揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#357 対 等
山の音楽会に参加した人の中で#343を読んだ人は、すでにお気づきやもしれない。そこで予告したすばらしいゲストとワタシとの共演。それがいつであったのか。そのゲストが誰であったのか。#343での予告は、ジョークでもなんでもない。ワタシはいつになく真面目に思うところを書いたのだ。そのことが、演奏の場に居合わせたひとりでも多くの人に伝わることを願って。
山の音楽会に参加した人の中で#343を読んだ人は、すでにお気づきやもしれない。そこで予告したすばらしいゲストとワタシとの共演。それがいつであったのか。そのゲストが誰であったのか。#343での予告は、ジョークでもなんでもない。ワタシはいつになく真面目に思うところを書いたのだ。そのことが、演奏の場に居合わせたひとりでも多くの人に伝わることを願って。
山の音楽会でのワタシの演奏のコーナーの最後のプログラム「Xmasメドレー」は、二年ぶりのみーちゃん、しーちゃん、すーちゃんの三人娘のゲストとよく知ったご婦人との5人での合奏だった。ふたりの小学二年生と五歳の女の子との共演は、余興のつもりなどではなかった。真剣に練習し、みんな心から当日を「楽しみにしていた」のだ。
最後の練習の日、みーちゃんは落ち込んでいた。
「(ピアニカを)ちゃんと弾けない」
ご婦人もワタシも、みーちゃんの完璧主義が少々心配だった。
が、フタを開ければ、あの最高の笑顔。彼女は、心からワタシと微笑み合い、響き合って演奏していた。あれこそ、山の音楽会の参加者のみなさんに見ていただきたかったものだ。心から楽しんで演奏する姿、そこから何かを感じてほしかったのだ。みーちゃんとワタシとみんなの喜びを、会場のみなさんとも分かち合いたかったのだ。
演奏中、会場から「諸人こぞりて」の歌声がわき起こった。歌声に後押しされて、みーちゃんの笑顔はいっそう輝きを増した。
あんな風に心からの笑顔をかわし合いながら演奏するコンサートが、いったいどれほどあるだろう。そのときみーちゃんとワタシたちは、心のチューニングにおいて、まったく対等の存在だった。対等であって、初めてそこに共感が生まれる、とワタシは思う。
われわれ大人は、なぜ笑顔をかわし合えなくなってしまったのだろう。どうしてこんなにも心にゆとりがなくなり、自分のことで精一杯になってしまったのだろう。音楽という、世間のしがらみをはなれ、自由で楽しいひとときを創造するための貴重な機会の中にまで、さらに新しいしがらみを作り出してしまう。
ほんのひとときだったが、いつしか忘れてしまいそうになる合奏の喜びを共にさせてくれ、純粋な心を分かち合い思い出させてくれたみーちゃん、しーちゃん(ちょっとキンチョウしていたけれど、しっかり確実に演奏した)、すーちゃん(終始飄々としていた。ワタシをじーっと見ていたのはなぜ?)。ありがとう。
さて、みーちゃんのかーちゃんも演奏中のみーちゃんを見て驚いていた。
「ノリノリでしたね〜」
かーちゃんによれば、前日までみーちゃんは元気がなかったそうだ。「おととしは大人の人がお菓子をぜんぶ食べてしまって、あたしの分がなかった」ので、心配していたからなんだって。で、今年はご婦人があらかじめ子どもたちの分を確保してやった。
・・・ん? ・・・そうかっ、お菓子をたっぷり食べられたからニコニコが止まらなかっただけだったのかっ。
最後の練習の日、みーちゃんは落ち込んでいた。
「(ピアニカを)ちゃんと弾けない」
ご婦人もワタシも、みーちゃんの完璧主義が少々心配だった。
が、フタを開ければ、あの最高の笑顔。彼女は、心からワタシと微笑み合い、響き合って演奏していた。あれこそ、山の音楽会の参加者のみなさんに見ていただきたかったものだ。心から楽しんで演奏する姿、そこから何かを感じてほしかったのだ。みーちゃんとワタシとみんなの喜びを、会場のみなさんとも分かち合いたかったのだ。
演奏中、会場から「諸人こぞりて」の歌声がわき起こった。歌声に後押しされて、みーちゃんの笑顔はいっそう輝きを増した。
あんな風に心からの笑顔をかわし合いながら演奏するコンサートが、いったいどれほどあるだろう。そのときみーちゃんとワタシたちは、心のチューニングにおいて、まったく対等の存在だった。対等であって、初めてそこに共感が生まれる、とワタシは思う。
われわれ大人は、なぜ笑顔をかわし合えなくなってしまったのだろう。どうしてこんなにも心にゆとりがなくなり、自分のことで精一杯になってしまったのだろう。音楽という、世間のしがらみをはなれ、自由で楽しいひとときを創造するための貴重な機会の中にまで、さらに新しいしがらみを作り出してしまう。
ほんのひとときだったが、いつしか忘れてしまいそうになる合奏の喜びを共にさせてくれ、純粋な心を分かち合い思い出させてくれたみーちゃん、しーちゃん(ちょっとキンチョウしていたけれど、しっかり確実に演奏した)、すーちゃん(終始飄々としていた。ワタシをじーっと見ていたのはなぜ?)。ありがとう。
さて、みーちゃんのかーちゃんも演奏中のみーちゃんを見て驚いていた。
「ノリノリでしたね〜」
かーちゃんによれば、前日までみーちゃんは元気がなかったそうだ。「おととしは大人の人がお菓子をぜんぶ食べてしまって、あたしの分がなかった」ので、心配していたからなんだって。で、今年はご婦人があらかじめ子どもたちの分を確保してやった。
・・・ん? ・・・そうかっ、お菓子をたっぷり食べられたからニコニコが止まらなかっただけだったのかっ。

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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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