揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#658 再 開
2011年の8月16日まで休載しようと思ってたんだけどねー。あーあ、書き始めちゃったよ・・・。
これだけ長く書かなかったのは初めてだ。休載前の便にちらり目を通してみたら、なんだか別人が書いた文章みたいだったな。
2011年の8月16日まで休載しようと思ってたんだけどねー。あーあ、書き始めちゃったよ・・・。
これだけ長く書かなかったのは初めてだ。休載前の便にちらり目を通してみたら、なんだか別人が書いた文章みたいだったな。
28、29日と、猛暑だっちゅうに神戸まで走った。オカリナフェスティバル in 神戸に出演するマイ生徒さんのグループを聴きに行くのだ。第一回から今第十回まで、ずっとこうだった。
ワタシのオカリナの生徒さんには、親切な人が多い。親切すぎて、親切にも、ワタシの追っ手にワタシの居所を懇切丁寧に知らせてしまった人がいる。「休載のおしらせ」のコメント欄に、
「センセイは28、29日、神戸文化ホールです。地下鉄大倉山です」
だと。おかげで駅での待ち伏せを避けて、渋滞かき分け車で行く羽目になったじゃないか。
駐車場からホールまでは発見されぬやう疾走だ。汗だくの身にエアコンの冷気が凍みた。
黒服に身を包み、人目を忍んで、28日は四つのマイ生徒さんのグループの演奏を聴いた。ホール一階の目立たない席にこっそりと座って、これではまるで盗み聞きではないか。
うーむ、今年のマイ生徒さん的グループは、なかなか安定しているなー。笑顔も見えるし。ここ数年で最低の出来を自負するグループもあったが、それでも、圧倒的多数の棒立ち・棒吹き団体とはワケがちがう・・・と、これはセンセイ的一歩手前お味噌。
このフェスティバル、毎年特徴というか傾向があるが、今年はと入れ歯、言えば、ある程度年数を重ねたグループの場合、何かを表現しようとしている人と、ただ突っ立って吹いているだけの人との違いがはっきりと出てきたように思った。その違いは普段の練習への取り組み方の違いだと思われる。いつもぼーっと吹いている人は、いつまでもぼーっと吹いているままなのは当然だ。まあ、ぼーっと吹いてた人がある日突然悟ったように素晴らしい演奏を始めることもあるのやもしれんが。
さて、危険なのは、WC、食事や飲み物の補給に向かうときだ。忍者のように移動する。
が、途中で生徒さんにつかまってしまったときが何度かあった。努めて平静に振る舞った。
「あの曲の転調するところがどうのこうの」
などと適当に批評を述べながらも、すぐにその場を離れられる体勢を解かない。会話が終わると、3秒後には20m以内にワタシの姿はなかった。プロは逃走経路を確保しておくものだ。
16時過ぎに最後の生徒さん的グループのエキサイティングな演奏が終わったとき、はたと気が付いた。例の追っ手、いったいどこの誰なのだ。ワタシはなぜ逃げ惑っているのだ。
それはもはや、どうでもよかった。連日の猛暑はワタシから思考力を奪っていた。逃げること、すでにそれ自体が目的であった。その夜はもちろん、宿にこもった。
一夜明けて29日。追っ手は出演者の中にまぎれ込んでいた。舞台からワタシを探すためだ。客席にワタシを発見するや否や、曲の途中だというに舞台を飛び降り、一階下手側にいたワタシ目がけて、シートをハードルのやうに飛び越え客を踏み越え突進して来る。見知らぬ女だ。オカリナをくわえたままだ。やはり落として壊すのは惜しいらしい。ワタシは、真っ白に塗られた顔に太く引かれた濃い口紅の間に漆黒のオカリナをくわえて突進してくる姿のあまりの恐ろしさに、足がすくんで動けなくなってしまった。女はワタシに飛びかかると、息を弾ませてこう言った。
「巴ださんっ、わたしにもっ、オカリナ教えてっ」
あんたの場合、たのむから、ぼーっと吹いててくれ。
ワタシのオカリナの生徒さんには、親切な人が多い。親切すぎて、親切にも、ワタシの追っ手にワタシの居所を懇切丁寧に知らせてしまった人がいる。「休載のおしらせ」のコメント欄に、
「センセイは28、29日、神戸文化ホールです。地下鉄大倉山です」
だと。おかげで駅での待ち伏せを避けて、渋滞かき分け車で行く羽目になったじゃないか。
駐車場からホールまでは発見されぬやう疾走だ。汗だくの身にエアコンの冷気が凍みた。
黒服に身を包み、人目を忍んで、28日は四つのマイ生徒さんのグループの演奏を聴いた。ホール一階の目立たない席にこっそりと座って、これではまるで盗み聞きではないか。
うーむ、今年のマイ生徒さん的グループは、なかなか安定しているなー。笑顔も見えるし。ここ数年で最低の出来を自負するグループもあったが、それでも、圧倒的多数の棒立ち・棒吹き団体とはワケがちがう・・・と、これはセンセイ的一歩手前お味噌。
このフェスティバル、毎年特徴というか傾向があるが、今年はと入れ歯、言えば、ある程度年数を重ねたグループの場合、何かを表現しようとしている人と、ただ突っ立って吹いているだけの人との違いがはっきりと出てきたように思った。その違いは普段の練習への取り組み方の違いだと思われる。いつもぼーっと吹いている人は、いつまでもぼーっと吹いているままなのは当然だ。まあ、ぼーっと吹いてた人がある日突然悟ったように素晴らしい演奏を始めることもあるのやもしれんが。
さて、危険なのは、WC、食事や飲み物の補給に向かうときだ。忍者のように移動する。
が、途中で生徒さんにつかまってしまったときが何度かあった。努めて平静に振る舞った。
「あの曲の転調するところがどうのこうの」
などと適当に批評を述べながらも、すぐにその場を離れられる体勢を解かない。会話が終わると、3秒後には20m以内にワタシの姿はなかった。プロは逃走経路を確保しておくものだ。
16時過ぎに最後の生徒さん的グループのエキサイティングな演奏が終わったとき、はたと気が付いた。例の追っ手、いったいどこの誰なのだ。ワタシはなぜ逃げ惑っているのだ。
それはもはや、どうでもよかった。連日の猛暑はワタシから思考力を奪っていた。逃げること、すでにそれ自体が目的であった。その夜はもちろん、宿にこもった。
一夜明けて29日。追っ手は出演者の中にまぎれ込んでいた。舞台からワタシを探すためだ。客席にワタシを発見するや否や、曲の途中だというに舞台を飛び降り、一階下手側にいたワタシ目がけて、シートをハードルのやうに飛び越え客を踏み越え突進して来る。見知らぬ女だ。オカリナをくわえたままだ。やはり落として壊すのは惜しいらしい。ワタシは、真っ白に塗られた顔に太く引かれた濃い口紅の間に漆黒のオカリナをくわえて突進してくる姿のあまりの恐ろしさに、足がすくんで動けなくなってしまった。女はワタシに飛びかかると、息を弾ませてこう言った。
「巴ださんっ、わたしにもっ、オカリナ教えてっ」
あんたの場合、たのむから、ぼーっと吹いててくれ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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