揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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ナマズが地震を起こすという説は科学的には証明されていない。科学的以外にも証明されていない。要するにだれも信じていない。ナマズが地震を起こすなどと誰が言い出したのだろう。が、とても愉快な発想だ。ところがこの説の真意は、ナマズに地震予知能力があるらしいということなのだ。
大分で震度4程度の地震が連続的に起こった。ここ数日は注意が必要との気象庁の呼び掛けであったが、あれから三日がたった。
大地震の予兆を思わせるニュースにふれたとき、関西人なら誰しも阪神淡路大震災を思い出す。そして中越地震やインド洋大津波や能登半島地震など最近の地震の生々しい情報が記憶から引出される。
ところがこのたびの大分の不安な一報にふれたとき、あろうことか、萩焼きとして有名な地元の数々の窯元と陶器屋さんでは今、たくさんの作品が地震で壊れてしまうことに備える作業にたいへんだろうな、などと些末なことを最初に考えてしまっていた。
自分の中から震災の記憶が徐々に後退しているのを感じてがく然とした。毎年「兵庫県南部地震物故衆生追悼演奏会」を任されているというのに、だ。
大分で震度4程度の地震が連続的に起こった。ここ数日は注意が必要との気象庁の呼び掛けであったが、あれから三日がたった。
大地震の予兆を思わせるニュースにふれたとき、関西人なら誰しも阪神淡路大震災を思い出す。そして中越地震やインド洋大津波や能登半島地震など最近の地震の生々しい情報が記憶から引出される。
ところがこのたびの大分の不安な一報にふれたとき、あろうことか、萩焼きとして有名な地元の数々の窯元と陶器屋さんでは今、たくさんの作品が地震で壊れてしまうことに備える作業にたいへんだろうな、などと些末なことを最初に考えてしまっていた。
自分の中から震災の記憶が徐々に後退しているのを感じてがく然とした。毎年「兵庫県南部地震物故衆生追悼演奏会」を任されているというのに、だ。
おととしの春に今の家に引越してくる前に、過去に近くで大きな地震がなかったかどうか調べた。あった、あった。1968年に、ウチから北西に10k たらずの所を震源とするマグニチュード6強の地震があったことがわかった。震度は5強。ウチのすぐ近くで切れている断層帯が引き起こしたものだ。現在の危険度はCの下(Aがいちばん危ない)。
ゆえに、少し安心して引越しを決めた。当分はこの断層が引き起こす地震はなかろうと。・・・どうかな。
近所のおじさんに、そのときの様子をたずねてみた。
「あー、あのときは、ようゆれたわ。ほんに、ようゆれた」
これ以上のことはわからんかった・・・。が、別の筋から、近所では家に大きな被害はなかったことがわかった。このあたりは比較的安定した粘土層の土壌だからかもしれない。
しかしだ、ウチから東南東に20k ほどのところに、大活断層がある。そこからさらに東に20k あまりの所に、有名な大活断層帯がある。いずれも危険度Bランクなのだ。
京都盆地は、実は大きな断層に囲まれている。300年ほど前に大きな地震が京の都を襲ったことはあまり知られていない。300年というのは、大地震のサイクルであるという。今のウチは京都盆地の外だが、生まれ育った京の都が大地震に見舞われたらワタシは悲しい。
こうした思いと、阪神大震災の記憶を大切にしなければ、ワタシの真の心の平安はないはずだ。痛い事実もまたしっかりと受け止めずにいて得る心の平安は、まやかしにちがいない。
では、実感の風化はいかにすれば防げるか。
意識的にたびたびそのことを思い起こすことで防げるだろうか。一定の効果はあると思う一方で、実感が少しずつ「イメージ」に変容してしまうのも感じる。イメージは、時として忘却よりも無意味で危険なものになりうることを考えると、どうにもやりきれない。かといって、最近の被災地に用もなく足を運んで視察する気にもなれない。
こういうときに、日頃の人的ネットワークの希薄さを痛感する。体験者の生の声ほど響いてくるものはないのに。
そうなのだ、周囲の人と情報を常に分かち合い、災害や事件の情報とめいめいの考えを共有することが自分の実感を保ちつづけることになり、防災意識を高め、安心を得ることの一助となるはずだ。
なんだ、村の役場みたいな物言いになってしまったぞ。ナマズの話はどこへ行った。
ゆえに、少し安心して引越しを決めた。当分はこの断層が引き起こす地震はなかろうと。・・・どうかな。
近所のおじさんに、そのときの様子をたずねてみた。
「あー、あのときは、ようゆれたわ。ほんに、ようゆれた」
これ以上のことはわからんかった・・・。が、別の筋から、近所では家に大きな被害はなかったことがわかった。このあたりは比較的安定した粘土層の土壌だからかもしれない。
しかしだ、ウチから東南東に20k ほどのところに、大活断層がある。そこからさらに東に20k あまりの所に、有名な大活断層帯がある。いずれも危険度Bランクなのだ。
京都盆地は、実は大きな断層に囲まれている。300年ほど前に大きな地震が京の都を襲ったことはあまり知られていない。300年というのは、大地震のサイクルであるという。今のウチは京都盆地の外だが、生まれ育った京の都が大地震に見舞われたらワタシは悲しい。
こうした思いと、阪神大震災の記憶を大切にしなければ、ワタシの真の心の平安はないはずだ。痛い事実もまたしっかりと受け止めずにいて得る心の平安は、まやかしにちがいない。
では、実感の風化はいかにすれば防げるか。
意識的にたびたびそのことを思い起こすことで防げるだろうか。一定の効果はあると思う一方で、実感が少しずつ「イメージ」に変容してしまうのも感じる。イメージは、時として忘却よりも無意味で危険なものになりうることを考えると、どうにもやりきれない。かといって、最近の被災地に用もなく足を運んで視察する気にもなれない。
こういうときに、日頃の人的ネットワークの希薄さを痛感する。体験者の生の声ほど響いてくるものはないのに。
そうなのだ、周囲の人と情報を常に分かち合い、災害や事件の情報とめいめいの考えを共有することが自分の実感を保ちつづけることになり、防災意識を高め、安心を得ることの一助となるはずだ。
なんだ、村の役場みたいな物言いになってしまったぞ。ナマズの話はどこへ行った。
おしまい。
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管理人について
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巴だ リョウヘイ
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非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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