き惚れたハーモニー、耳を塞いだ音色、逃げ出した音色は、今も耳にこびりついてわたしの眠りを妨げているではないか。
わたしが口を酸っぱくして伝えてきたアドバイスの数々は、とうとうわたしの舌を酸味に鈍感にしてしまったじゃないか。梅干し食べられるようになった。
「合奏はコミュニケーションです」
確かに何度もそう言ってきたし、本番ではそこに注目して見聴きし、各グループの今後の指針を探ってきた。
確かにこう言ってきた。
十五年以上、言い続けてきた。
そしてそれらが、少しずつ少しずつ、舞台で花開いてきたのを見てきたじゃないか。
で、山の音楽会 vol.20 当日。
練習でできなかったことができたグループがあった。
つまずいたことがない箇所でつまずいたグループがあった。
舞台にずんずん進む人、遅れ気味にとぼとぼと上がる人、司会者からマイクを奪い取って話しそうな人、一秒でも速く舞台から降りようとする人、両足を踏ん張り舞台に根を張りそうな人、どれも鮮やかに蘇ってくる、リアルで生き生きとしたシーンばかりだ。
孫が生まれた人、臨月を迎えてあっぷあっぷしている人
「ただお一人、これまでの二十回すべてに出場されました」
どっと拍手。
リアルな、心からの拍手だった。
「(髪が)真っ白になってしまいました」
ご本人のこの一言で胸が一杯になり、次の言葉を継ぐのに苦労したっけ。
だから、さっきまでのあのにぎわいと高揚感と一体感は、ぜったいに夢なんかじゃない。
第二十回、か。
いつの間に。
誰の望みで。
何のために。
Nobody knows.
いつまで続くのか。
どこへ向かっているのか。
Also, nobody knows.
この世界には、変わり続けるものと変わらないものがある。
願わくば、変わらないものに根ざし、枝葉を伸ばしたい。
こぼれ種は強い。
が、それも適地に根を張ればこそ。
強い種にふさわしい豊かな大地を守り続けよう。
おしまい。
15.05.20 記
15.05.20 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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