揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#342 薪ストーブ
ストーブの季節だ。薪ストーブは、田舎暮らしが好きな人ならおそらく誰もが使いたいと考えるアイテムのひとつだろう。薪の火は、見ているだけで心まで暖めてくれる。薪がパチン、パチンとはじける音は、ゆったりと流れる時間に心地よいアクセントを与えてくれる。
ストーブの季節だ。薪ストーブは、田舎暮らしが好きな人ならおそらく誰もが使いたいと考えるアイテムのひとつだろう。薪の火は、見ているだけで心まで暖めてくれる。薪がパチン、パチンとはじける音は、ゆったりと流れる時間に心地よいアクセントを与えてくれる。
薪ストーブは灯油ストーブのように臭くないし、ガスストーブやファンヒーターのようにやかましくないし、おまけに窓ガラスなどに結露しない。いいことづくめじゃないか。
そして、薪ストーブが出す二酸化炭素は温暖化を押し進めないという事実は、意外に知られていない。つまり、木を燃やしたときに出る二酸化炭素は、もともとその木が光合成によって大気中から吸収したものであるので、吸って、出してでプラスマイナスゼロだというわけだ。
では、仮に日本中の暖房を薪ストーブに替えたらどうなるか。
ぴかぴかのオフィスの片隅に、ひなびた薪ストーブが置かれている。薪が山積みになり、木屑が散らばっている横で、厚化粧のOLがOAに向かっている。オフィスビルの裏口には薪を山積みにしたトラックが乗り付ける専用の搬入口がある。仕事の合間に薪当番の下っ端社員が薪をくべる。すばやく薪に火を着けることができる社員は出世する。
デパートの各階にも巨大な薪ストーブが置かれている。周囲には冊が取り付けられ「お子様が近づかないように十分ご注意ください」などと書かれている。ストーブの前には薪をくべる係の軍手をはめた美女デパガが配置されている。薪を満載した台車を押す係員が「失礼しまーす」などと言いながら、ひっきりなしに売り場を行き来する。ときどき子供がひかれて裁判になる。地下二階には巨大な薪置き場が作られ、薪運び専用のエレベーターも設けられている。ときどき積み上げられた薪が崩れて人が下敷きになる。
マンションの各部屋からは煙突がにょきにょきと伸びている。屋上は薪割り場となって、日曜日には場所の取り合いとなる。ベランダはもっぱら薪置き場と化す。洗濯物を干す場所がなくなり、乾燥機が必需品となる。ただでさえ場所を取る薪ストーブと乾燥機のせいで、住民はこれまでより一室多いマンションが必要になる。
本当に日本の暖房の大部分を薪ストーブでまかなうとすれば、いったいどれだけの木と山が必要か。誰か試算してくれ。薪を運搬するトラックが爆発的にふえることにもなるので、排気ガスもふえてその分温暖化は進む。そうした試算なしに、薪ストーブの普及は温暖化防止に良いとばかりは言えない。
ただ、こうした架空の話を別にすれば、薪ストーブの普及は林業の復興には大いに貢献するはずだ。雇用がふえ、中山間地への人の定着も少しは進む。都市部には無理でも、郊外の住宅にどんどん売り込めばいい。そうすれば、薪にする雑木の需要がふえることで、今は管理できずに放置されている山は雑木の植林によって生き返り、山の保水力も増して水害は減り、山の景観もすばらしくなる。
いろいろ言ってるが、ウチは灯油と電気ではからずも温暖化推進に貢献している。あこがれの薪ストーブ、ほしいなー。
そして、薪ストーブが出す二酸化炭素は温暖化を押し進めないという事実は、意外に知られていない。つまり、木を燃やしたときに出る二酸化炭素は、もともとその木が光合成によって大気中から吸収したものであるので、吸って、出してでプラスマイナスゼロだというわけだ。
では、仮に日本中の暖房を薪ストーブに替えたらどうなるか。
ぴかぴかのオフィスの片隅に、ひなびた薪ストーブが置かれている。薪が山積みになり、木屑が散らばっている横で、厚化粧のOLがOAに向かっている。オフィスビルの裏口には薪を山積みにしたトラックが乗り付ける専用の搬入口がある。仕事の合間に薪当番の下っ端社員が薪をくべる。すばやく薪に火を着けることができる社員は出世する。
デパートの各階にも巨大な薪ストーブが置かれている。周囲には冊が取り付けられ「お子様が近づかないように十分ご注意ください」などと書かれている。ストーブの前には薪をくべる係の軍手をはめた美女デパガが配置されている。薪を満載した台車を押す係員が「失礼しまーす」などと言いながら、ひっきりなしに売り場を行き来する。ときどき子供がひかれて裁判になる。地下二階には巨大な薪置き場が作られ、薪運び専用のエレベーターも設けられている。ときどき積み上げられた薪が崩れて人が下敷きになる。
マンションの各部屋からは煙突がにょきにょきと伸びている。屋上は薪割り場となって、日曜日には場所の取り合いとなる。ベランダはもっぱら薪置き場と化す。洗濯物を干す場所がなくなり、乾燥機が必需品となる。ただでさえ場所を取る薪ストーブと乾燥機のせいで、住民はこれまでより一室多いマンションが必要になる。
本当に日本の暖房の大部分を薪ストーブでまかなうとすれば、いったいどれだけの木と山が必要か。誰か試算してくれ。薪を運搬するトラックが爆発的にふえることにもなるので、排気ガスもふえてその分温暖化は進む。そうした試算なしに、薪ストーブの普及は温暖化防止に良いとばかりは言えない。
ただ、こうした架空の話を別にすれば、薪ストーブの普及は林業の復興には大いに貢献するはずだ。雇用がふえ、中山間地への人の定着も少しは進む。都市部には無理でも、郊外の住宅にどんどん売り込めばいい。そうすれば、薪にする雑木の需要がふえることで、今は管理できずに放置されている山は雑木の植林によって生き返り、山の保水力も増して水害は減り、山の景観もすばらしくなる。
いろいろ言ってるが、ウチは灯油と電気ではからずも温暖化推進に貢献している。あこがれの薪ストーブ、ほしいなー。

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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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