#847 Over the rainbow.

きのうは近畿各地でちょっと不思議な空模様だったようだ。
ワタシは午前中から舞鶴へ向かったが、二度ほどスコールのような雨に遭遇した。
分厚いのに面積は狭い黒雲が、一時に激しい雨を落とす。
ゲリラ豪雨とはこのようなもののさらに激しいものかと実感した。
で、帰り道、天からの思いがけない贈り物をたくさん受け取った話を。

まずはプロローグ。白黒あまりにくっきりの驚くべき空。
正午過ぎ、東舞鶴地区。

こんな風に、頭上は真っ黒な雲なのに遠くを見れば四方は青空、というまことに不思議な空模様。

どーっと降ってきた。二度目のスコールは午後４時過ぎ。舞鶴市白鳥で車中にて。

雷が激しく、前方の山にたくさんの太い稲妻が突き刺さった。
いくつかは落雷したような激しい雷鳴を伴って恐ろしかった。

さて、少し走った先の西舞鶴で雨雲を抜けた所で、天からの贈り物に遭遇。
二重虹。反射虹とも言う。




これは別の虹。地から伸びるというより、天から突き刺さってきたような濃い虹。
舞鶴の南方、綾部で。

同じ頃、ウチでもでっかい虹が見えていたらしい。
帰ってきたらよく知ったご婦人が興奮気味で写真を撮っていた。

ウチから見た虹のある風景。




ウチから見た虹のある風景、その２。




ウチから見た虹のある風景、その３。




ウチから見た虹のある風景、その４。

神々しい。
虹の内側には光彩が射し、山は輝き、そこに別世界があるかのようだ。
心が異界へ誘われる。
「異界」は、虹が象徴している世界のひとつやもしれない。


ところで、新聞によると、きのう大阪の長居の公園に雷が落ち、きょうになって二人の人が亡くなったそうだ。
落雷現場の写真を見たら、林の中の特に大きくもない木が雷に引き裂かれていた。
「目立って高い物、金属に落ちやすい」という雷についての常識は、必ずしも当たらないことを示している。
ごろごろっと来たら、逃げるが勝ちだな。

なぜこんな天気が多くなったのか、それはわからない。
この傾向は増していくのか、それもわからない。
この見通しは、ワタシが所属する全日本祈祷師協会の公式見解である。
祈祷師がわからないと言うとき、その事象は「神秘」に属するということだ。
人というちっぽけな存在は、およそ自然の営みをどうにかしようなどという愚かなことは考えず、畏れ、祈るしかない。

この日のように、大きく濃い虹が姿を現すことも多くなるのやもしれない。
虹はあたかも、人の心の七色を映し出し、解き放つかのようだ。
空を愛でる人あり。
青、紅、金色、灰色、黒、様々な表情の空を、雲を、光を。
そして出会う虹は、心を解き放つ。
心は泣き、笑い、そして静かに沈黙してゆく。

こんな虹もあった。09.11.02



環天頂アーク。09.06.03



環水平アーク。12.04.29

では、きょうもいっしょに祈祷しませう。

　おしまい。　
12.08.19 記